盗跖

【元ネタ】中国古文献、『荘子』
【CLASS】アサシン
【マスター】
【真名】盗跖
【性別】男性
【身長・体重】194cm・98kg
【属性】混沌・悪
【ステータス】筋力B 耐久C 敏捷A 魔力B 幸運A 宝具A
【クラス別スキル】
気配遮断:A
 サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。
 完全に気配を絶てば探知能力に優れたサーヴァントでも発見することは非常に難しい。
 ただし自らが攻撃態勢に移ると気配遮断のランクは大きく落ちる。

【固有スキル】
邪智のカリスマ:B
 国家を運営するのではなく、悪の組織の頂点としてのみ強大なカリスマを有する。
 アサシンの悪性カリスマはB、数多の盗賊を部下として従え、後世にも悪人の代名詞として象徴化され得るランク。

野放なる虎:A
 後世の説話にて、秩序や因果応報に対する反例として名を持ち出された事で得たスキル。
 秩序属性の者、令呪や皇帝特権非常大権などの強権を行使する者に対する特攻と弱体耐性を得る。

掠奪の姦計:A
 他者を欺き、殺め傷つけ物品を奪っていくまでの思考能力。あるいは悪知恵。
 中華圏における大盗賊の代名詞であるアサシンは、このスキルを最高ランクで保有する。

【宝具】
『無為自然・盗亦有道(むいしぜん・とうえきゆうどう)』
ランク:A 種別:対人宝具(自身) レンジ:0 最大捕捉:1人
 孔子を論破した智慧、「荘子」の中で説いた盗人の五徳といったアサシンの精神性が昇華した宝具。
 社会秩序に真っ向から反したアサシンの捉えどころのない精神は肉体にまで影響を及ぼし、
 アサシンを虎の獣人へ変え、神秘濃き黄帝の時代の魔獣の如き暴威をもたらす。
 また、盗人の五徳、"聖"・"勇"・"義"・"智”・"仁"を踏まえて、
 宝具等物品の詳細を見破る、精神干渉の無効、敵対者の注意を引き付ける、思考の高速化、魔力リソースの分配。
 これら五つの超人的な能力を必要に応じて行使する。

『跖の狗、堯に吠ゆ(せきのいぬ、ぎょうにほゆ)』
ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:1〜70 最大捕捉:300人
 アサシンが生前率いていた部下たちが、後世の言葉の影響でその獣性を引き出された結果の宝具。
 狗の獣人として部下たちを召喚する宝具であり、野放なる虎スキルの適用範囲を自陣営全体に広げる。
 …この宝具の本質は人の獣性を引き出し具現化するものであり、生前の部下たちだけでなく、
 サーヴァントとして現界後に部下にした者たちも獣人へと変化させる事が可能。

【解説】
 古代中国、春秋戦国時代の魯の国、あるいは黄帝の時代の盗賊。
 9000人もの部下を率い、女はさらい牛馬は奪い、村々の家を壊していった。
 その最後は大往生であったという。
 中国では盗賊、悪人の代名詞だが大変な知恵者であったらしく、古代の偉人、聖人と比較されていた。

 荘子は著書「荘子」の中で、無為自然に生きるべきだと説くために、盗跖を改心させようとした孔子を論破させている。
 この話の中で孔子は「生きた虎の髭を撫でてそれを編むように無謀な真似だった」と言っている。
 また劉邦による韓信の粛清後、韓信の腹心を尋問し謀反をそそのかした罪で処刑しようとしたが、その者は「跖の狗、堯に吠ゆ」
 (飼い犬は主人が盗賊でも主人には吠えず、相手が聖人であろうとも主人以外の者に吠えるもの。主人である韓信のために働くのは当然である)
 と弁明して釈放された。

 「荘子」の中で盗跖は盗人の五徳として"聖"、"勇"、"義"、"智"、"仁"を説き、
 聖とは盗むものを吟味すること、勇とは盗みに入る度胸のこと、義とは仲間を先に逃し最後に逃げること、
 智とは盗めるかどうか判断すること、仁とは盗んだものを均等に分配することとし、
 盗人も五徳を持って道に従わねば立派にはなれないとした。

 また唐の詩人・杜甫は「孔丘盗跖倶塵埃(孔子も盗跖も死んだら同じ塵だ、生きているときは楽しもう)」という詩を読んだという。

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最終更新:2024年09月02日 04:40