【元ネタ】ギリシャ神話
【CLASS】
ランサー
【マスター】
【真名】ミノス
【性別】男性
【身長・体重】230cm・150kg
【属性】秩序・善/悪
【ステータス】筋力A 耐久C 敏捷C 魔力B 幸運B 宝具EX
【クラス別スキル】
対魔力:B
魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。
【固有スキル】
神性:A
神霊適性を持つかどうか。高いほどより物質的な神霊との混血とされる。
大神ゼウスの息子であり、冥界の裁判官を務めるランサーは高い適正を持つ。
真名看破:B
直接遭遇した全てのサーヴァントの真名及びステータス情報が自動的に明かされる。
ただし、隠蔽能力を持つサーヴァントに対しては、幸運値の判定が必要になる。
優れた立法者として善政を敷き、死後は冥界の審判官の一人となったランサーは
高いルーラー適性を有しており、ルーラー以外のクラスで現界した場合でも真名看破スキルを所有する。
深淵のラブリュス:C+
彼が所有する二振りの巨斧。迷宮の象徴であり、ラビリンスの語源でもある。
ランサーの場合、本来は別個のスキルである『
矛盾精神』が融合した一種の複合スキルとなっており、
それぞれが悪を裁く悪特攻、善を苛む善特攻を付与されている。
ランサーの精神性が具現化した武装であり、悪を裁く時は善、善を苛む時は悪へと自身の属性を変化させる。
嵐の航海者:A+
船と認識されるものを駆る才能。
集団のリーダーとしての能力も必要となるため、軍略、
カリスマの効果も兼ね備えた特殊スキル。
ギリシャ世界で最古の海軍を設立したランサーは強大な海軍を有している。
蛇蝎の呪い:A
妻パーシパエーに掛けられた呪い。
ランサーの感情が昂ると自動的に発動。彼の肉体から蠍や蛇が生成される。
これらの生物達はランサーの感情を昂らせた原因となる存在を死に追いやるまで攻撃し続ける。
【宝具】
『覇者の黄金宮殿(クノッソス・バシレイオン)』
ランク:EX 種別:結界宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1000人
善政を敷いた優れた立法者であり、欲に駆られ神を謀らんとした傲慢な統治者。
逸話ごとにまるで別人のように振る舞うランサーの複雑な心象風景を具現化した固有結界。
ランサーの栄光の象徴たる在りし日のクノッソス宮殿。
宮殿はかつての王権を示し、ランサーは世界最古の玉座から宮殿内のあらゆる存在から
魔力を徴収・再分配することで、自身や味方のステータスの向上や敵のステータスの低下、
更には徴収した魔力を用いてかつての自身の配下、エーゲ海に覇を唱えた海軍を召集することも可能となる。
『功罪螺旋の迷宮(コスモス・ラビュリントス)』
ランク:EX 種別:迷宮宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1000人
善政を敷いた優れた立法者であり、欲に駆られ神を謀らんとした傲慢な統治者。
逸話ごとにまるで別人のように振る舞うランサーの複雑な心象風景を具現化した固有結界。
ランサーの罪業の証である怪物を封じ込めた大迷宮。
迷宮はランサーが死後に冥界の裁判官となった逸話と世界の下側に作られるという構造から『冥界』の性質を持つに至っている。
ランサーの裁量によって罪人として迷宮に封じ込められた敵対者は
自らが内に抱えた罪業に応じて変化した迷宮の怪物が差し向けられ、
怪物を倒すか、ランサーが宝具を解除しない限り、脱出することは出来ない。
【解説】
主神ゼウスと神妃
エウロペの子にして、クレタ島にクノッソス宮殿を築き、エーゲ海を支配したとされる王。
伝説上の王とされるが、クノッソス宮殿遺跡が発掘されたことにより、実在した可能性があるとも言われている。
ミノスはラダマンティス・サルペドンの兄弟達と共にエウロペと結婚したクレタ島の王・
アステリオスに育てられた。
ミノスは養父アステリオスの下で成人すると、太陽神ヘリオスの娘であるパーシパエーを妻とし、
彼女との間にアンドロゲオス、アリアドネ、パイドラらの子をもうける。
養父の死後、ミノスはクレタ王の後継は長子の自分である主張し、ラダマンティスはこれを支持したが、
サルペドンは納得しなかったため争いとなり、これに勝利して王位を継承した。
ミノスは王位継承の証として海神ポセイドンから与えられた牡牛を、彼に捧げることを誓う。
しかし神の牡牛が惜しくなり、本来捧げるべきものとは別の牛を捧げた。
約束を反故にされたポセイドンはパーシパエーに牡牛に欲情するように呪いをかけてしまう。
パーシパエーは想いを遂げる為に工匠ダイダロスに相談して作成させた牝牛の像の中に入り、
牡牛と交わった結果身ごもり、人の体に牛の頭を持つ怪物ミノタウロスを出産した。
この怪物の扱いに困り果てたミノスはダイダロスに命じて「決して出られぬ迷宮」を造らせ、
この迷宮で怪物を隔離し、アケナイから怪物への生贄として少年少女を要求した。
しかし要求に憤った英雄
テセウスが自ら生贄に志願し、ミノタウロスは彼に退治されてしまう。
またテセウスの迷宮攻略に際して、彼に恋したミノスの娘アリアドネが製作者であるダイダロスに攻略法を聞きに行ったという。
ミノスはダイダロスがアリアドネに知恵を授けたことを罰し、彼とその息子であるイカロスを迷宮(あるいは塔)に幽閉する。
ダイダロスは脱出の為に鳥の羽を蝋で固めた翼を身につけて空を飛ぶことに成功したが、
ともに脱出したイカロスは太陽に近づきすぎて蝋が溶けたため墜落死した。
ミノスは逃げ出したダイダロスを追跡したが、ダイダロスを庇うコーカロス王の娘たちに
入浴中に熱湯を浴びせられ呆気なく死んでしまったという。
ミノタウロスの誕生ならびにイカロスの死の元凶とも言える横暴な王としてのエピソードを持つ一方で、
優れた立法者としてクレタ島に善政を敷き、その功績を評価され、死後は冥界の審判官の一人となったとされる。
エピソードによってあまりにも大きく人物像が乖離しているため、
「エウロペの子ミノス」と「ミノタウロスの父ミノス」は別人であるとされることもある。
最終更新:2025年05月12日 19:31