【元ネタ】史実、『枕中記』
【CLASS】
キャスター
【マスター】
【真名】盧生
【性別】男性
【身長・体重】183cm・61kg
【属性】中立・悪
【ステータス】筋力D 耐久E 敏捷D 魔力A+ 幸運B 宝具C++
【クラス別スキル】
道具作成:A-
魔術による道具作成スキル。
かの
始皇帝に取り入り、惑わす程の高位の魔導器を作成することもできるが、
取り込んだ幻霊の影響もあって、効力は刹那的でその場しのぎな物品が多い。
陣地改造:A
新たに陣地を作るだけでなく、他者の完成している陣地を改築する能力。
占術の知識、ルールの制定、進言を受け入れるに足る信頼など、術者としてのみならず様々な才覚が問われる。
キャスターは生前の進言によって皇帝の宮殿を改築させるに至っている。
【固有スキル】
道術(夢幻泡影):A+
道術(方術)のスペシャリスト。
結界作成から悪霊退散まで何でも熟すが、夢を扱う幻霊を取り込んだ影響で幻を見せる事に特化したスキルとなっている。
ここで言う道術は思想魔術の一種だが、思想盤への接続は一定範囲に限られ、
思想鍵紋スキルとは別種のスキルとして扱う。
盧生の夢:C
キャスターと同じ真名を有する幻霊を取り込んだことで獲得したスキル。邯鄲の夢とも。
人生の成功も栄光も、全ては夢のように一瞬で消える。
1ターンだけ対象を強化するが、次のターンに全ての強化状態を解除してしまう。
人の頂点たる、かの始皇帝に取り入り最後には永遠を否定して去って行ったキャスターとは相性のいいスキル。
トラップカット:C+
仕切り直しと似て非なるスキル。
どんな逼迫した状況でも、立て直しを図ることが可能。
また、物理的な拘束デバフを阻害する。
鬼神の恩恵:C
鬼神を呼び寄せその恩恵を得るスキル。
未来の出来事を聞き出す事も可能だが、曖昧な結果に終わりやすい。
【宝具】
『真人躯体〈偽〉(しんじんくたい、いつわり)』
ランク:C++ 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
キャスターが生前成し遂げようとした真人の降臨を疑似的に起こそうとした宝具。
降臨する真人擬きは強力な再生能力を備えてはいるが、
制御不能であり少しの間を置いて真人擬きの再生能力は暴走し膨張する肉の塊がその場にいる者たちを呑み込んでいくだろう。
【解説1】
始皇帝に仕え、不老不死の薬を探していた方士の一人。
始皇帝の四度目の巡幸時、燕の国があった渤海に面した碣石の地を訪れた時に盧生は始皇帝に謁見した。
そして渤海の彼方にいる羨門高という名の仙人に、不老不死の薬を譲り渡してもらうと説いた。
そして始皇帝の支援の元、盧生は渤海に向かった。
始皇帝が巡幸から都たる咸陽に戻った時、海に住む鬼神から手にいれたという『録図書(ろくとしょ)』を献上する。
いわゆる預言書であったそれには「亡秦者胡也」(秦を亡ぼすものは胡である)と記されていた。
始皇帝は「胡」すなわち、北の匈奴への侵攻を決めたと伝えられる。
(元々から匈奴への侵攻は構想にいれていたという説も存在する)
盧生は始皇帝に召し抱えられ、始皇帝の顧問ともいえる学者の一人になり、始皇帝に仕える方士の代表的存在となった。
その後盧生は「自分たちは不老不死の薬を探しているが鬼神に妨げられている」
「王が見つからないように外出して悪鬼をしりぞければ、真人が来る」と言い、
海に仙人を探しに行くのではなく、真人の降臨を願うようにした。
始皇帝はこの言葉を信じ、宮殿を改築し、皇帝の外出の時に居場所を教えたものは死刑とした。
盧生は始皇帝の不老不死への傾倒に恐怖し、同僚の方士と始皇帝への恨み言を言い逃亡した。
始皇帝は激怒し、あやしげな方士と政治批判を行っていた学者を大勢集め、生き埋めにした。
これは「坑儒」と呼ばれる事になるが、盧生が生き埋めにされた中に含まれるか、別に処刑されたか、うまく逃げ延びたかは不明である。
【解説2】
8世紀後半、唐の沈既済が著した伝奇である『枕中記』の主人公。
故郷から邯鄲の都に旅に出た盧生は、邯鄲で出会った呂翁という道士に自らの恵まれぬ境遇への嘆きを吐露する。
悩みを聞いた呂翁から授かった枕で眠りについた盧生は、夢の中で立身出世と栄華に満ちた人生を味わう。
没落からの再起、皇帝から受けた誉れ、妻や子や孫からの尊敬と愛情。
余人には得難い数々の経験を得て長い生涯を終えた盧生だったが、目覚めれば粟粥も煮上らぬ程の僅かな時間しか経っていなかった。
人生の儚さを悟った盧生は、呂翁に礼を述べて故郷に帰っていったという。
最終更新:2024年08月17日 03:22