【元ネタ】史実
【CLASS】
ライダー
【マスター】
【真名】スレナス
【性別】男性
【身長・体重】188cm・78kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力B 耐久C 敏捷B 魔力C 幸運D 宝具B
【クラス別スキル】
対魔力:C
第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。
騎乗:A+
騎乗の才能。獣であるのならば幻獣・神獣のものまで乗りこなせる。ただし、竜種は該当しない。
【固有スキル】
弓矢作成:C
自軍の弓を改良した逸話を持つライダーは、材料さえあればたちまち弓と矢を作成する。
弓には物質的な材料が必要だが、矢であれば自らの魔力を削ることで作成可能。
戦略機動:B
機動戦のスペシャリストである証明。
地形踏破・
先制攻撃・奇襲に熟達し、常に先手を取り続けることで盤面のイニシアチブを掌握する。
パルティアンショット:A+
ライダーが得意とする射法にして戦術。軍略、射撃、
仕切り直しを含む複合スキル。
弓騎兵による一撃離脱戦法であり、射手が騎乗中に振り返り追い迫る敵に矢を放ちながら疾走を繰り返す。
ライダーによって改良された弓矢は通常の防具であれば貫通するほどの威力を誇り、射程も通常の飛び道具を凌駕する。
その起源はギリシャ神話にも語られるスキタイの騎馬遊牧民族とされるが、
大国ローマと初めて本格的に激突した騎馬遊牧民族の国がパルティアであり、その脅威をヨーロッパ全土に知らしめた。
【宝具】
『安息無き熱砂の地獄(デザート・カルラエ)』
ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:1~80 最大捕捉:500人
ライダーがローマ軍を敗北させるに至ったカルラエの戦い。
その戦いでローマ軍が苦しんだ砂漠の環境を再現する固有結界とは似て非なる大魔術。
再現された砂漠においては体力を奪う灼熱の陽光が降り注ぎ、一定ターン経過毎に判定を行わせる。
判定に失敗した者にはその深度に応じて衰弱、盲目、混乱、スタン等のバッドステータスが付与される。
また蟻地獄の如き地形の罠が幾つも存在し、時に足を取り脱出に成功しようとも体力を消費させる。
そして砂漠に矢筒を積んだ駱駝を召喚する事が可能であり、それらを消費する事で矢の雨による全体攻撃を行う。
【解説】
古代イランの王朝パルティアの王オロデス2世に仕えた貴族。
パルティアの七大氏族の一つであり、王に匹敵する権力を持つスーレーン氏族の出身だという。
スーレーン氏族は王の即位の際に戴冠する役目を代々務め、オロデス2世に王冠を被せたのもスレナスであった。
スレナスという名はギリシア語文献に現れるのみで正確な本名は不明。
カルラエの戦いにおいて5万のローマ軍を1万の軍勢で破った。
紀元前54年ローマの政務官クラッススはローマの歩兵軍団を率いてパルティアに向けて進軍。
この迎撃任務を与えられたのがスレナスであったが、当時パルティアは政争が終わった直後であり兵力を整える余裕がなかった。
スレナスは焦土戦術を用い、ローマ軍を自国内に引き入れながら機会をうかがった。
ローマ軍は進軍を急ごうと砂漠を横断して侵攻しようとし、スレナスは砂漠でローマ軍に襲い掛かった。
スレナスは大量のラクダを用意し、矢筒を積ませて戦陣の後方に配置、パルティア軍はパルティアンショット戦法で攻めていった。
また矢の尽きた騎兵はラクダ部隊から新たな矢筒を受け取って戦場に戻っていた。
更にスレナスはパルティア軍に改良を施した弓を持たせ、放つ矢は従来のものより威力が強く射程が長かった。
ローマ軍は強烈な日差しと足の沈み込む砂漠により疲労を蓄積させ、日射病で倒れていった。
パルティア軍には大きな損害もないまま、日没とともに戦いは終了したが、ローマ軍は壊滅状態であった。
撤退するローマ軍をスレナスは追撃し、クラッススは戦死し、捕虜となった1万の兵士を除いてローマ軍は全滅した。
これがカルラエの戦いである。
その後スレナスは権力と名声を得るも、オロデス2世に警戒され粛清されてしまう。
しかしオロデス2世はスレナス程戦いをうまく進める事が出来なかったという。
最終更新:2023年09月13日 08:22