アラクネ

【元ネタ】ギリシャ神話
【CLASS】キャスター
【マスター】
【真名】アラクネ
【性別】女性
【身長・体重】165cm・50kg(通常時)/223cm・???kg(第二宝具使用時)
【属性】混沌・中庸
【ステータス】筋力E 耐久B 敏捷C 魔力C+ 幸運D 宝具A
【クラス別スキル】
陣地作成(アトリエ):C+
 織物に特化した効果を持ち、陣地内で作成された布及び衣服は品質が向上し、各種追加効果を得る。
 魔術師の拠点としては脆弱だが、相手を絡め取る"蜘蛛の巣"としても機能するため多機能である。

道具作成(衣):A+
 『道具作成』の変質スキル。
 毒物や穢れを遮断する魔術礼装『アラクネの布』など、魔力を帯びた高品質の布及び衣服を作成出来る。
 逆にそれ以外のものは、ほぼ作ることが不可能である。

【固有スキル】
運命の機織り:EX
 『変身物語』に曰く、キャスターは機織りを司る女神アテナをも凌駕する織り手とされる。
 神々の怒りを恐れず、女神に織物勝負を挑み、実際に非の打ち所のない織り手として実力を認められた
 キャスターはその実、自分自身の運命すらも織り込み済みであった……のかもしれない。
 なお、宝具と組み合わせれば蜘蛛糸や多脚によってより効率的に織り上げられる筈だが、
 極めて高いプライド故か頑として使いたがらない。

神霊観察:A
 人間観察ではなく、神々の動向を観察し、作品へと組み込むスキル。
 ただ観察するだけでなく、対象の不実や欠点を把握し、これを忘れない記憶力が重要とされる。
 『変身物語』において神々との勝負に挑み、ダンテの『神曲』では「傲慢」の象徴ともされたキャスターだが、
 その根底にあるものは自他の能力・性質に対する正確な理解である。
 主神ゼウスの浮気を題材として神を嘲る綴織(タペストリー)を織り上げたことで、
 女神アテナの不興を買ったキャスターだったが、綴織の内容自体は事実に即したものであった。

【宝具】
『我が傑作、瑕なき神の汚点なり(アラクネ・ヒュパスマ)』
ランク:A 種別:対伝承宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
 女神アテナとの織物対決において、自身が海神との勝負に勝利し、
 都市の守護神に選ばれた物語を綴織(タペストリー)に織り上げた女神に対し、
 キャスターは女神の父にして主神であるゼウスの浮気を題材として
 神を嘲るスキャンダラスな醜聞を織り上げた逸話が宝具となったもの。
 対象の不実や不徳、欠点を暴き出し、それを織り込んだ綴織を製作することで、
 相手の逸話・伝承を『上書き』し、それらに基づく宝具やスキルを機能停止させる。
 伝承が昇華した概念宝具やスキルに対しては絶大的な効果を発揮するものの、
 単純な物理攻撃に対しては無力なため、生前と同様にキャスター自身とその綴織は
 名誉を穢され、怒りに駆られた者による暴力的な制裁を受ける危険性がある。
 性質上、『我が異形、驕れる神の愚行なり』とは併用できない。

『我が異形、驕れる神の愚行なり(アラクネ・フォボス)』
ランク:B+ 種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人
 キャスターの死後にアテナがトリカブトの汁を撒いて彼女を蜘蛛に転生させた事に由来。
 トリカブトの汁、その正体はアテナ・クリロノミアであり、小瓶に入ったこれを摂取することで巨大な毒蜘蛛に変身可能となる。
 後世において蜘蛛の怪物の代名詞となった影響か効果が増しており、
 ステータスの爆発的な向上、魔性、魔獣属性の獲得、"蜘蛛恐怖症"の語源故の強力な混乱、恐怖を与える精神攻撃、神代の蜘蛛毒による攻撃手段などを得るが、
 多用すれば意識が『魔』の方向へ引っ張られ、取り返しが付かなくなる。
 なお、蜘蛛の手足のみを形成して戦闘などに用いることも可能であり、
 その場合低リスクかつ通常攻撃感覚で使用出来るが、絶対に織物を行う際には使用しない。

【Weapon】
『アラクネの布』
 キャスターが織った布であり、毒物や穢れを遮断する魔術礼装。
 毒や汚染、害ある魔術に対する遮断に関しては概念防御を持つ女神アテナの防御兵装『神体結界』に匹敵する高性能。

【解説】
 ギリシャ神話に登場する人間の女性。
 女神アテナによる呪いによって、蜘蛛に姿を変えられた逸話で有名。

 元々はリュデュアの地で優れた織り手として、染織業を営んで生活していた。
 その卓越した技術は、機織りを司る女神アテナすらも凌ぐと豪語するほどであった。
 その噂を聞きつけたアテナはアラクネの態度に怒りを覚え、忠告を与える為に老婆の姿に変じてアラクネの元を訪ねた。
 しかしアラクネはアテナの忠告を聞き入れず、神々との勝負を望んだ。
 勝負を受諾したアテナは正体を現し、織物勝負をする事になった。

 アテナは自身がポセイドンとの勝負に勝ち、アテナイの守護神に選ばれた物語をタペストリーに織り込んだ。
 対するアラクネは大神ゼウスの浮気を題材にし、その不実さを糾弾したタペストリーを織り上げた。 
 彼女のタペストリーはアテナも実力を認めざるを得ない物であったが、
 アテナは作品の出来栄えに怒りを覚えてそれを破壊し、アラクネの頭部を打ち据えた。
 アラクネはアテナの行為に恐怖したのか、首を吊り自らの命を絶った。
 彼女の行動に対してアテナは憐れみを覚えたのか、トリカブトの汁を撒いてアラクネを一匹の蜘蛛として蘇らせたという。

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最終更新:2024年11月10日 16:37