【元ネタ】『ユートピア』
【CLASS】ルーラー
【マスター】
【真名】ユートパス
【性別】男性
【身長・体重】180cm・72kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力C 耐久C 敏捷C 魔力B 幸運B 宝具EX
【クラス別スキル】
対魔力:C
第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。
騎乗:EX
物理的に実在する乗り物ではなく、人民の思想や想像力に騎乗するスキル。
理想社会は人類が普遍的に関心を寄せる概念の一つであり、
紀元前のプラトン思想から建国時代のアメリカに発生した様々なユートピア・コミューンまで
構想や実現の試みが歴史上に数多く存在した。
【固有スキル】
理想郷の営み:EX
人々が志す理想国家の体現者としてのスキル。
自陣営への高い物理カットおよび精神耐性の付加、士気向上や回復促進の効果を持つ。
国略:A
軍略や
カリスマ、為政など人々を纏め上げて指揮する才能を表した複合スキル。
国家を担う者としての指揮から長期的な政略、個人間での交渉、民衆からの支持率などを含む対人・対集団スキルの完成形とも呼べるスキル。
理想国家の体現者であるルーラーの場合は、理性と法による合理的な統治を旨とするため、
人的魅力に由来するカリスマは所持せず、高ランクの為政、戦略、
政治工作などの複合スキルとなる。
信仰調停:A
『ユートピア』の作中にて、信仰による争いの一切を禁じたルーラーの業績。
信仰や異教弾圧にまつわるスキルや宝具の効果を低減させる。
最果ての加護(人理):C〜A+
本来は聖槍の所持者に付与されるスキル。
ルーラーの場合聖槍ではなく、宝具『人民による空想国家樹立』が歩み続ける人類史の終着点として「人理の果て」を定義することに拠るもの。
仮想上の英霊であるため聖槍の所持者と比べて初期のランクが低いものの、『人民による空想国家樹立』の人口増加に伴い次元障壁の展開が可能になる。
【宝具】
『空想切断・理想郷(カッティング・ユートピア)』
ランク:EX 種別:対国宝具 レンジ:1〜99 最大捕捉:1000人
ルーラーが行ったとされる埒外の手段と合理による法制化の具現。
大陸に接した土地を切断することで自らが統治する孤島を生み出し、
そこに54の都市を設定・構築したという事象が宝具となったもの。
ルーラーが自国民と土地の原住民の労働によって行わせた15マイルに及ぶ大地の掘削は、
サーヴァント化に伴い、人々や土地から徴収した魔力によって地を穿つ国土切断の魔術へと効率化された。
大地を抉り抜く破壊力だけでも脅威であるが、ルーラーはあくまでこれを領土作成の手段として利用する。
この宝具によって周囲から切り離された土地はルーラーの領土『理想郷(ユートピア)』として扱われる。
ルーラーの領土と認められた範囲内を更に細かく区分けし、最大で54に及ぶ区画(都市)を製作可能。
領土内ではルーラーが課したルールは魔術的な拘束力を有する。
『人民による空想国家樹立(ユークロニア・プランター)』
ランク:C〜A+ 種別:対界宝具 レンジ:- 最大捕捉:-
『空想切断・理想郷』による領土『理想郷(ユートピア)』。
その人口が一定以上になった状態で発動可能な宝具。
人口増加によって『理想郷』は人理から外れていき、既存の人理側の英霊は『理想郷』内では弱体化する。
また新たに生まれた『理想郷』の価値観で土地を上書きすることで、
領土内において金銀財宝といった資源が有する既存の資産価値や魔術的な価値を大幅に低下させ、
領土を内外に区切ることによって、外側に“発生”した蛮族を傭兵として雇い使役することも可能。
しかし『理想郷』の民が減少、あるいはその在り方に叛意を抱く者が増えていくと、この宝具の強度は著しく劣化していく。
【解説】
トマス・モアの著作『ユートピア』に登場する、架空の理想国家ユートピアの建国者。
ユートパスは征服したアブラクサ半島の大陸と接した土地を、原住民と自身が有する全ての兵士たちの手で15マイルに渡って掘削させ、自らが統治するユートピアの島を造り出した。
ユートピアの価値観や法制度は社会の運営において合理的かつ最適な構造を意識して設定され、例を挙げると
- 存在する54の都市は言語・法制度・土地環境等を極力同一のものとして設計され、都市間の距離は徒歩で1日以内に辿り着けるよう配置されている。
- 世帯ごと、都市ごとの人口は一定数に調整され、余剰人口は基準値より人口が少ない他の世帯や都市へ移住させる。
- 国家全体の人口が過剰となった場合は、各都市から一定数の市民を選んで国外の人が住む荒地に送り出し、ユートピアの法による新しい町を建設する。
- 原住民がユートピア国民との共存共栄を拒絶すれば土地を無為に食い潰していると見なし、武力によって土地から追放する。
- 他国との貿易によって獲得した金銀は、権威の象徴と化す事態を防ぐ為に便器や奴隷の枷といった卑しさの象徴として用いる。
- 宝石の類いは幼子に与え、子が成長すれば捨てられる飾りとして利用する。
- 戦争を嫌悪する一方、他国との開戦では知謀と策略を尽くす。
- 敵国の内輪揉めを誘う情報工作を仕掛け、それが頓挫すれば外国の傭兵やユートピアの東方に棲む蛮族ザポレット人を金銀で雇い、最後に自国民を戦争に駆り出す。
このような行き過ぎた合理性によって、現実の常識からすれば数々の異様な性質を持った社会となっている。
最終更新:2024年09月01日 20:12