【元ネタ】史実、イルミナティ陰謀論
【CLASS】
アサシン
【マスター】
【真名】アダム・ヴァイスハウプト
【性別】男性
【身長・体重】180cm・70kg
【属性】秩序・悪
【ステータス】筋力D 耐久E 敏捷B 魔力B 幸運A 宝具EX
【クラス別スキル】
気配遮断:-
『諜報』スキルにより、気配遮断は失われている。
【固有スキル】
可能性の影:A+
陰謀作成と似て非なるスキルにして、
無辜の怪物によく似たスキル。
曰く、創設した秘密結社イルミナティは政府や教会に危険視され、弾圧の末に解散に至った、
組織が解散した後もイルミナティがフランス革命を首謀者として扇動した、
悪魔崇拝を行っていた、「闇の政府」「新世界秩序」として世界を裏で牛耳っているなど。
実際に自分が手掛けた偉業も、実際には関わりのない迷信も、
すべてを一身に受け止めた虚像が英霊アダム・ヴァイスハウプトであり、
現界した彼は「恐怖」と「迷妄」の具現として振る舞う。
数多の陰謀という名の“可能性”が真実を覆い隠す、その様は落陽の影の如く。
啓蒙:B+
世界の根本法則を理性によって認知しようとした蒙きを啓らむ哲学思想。
理論と検証をもって超自然的な偏見を取り払わんとする文明の光は、時に迷信の暗黒にあるからこそ力を持つ信仰の天敵となる。
イルミナティは本来、啓蒙思想に則って封建制を否定し、万民が自由で平等な生を謳歌する理想社会の実現を希求する組織であった。
その性質上、可能性の影とは互いに相殺し合うスキル。
相反する効果を持つスキルが一つの霊基に同居した結果として、アサシンの人格は
陰謀論に語られる悪の組織の首魁および、史実上の自由と理性を志す理想主義者としての側面が混濁した状態になっている。
諜報:A+
このスキルは気配を遮断するのではなく、気配そのものを敵対者だと感じさせない。
親しい隣人、無害な石ころ、有能な側近などと勘違いさせる。
A+ともなれば味方陣営からの告発がない限り、敵対していることに気付くのは非常に難しい。
直接的な攻撃に出た瞬間、このスキルは効果を失うが、味方ではなく敵だと気付いた頃には綿密に張り巡らされた蜘蛛の巣に絡め取られているだろう。
フリーメイソンを見限りアサシンと共にイルミナティの最高潮を築いた作家のアドルフ・クニッゲは、結社の権力構造から反目して脱退したが、
サーヴァントである彼が団員を意のままに操り、社会に陰謀を秘密裏に浸透させて"結社"そのものを己の武器とする生前を超えた魔人に変貌したのは皮肉でしかない。
ミネルヴァの同胞:B+
イルミナティの指導者として有する権限。
任意の他者を組織団員に認定し、それに伴ってステータスの向上、諜報スキルの獲得といった恩恵を付与する。
団員が見聞した情報は、本体であるアサシンへと即座に伝達される。
また、アサシンは念話によって遠隔地の団員に直接指示を下すことも可能。
【宝具】
『秩序は我が手に、遍く世界に光あれ(デア・レヒツゲレールテ・フォン・バイエルン)』
ランク:D~EX 種別:対民・対己宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:???人
停滞する世に秩序を齎す組織が後世の悪意ある風説によってその在り方は歪曲し世界の支配する悪の組織へと変貌したもの。
常時発動型の宝具でレンジ内に発生したあらゆる事件や悪意は全てイルミナティという組織が大衆を支配するために意図的に起こした物であると起きた結果を強制的に改変してしまうもの。
この宝具によって操作された改変された因果が大きいほどアサシンの霊基が拡大していく。
霊基を強化されたアサシンは正に民衆が幻想した絶対的な権力者へと姿を変えるだろう。
『蒙昧に光を、世界に遍く啓明の暁を(イルミナティ・プロビデンス)』
ランク:B++ 種別:対衆宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:???人
第一宝具『秩序は我が手に、遍く世界に光あれ』による霊基強化が進行することで使用可能となる宝具。
完成された人間を人為的に作り出すアサシンの理念が宝具の域にまで昇華したもの。
真名を開放する事で光を内包するピラミッドの如き物が背後へと出現しそれを放出する形でレンジ内に拡散させる。
流出する光は人の精神を侵し、対象が抱える既存権力へ依存から解体/分解して自立した理性を確立した個人という存在へと染め上げる。
すなわち光の洗礼を受けた人間はイルミナティという組織に併合される事を意味し、アサシンと共に世界に秩序を齎す同胞と見做される。
またこの宝具が放つ光は確立した個を持つ英霊すらも抗う事は出来ず、
光に抗うには神や精霊など人ならざる者に由来する護りか、或いは洗礼を跳ね除けるほどの揺るぎない不動の精神が必要となる。
使用可能となるまでに時間がかかるものの、聖杯戦争そのものを裏から牛耳ることも不可能ではないだろう。
【解説】
18~19世紀ドイツの哲学者であり、秘密結社イルミナティの創設者。
彼は1748年2月6日、バイエルン選帝侯領のインゴルシュタット で誕生した。
実父であるゲオルグを5歳にして喪い、父の同僚でインゴルシュタット大学の法学教授であった名付け親のイクシュタットから教育を施された。
イクシュタットの提唱した啓蒙と合理主義は、幼少のヴァイスハウプトに多大な影響を与えることになった。
イエズス会の学校で学んだ後に20歳で大学を卒業して法学博士号を取得し、24歳の頃にはプロテスタントに改宗して法学教授となり、その翌年には妻と結婚した。
彼がイルミナティを設立したのは28歳の時であった。
組織の名称ははラテン語で「悟りを開いた」という意味のilluminatusに由来し、自由で平等な理想社会の実現を目標とした団体であった。
フリーメイソンとの連帯や、団員のクニッゲ男爵が考案した組織内の位階制度や独自用語の使用といった改革により、組織は勢力を拡大していった。
しかしイルミナティの拡大を危険視した時の政府や教会が弾圧を行使した結果、組織は設立から9年で解散に追い込まれる。
ヴァイスハウプトは大学職を追放された後にバイエルンから亡命し、イルミナティに関する幾つかの著作を残した後に1830年11月18日に82歳で死去する。
イルミナティは組織が解散した後も、陰謀論の黒幕としてフリーメイソンと並び恐れられた。
フランス革命を扇動した首謀者だと囁かれたほか、現代においても悪魔崇拝や世界を裏で牛耳っている「闇の政府」「新世界秩序」と絡めて悪名で語られる。
生涯を通じて理性と啓蒙を重んじたヴァイスハウプトにとって、自身が創設した組織が恐怖や迷妄と共に語り継がれるのはつくづく皮肉としか言い様がない。
最終更新:2026年05月16日 18:12