ミダス

【元ネタ】史実、ギリシャ神話、『王様の耳はロバの耳』
【CLASS】キャスター
【マスター】
【真名】ミダス
【性別】男性
【身長・体重】180cm・70kg
【属性】中立・善
【ステータス】筋力E 耐久E 敏捷B 魔力A 幸運A 宝具B
【クラス別スキル】
陣地作成:B
 魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
 優れた庭師でもあったキャスターが作るのは工房ではなく、草花に彩られた「庭園」である。
 また、庭師として完成している陣地を維持することを得意とする。

【固有スキル】
黄金律:A-
 宝具『黄金の御手』によって付与されたスキル。
 身体の黄金比ではなく、人生において金銭がどれほどついて回るかの宿命。
 大富豪でもやっていける金ピカぶりであり、一生金には困らないが、
 制御が効かず、下手をすれば己がマスターをも黄金の彫像へと変異させかねない。

緑の親指:B- → B
 植物に纏わる多くの才能・技術。
 大地母神キュベレーの養子であり、キャスター自身もまた優れたバラの庭師であったとされる。
 本来はバラや『蔵知の葦原』を自在に発生・成長させ、戦闘への流用さえ可能とするが、
 宝具『黄金の御手』の影響で自らの手で植物に触れることが出来ないため、制御が効かなくなっている。

王様の耳はロバの耳:A
 牧神パーンが竪琴の神でもあるアポロンに演奏勝負を挑んだ際に、
 キャスターは自身が崇拝するパーンの演奏を支持したため、
 堕落した耳を持つ者としてアポロンに呪われ、ロバの耳に変えられてしまった。
 あらゆる音を聞き分け、微かな物音さえ耳聡く察知出来る反面、大きな音などに弱くなる。

【宝具】
『黄金の御手(ミダス・タッチ)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人
 酒と狂気の神ディオニュソスから授けられた祝福あるいは呪い。
 キャスターが触れたものを生物・非生物なんであれ物言わぬ黄金へと変異させる、常時発動型の宝具。
 対抗するにはCON(耐久)の高さではなく、変異させない能力・MGI(魔力)の高さが重要となる。
 副次効果として、マスターから供給される魔力にも黄金の性質を帯びさせ、
 たとえ凡百の魔術師の魔力であってもその質を超一流のものへと跳ね上げる。

『蔵知の葦原(キュベレー・リード)』
ランク:C+ 種別:対人宝具 レンジ:無制限 最大捕捉:???人
 キャスターの秘密を民衆に広めた言葉を発する葦。
 その実態はキャスターが義母である大地母神キュベレーから受け継ぎ、無意識のうちに行使していた権能。
 「知識の保護者」を意味するキュベレーの名を反映し、この葦は繁茂した土地の情報を収集する生きた情報庫ともいうべき性質を持つ。
 更に葦自体が独自の自律思考能力を有しており、キャスターが直接命令を発さずとも彼に有益となる情報の探索や拡散を自発的に行う。
 まさしく主の至らぬ点を補う「考える葦」である。

『黄金と驢耳の王(アレーテイア・エン・ファネーロ)』
ランク:D 種別:対人(自身)宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人
 ディオニュソスから授けられた全て黄金に変化させる力、アポロンにより与えられたロバの耳。
 神々の与える禍福に振り回されながらも、勇気と正直さによって破滅を免れたキャスターの生涯が昇華した宝具。
 自らの真名や能力といった秘密を告げる、あるいは他者が暴いた自身の秘密を肯定することで、
 初めて使用できるキャスター自身にとっての真名解放とも言える能力であり、
 真実が白日のもとに晒される時、黄金の力やロバの耳は消え、キャスターは本来の自分を取り戻す。
 また、その際に負っていたバッドステータスもアポロンとディオニュソス、二神の恩情により無効化される。
 キャスターにとっての不都合を取り除く最適解だが、使用には真名を晒すリスクと
 一部の能力が消失するデメリットを許容するマスターとの信頼関係を必要とする。

【解説】
 紀元前8世紀のフリギア王であり、先代王ゴルディアスと大地母神キュベレーの養子。
 ギリシャ神話において神々から禍福を与えられた逸話でよく知られる。

 ディオニュソスの養父にして教師であるシレーニを歓待したミダスは、その報酬として触れたものを全て黄金に変化させる力を酒神に要求した。
 初めのうちは賜った力を喜んでいたが、飲食物や実の娘までもが黄金に固まる様相を前に愕然とする。
 力を捨てる事を懇願する彼に対して、ディオニュソスはパクトーロス川での行水を提言。
 ミダスが言い付けを守ったことで黄金化の力は川へと移り、川砂から砂金が多く採れる様になった。

 その後ミダスは富と贅沢を忌避して田舎へと転居したが、そこで田園神パーンを信仰するようになる。
 しかしパーンは自身の笛で、無謀にもアポロンの竪琴に演奏勝負を申し込む。
 ミダスはパーンの演奏を支持した為にアポロンに呪われ、耳をロバの耳に変えられてしまう。
 耳を隠す為に大きなターバンを被ったが、王の理髪師だけはただ一人秘密を知っていた。
 口外無用に耐えかねた理髪師が穴の中へ耳の秘密を吐き出した結果、理髪師の言葉を語る葦が生えてきて国中に秘密が知れ渡る。
 ミダスは理髪師を処罰しようとしたが取りやめ、自身のロバの耳を衆目に晒す。
 王の勇気と正直さを見たアポロンは、彼の改心を認めて耳を元に戻したという。

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最終更新:2025年09月07日 05:14