【元ネタ】史実
【CLASS】
キャスター
【マスター】
【真名】小野妹子
【性別】不明
【身長・体重】164cm・50kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力E 耐久D 敏捷C 魔力A 幸運EX 宝具B++
【クラス別スキル】
陣地作成:B++
魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
キャスターの場合、宝具である観音菩薩像を祀る“寺院”を形成することが可能。
また、住職として完成している陣地を維持することが得意であり、
『華道』スキルを併用することで周囲一帯の神秘を純度が高い状態で保つことが出来る。
【固有スキル】
麗しの風貌:B
性別をどちらかに特定し難い美しさを(姿形としてではなく)雰囲気で有している。
老若男女問わず交渉時の判定にプラス補正が働く。本来ならば処刑されるような失態も恩赦されるほど。
また、特定の性別を対象としたあらゆる効果を無視する。
俗に言う世界三大美女の一人・
小野小町の祖先でもあり、どことなく面影があるように見えなくもない。
華道:EX
草花を飾り立て鑑賞する芸術。生け花とも。
その起源は自然崇拝から始まり、植物の神秘性を管理せんとする一種の魔術と考えられる。
華道の祖とされるキャスターの供花はその空間の神秘強度を底上げし、自陣営全体の生命力を強化する。
遣隋使:A-
飛鳥時代、大和朝廷から海を渡り中国王朝へと派遣された者のスキル。
航海術や異国の文化への適応と学習、使節としての交渉などの手際を示す。
キャスターは隋の制度や文化、宗教、技術を祖国に持ち帰り、政治や学問の発展に寄与した功績を持つ。
一方で、隋の皇帝・楊広(煬帝)からの国書(返書)を紛失するという失態を演じてもいる。
【宝具】
『真言・如意輪観音菩薩(オン・バラダハンドメイ・ウン)』
ランク:B++ 種別:対軍宝具 レンジ:1~20 最大捕捉:40人
聖徳太子の持仏であり、キャスターが初代住職を務めた六角堂(頂法寺)の本尊。
曰く、太子が前世から信仰していた仏像であり、七生に渡って太子を守護してきたが、今後はこの地に留まり衆生を済度したいと告げたという。
即ち転生する御仏であり、その時の状況に応じて姿と能力を変化させる。
だが、キャスターの宝具としてはそこまでの万能性を発揮するには至らず、
キャスターの子孫であり如意輪観音菩薩の化身とされる小野小町としての姿と能力に限られる。
しかし、それでも高次からの概念干渉などといった強力な法力を行使可能。
【解説】
飛鳥時代の官人であり、遣隋使として活躍した。
姓は臣、生没年は不詳だが、近江国滋賀郡小野村の出身とされる。
推古天皇の時代に冠位大礼で大使に選ばれ、聖徳太子の命で初めて隋に派遣された。
この時、「日出づる処の天子」から始まる国書を持参。
隋の煬帝に渡したが、対等な文言に皇帝は不快感を示した。
翌608年、隋使・裴世清と共に日本に帰国したが、帰路で煬帝の国書を紛失する。
その罪は流刑に相当するものだったが、推古天皇によって恩赦され罪に問われなかった。
同年9月、再度遣隋使として隋に渡り交流を深めた。
高向玄理や僧旻ら学問僧や留学生を伴い、隋の文化を日本に伝え、学問の発展に寄与した。
また、この外交で仏教や律令制の基盤が日本に持ち込まれた。
遣隋使としての活動は日本の国際化の第一歩として隋の政治や技術を学び、
妹子の功績は教育や宗教にも深い影響を与えた。
彼が持ち帰った知識は後の大化改新に繋がったとされる。
妹子は華道の家元・池坊において「華道の祖」とされ、伝説も残っている。
伝承によれば、聖徳太子が京都に六角堂(現頂法寺)を建立し、
同道した妹子に太子持仏の如意輪観音を本尊としてこれを守るよう命じた。
六角堂最初の住職となった妹子は、境内にある池の傍らに坊舎を構えて朝夕仏前に花を供えた。
これが華道池坊の起こりであり、住職となった妹子が「小野妹子専務」と称したため、以来、代々家元は「専務」から「専」の一文字を取って受け継いできたとされる。
「妹子」という名から女性であると誤解されることがあるが、男性である。
当時の日本では人名の最後に「子」とつける風習が男女問わずあり、
蘇我馬子や中臣鎌子(鎌足)など男性名についても珍しいものではなかった。
一方で「妹」は男性からみた同腹の女性の他、恋人や妻などの親しい女性全般を指す言葉であり、
男性名に「妹」の字を使用した理由については、現在でも詳細には判明していない。
最終更新:2025年06月02日 22:27