トミュリス

【元ネタ】史実、『ヒストリアイ』
【CLASS】ライダー
【マスター】
【真名】トミュリス
【性別】女性
【身長・体重】176cm・63kg
【属性】秩序・中庸
【ステータス】筋力B 耐久B 敏捷A+ 魔力C 幸運C 宝具B
【クラス別スキル】
騎乗:A+
 騎乗の才能。獣であるのならば幻獣・神獣のものまで乗りこなせる。ただし、竜種は該当しない。

対魔力:C
 第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
 大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。

【固有スキル】
千里疾走:A+
 愛馬と共に在ることでもたらされるスキル。長時間・長距離移動を可能とする無尽蔵の体力を有する。
 また、敏捷パラメーターの一時的な急上昇、全力疾走時の耐久及び筋力パラメーターの上昇、といった効果を発揮できる。
 ライダーは騎馬民族マッサゲタイの女王として本スキルをこのランクで所持する。

神への供物:B+
 神々への供物を捧げて加護などを得るスキル。
 ライダーの場合、捧げる供物は馬などである。
 供物を捧げる事で自軍全体の幸運と敏捷の値を大幅に向上させる。
 一説に騎馬民族マッサゲタイは太陽神に駿馬を捧げる事で戦勝を祈願したという。

対英雄:B
 英雄を相手にした際、そのパラメータをダウンさせる。
 ライダーの場合「王と名がつく存在に対する否定」を示す。
 「対王」に限定されており、王の性格、能力、計略、所業などを把握し、
 舌剣唇槍を用いることで、如何なる理想の聖王相手であっても、悪業を見抜くことでその聖性を貶め、
 対象の士気や聖性に由来する能力を低減させることが出来る。

【宝具】
『王辱の血海(サングイス・マーレ)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:2~30 最大捕捉:1人
 ライダーのキュロス二世を打ち破り、その首を人血で満たした革袋で辱めた逸話が昇華された宝具。
 ライダーの手にする革袋より大量の血液を放出し、その血液をライダーの意のままに操作する。
 そして敵対者を捕らえると海の如き量の血で満たされた革袋の中の空間に引きずり込む。
 空間内にはかつてライダーが破ったペルシア軍たち戦死者の怨嗟による呪詛が充満している。
 引きずり込まれた敵対者はその呪詛に喰い殺されるだろう。

【解説】
 遊牧民マッサゲタイの女王。紀元前530年頃の人物。
 ペルシアの王キュロス二世とペルシア軍を破り、キュロスを殺害したという逸話で有名。

 バビロンを征服したキュロスは次にマッサゲタイを配下に収めんとして、トミュリスに求婚し、マッサゲタイの王位を得ようとした。 
 しかし彼女はキュロスの企みを見抜き来訪を拒絶。
 キュロスは現在のシムダリア川であるアラクセス河の畔に兵を進め、船橋を組み船に櫓を築く等して侵攻の準備を進めた。

 この作業中、キュロスの元に女王の使者から言伝がなされた。
 「どうしてもマッサゲタイと戦うならば、態々渡河などせず既存の橋を使うとよい。
 迎え撃つのがお好みであるならばこちらから橋を渡り、貴国へと攻め入ろう。」
 キュロスは軍の上層部を呼び集めるも元リュディア王のクロイソスにより意見は対立。
 最終的にキュロスはクロイソスのある計略を採用して戦闘に臨んだ。

 トミュリスに通告したのちキュロスは橋を渡り、自軍の陣と豪勢な食卓を築くと自軍の部隊をアラクセス河へと退却させて待ち構えた。
 マッサゲタイ軍は全体の3分の1の勢力でクルシュ軍の劣弱な残留部隊に襲い掛かり、抵抗するペルシア人を殺していった。
 しかし用意された食事を見ると座り込んで食べ始め、腹いっぱいに平らげてしまった。
 酒宴で振る舞われた料理には麻薬(ハシン)が仕込まれており、マッサゲタイ軍は
 満腹の中酔い潰れてしまい、計略通りペルシャ軍の襲撃を受け、捕虜にされてしまう。
 その捕虜の中にはマッサゲタイ軍の指揮官にしてトミュリスの息子であるスパルガピセスの姿もあった。

 息子の身に起こったことを知らされたトミュリスは再び使者をキュロスに送る。
 「マッサゲタイの部隊に対する狼藉の罪は問わぬ。私の息子を返しこの国を去れ。
  さもなければマッサゲタイ族の主神たる日の神に誓い、血に飽くなきそなたを血に飽かせよう。」
 キュロスはこれを気にも留めなかったが、酔いから醒めた王子を解いた。
 しかし、己の迂闊さと悲運を嘆いたスパルガピセスはその場で自決し果ててしまった。

 懇願を受け入れられなかったトミュリスは残る全兵力を集めて攻め入った。
 最初は互いに矢を放ち、その後は短剣や槍を交えて絶え間なく戦い続ける。
 互いに刃が折れ矢が尽きるまで戦い、どちらの軍も一歩も引くことはなかったが、遂にマッサゲタイは勝利し、キュロスはこの激戦の中で息絶えたのであった。

 トミュリスは人血を満たした革袋を持ってペルシアの戦死者の中からキュロスの遺骸を探し当て、その首を取って革袋の中へ投げ込んだ。
 女王は遺骸を辱めながらこう言った。
 「私は生きながらえて戦いには勝ったが、所詮は我が子を謀略にかけて捕えたそなたの勝利であった。
  さあ、約束通りそなたを血に飽かせてやろう。」
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最終更新:2024年09月09日 02:48