【元ネタ】エジプト神話、『マアトとゲレグ』
【CLASS】プリテンダー
【マスター】
【真名】マアト・ゲレグ
【性別】男性
【身長・体重】189cm・75kg
【属性】混沌・悪
【ステータス】筋力C 耐久C 敏捷A 魔力A 幸運C 宝具E~A
【クラス別スキル】
気配遮断:C
サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。
自らが攻撃態勢に移ると気配遮断のランクは大きく落ちる。
プリテンダーが持つナイフの価値、脅威度を誤認させるために敢えて神気を晒す場合もある。
対魔力:A
セイバー級の対魔力を保有する。法は不可侵なり。
偽証を用いて不当に法の庇護を受けるプリテンダーを傷つけるにはその不正を暴くより他はない。
【固有スキル】
詐術:A+
話術、扇動の派生スキルであり、言動を以て他者を欺き思うがままに従わせる技術。
自らを信じさせ、取り入るためのスキルでもあり、A+ランクでは己の真名、クラス、宝具すらも偽ることが可能となる。
欺瞞外装:A
嘘、虚偽を意味する真名を持つプリテンダーは虚言を外殻・外装として纏う。
強力な言霊により、神々の法廷にてなんの変哲もないナイフを神器だと信じさせたが故の能力。
プリテンダーは常時これを纏い、正義と真実の女神マアトを騙る。
同ランクの女神の神核スキルとして扱われ、性別と属性を真逆のものとして表示する。
ただしプリテンダーの真名を知る者、嘘を見抜いた者に対しては効果を発揮しない。
黄金律(凶):B
他者から騙し取った財産を自由に使用する事が可能。
詐欺による略奪を躊躇わず行えるプリテンダーとはとても相性の良いスキル。
審判の羽根(偽):B
神霊マアトの権能に由来するスキル……に偽装した冤罪スキル。
本来はマアトの象徴たる駝鳥の羽根がその身に宿り、裁かれるべき対象の全ての虚偽を白日の下に晒すというもの。
しかしマアトを騙るプリテンダーの場合は対象の罪科を捏造し、強制的に悪属性を付与するスキルとなっている。
【宝具】
『其れは盲者の咎、此処に正義なき故に(エニアド・ゲレグ)』
ランク:E~A 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人
プリテンダーが生前に保有したというこの世に二つと存在しない貴重なナイフ……ではなく、
九柱の神々すら欺いたプリテンダーの詐術が昇華された宝具。
攻撃性能はさほど高くなく、対象に触れればナイフは粉々に砕け散る。
そうしてナイフが破壊された時、プリテンダーはその対価として破壊した対象が持つ財産や能力を“収奪”、
或いは盲目状態(ブラインド)の付与といった“罰則”を神々の加護の元に行使することが出来る。
また“収奪”した能力はプリテンダー自身の能力とすることが可能。
“収奪”の対象となる能力や財産は『破壊されたナイフと同等と認められたモノ』であり、プリテンダーは
巧みな詐術を用いてナイフの価値を誤認させる事で高ランクの宝具やスキルを奪い取ること可能としている。
神の承認に由来する裁定であるため、同等の加護等で抵抗可能だが、九柱の神々の加護を覆すのは困難を極める。
一方で、ナイフの真価が暴かれた場合、プリテンダーは神の後押しを失い、“収奪”と“罰則”の両方が課せられる。
【解説】
エジプトの物語『マアト(真実)とゲレグ(虚偽)』に登場する人物。
時代はラーが地上の王として君臨し、ヘリオポリスの9柱の神々が人間たちの訴えに直接耳を貸していたころ。
ある所にマアトとゲレグという兄弟が住んでいた。
兄マアトは真面目で正直な美男子、弟ゲレグは嘘つきでずる賢く怒り易くそれほど美男子ではなかった。
マアトはある時ゲレグにナイフを借りるもそれを無くしてしまった。
ゲレグは「あのナイフはこの世に二つとない貴重な物」「刃は貴重な金属を含んだ石」「握りはコプトスの木を削り出した物」
「鞘は神々の神殿のデザインに似せた物」「革ひもは神牛の皮から作り出した物」だと「嘘」を並べ立てた。
更にゲレグは神々の法廷に訴え、神々の前でマアトがどれだけ酷い人物か、どれだけ苦しめられてきたかを嘘を並べ立てた。
マアトは上手くそれに反論できず、ゲレグは神々にマアトの両目を抉り出し、財産を取り上げ身分をはく奪するよう訴えた。
神々はゲレグの主張通りにし、盲目になったマアトを自分の家の門番にした。
その後ゲレグは召使にマアトを猛獣の巣に置き去りにするように命じるも、召使は遠く離れた土地にマアトを食料と水を持たせ置いて行った。
マアトは美しい貴婦人に助け出され、貴婦人との間に子供をもうけた。
その息子はマアトの名誉を回復させようと策を考え、神々の法廷に訴え、神々はマアトに罪が無い事を認めた。
神々は謝罪としてマアトが奪われていた物を全て返し、マアトと貴婦人を若返らせた。
その後のゲレグは視力を奪われ、残りの一生を門番で過ごしたという。