【元ネタ】『聖人伝』
【CLASS】
アーチャー
【マスター】
【真名】バルバラ
【性別】女性
【身長・体重】149cm・40kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力D 耐久A 敏捷D 魔力A 幸運E 宝具A
【クラス別スキル】
対魔力:A
アーチャーは列聖から外されながらも救難聖人として信仰される事から聖人に匹敵する高い対魔力を持つ。
事実上、現代の魔術師ではアーチャーに傷をつけられない。
但し、教会の秘蹟には対応しない。
単独行動:B
マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。
ランクBならば、マスターを失っても二日間現界可能。
【固有スキル】
陣地作成:B
本来は
キャスターのクラス別スキル。
宝具『殉教の轟砲』の砲弾を貯蔵する"弾薬庫"の形成が可能。
これにより、陣地内のアーチャーは無尽蔵の砲弾を矢継ぎ早に連射することが出来る。
また、幽閉されていた塔の窓を三位一体を表す三つに増やした逸話から、
三つの銃眼を有する"砲塔"の形成も可能であり"弾薬庫"と連結させることも出来る。
幻想の聖人:A
歴史的に実在を証明することが出来ないため、アーチャーは現代では列聖から外されている。
しかし、救難聖人として広く民間に崇敬を集めたアーチャーは今もなお、人々を惹きつけて止まない。
聖人が関連するスキルを疑似的に獲得する。
Aランクであれば、ほぼ聖人と変わりない。
危殆の守護者:A
幾度となく死の危機に晒され、それでも尚信仰を貫き通したアーチャーの生涯。
そして民衆から崇拝された守護聖人としての在り方を象徴するスキル。
アーチャーの意志と信仰が揺るがぬ限り、自身に迫る危機に応じて浮遊する岩石による防御と離脱や、負傷の即時治癒といった奇蹟が発動する。
他者に対して奇蹟の恩寵を分け与えることも可能。
殉教者の魂:B
精神面への干渉を無効化する精神防御。
アーチャーは父王から棄教を迫られ、拷問を受けながらもその責め苦に屈しなった強靭な信仰の持ち主である。
【宝具】
『殉教の轟砲(サンタ・バルバラ)』
ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:100人
砲兵の守護聖人であり、弾薬庫とも縁深いアーチャーの存在そのものを基軸として、
アーチャーを手にかけた父がその後に雷に打たれ焼死した伝説を加え昇華した宝具。
棄教を拒んだアーチャーの信仰心、それに由来する奇蹟の恩寵を砲弾に変換し、
空を駆ける雷霆の如き砲撃として敵対者へと発射する。
アーチャーを斬首した父を討った雷の逸話の性質から反撃の際により高い効果を発揮し、
自身の霊核を砕かれた後でも一度だけ任意で発動可能。
オルレアンの聖女を「人間要塞」とするならば尽きることない信仰心により賜った
奇蹟を宝具によって弾き出すアーチャーは弾切れなしの「人間砲台」と言える。
【解説】
3世紀の聖女にして殉教者。ニコメディアのバルバラ、イリオポリの聖大致命女ワルワラとも呼称される。
バルバラはキリスト教の信仰が禁じられていたローマ帝国で、ニコメディアに住む異教徒の裕福な貴族として生まれた。
バルバラの父・ディオスコロスは美しい娘に求婚者が現れることを避けるため、バルバラを塔に幽閉した。
幽閉生活の中でバルバラはキリスト教に目覚め、塔に2つしかなかった窓を3つに増やした。
これは三位一体を表すものであり、娘がキリスト教徒に改宗したことを知ったディオスコロスは激昂した。
ディオスコロスはバルバラを手にかけようとするが、岩が2つに裂け、バルバラを包んで連れ去った。
逃亡したバルバラだったが、密告を受けて捕らえられ、キリスト教を信仰した廉で拷問を受ける。
捕らえられたバルバラは火で身体を焼かれるなどの拷問を受けたが、
翌朝には神のもたらした奇跡によって傷は癒され、
その裸身は人目に直接触れないように白い薄衣で覆われたとされる。
バルバラは信仰の放棄を拒み、拷問の末に父の手で剣によって殉教したが、
その後、父ディオスコロスは雷に打たれて焼け死んだという。
その伝説からバルバラは嵐や雷から人々を保護すると考えられており、
鉱山や火を扱うなど危険な場所で働く人々の守護聖人とされる。
またバルバラは軍隊、特に砲兵の守護聖人で、イタリアやスペインでは
船や砦の弾薬庫での暴発事故を避けるため、聖女バルバラの像をおき、
弾薬庫自体を聖人にちなんで「サンタ・バルバラ」と呼んだ。
他にも発熱や急死から人々を守る十四救難聖人として広く民間に崇敬を集めたが、
カトリック教会では歴史的に実在した証明ができないことを理由として、
現在ではバルバラを聖人暦から外している。
最終更新:2024年12月22日 14:51