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ベローナ

【元ネタ】ローマ神話、西洋芸術史
【CLASS】バーサーカー
【マスター】
【真名】ベローナ
【性別】女性
【身長・体重】162cm・55kg
【属性】混沌・悪
【ステータス】筋力A 耐久A 敏捷A 魔力A 幸運C 宝具E~A++
【クラス別スキル】
狂化:EX
 理性と引き換えに身体能力を強化するスキル。
 ベローナの場合、理性は失われておらず、極めて理知的に戦術を行使する。
 だがその精神は狂乱と流血を渇望する残虐な好戦家として道徳的に破綻している。
 軍神マルスは戦争の栄光と勝利を象徴するが、バーサーカーは戦争の狂気と惨禍を象徴するとされる。

【固有スキル】
血濡れの蛮勇:EX
 戦争や軍事の破壊性を象徴する女神として保有する特殊スキル。
 自らが指揮する軍団の理性の箍を毀損し、暴力に魅せられ流血に飢えた殺戮装置に変貌させる。
 集団が敵を攻撃すればするほど加速度的に攻撃力が向上するが、引き換えに集団の防御力が加速度的に下がっていく。
 後世の歴史家がフランス革命に連なる戦禍を「ベローナの解放」と称したように、聖杯戦争という枠を越えて一国を蹂躙する危険性すら孕む。

戦場の華:A+
 美貌と勇猛さをもって戦場を駆ける華。
 バーサーカーの戦う姿は、敵味方を問わず意図せずして精神に影響を与える。
 味方は力強く後押しされ、敵は畏怖を覚え始める。
 このランクならば神々に由来する加護か、Aランク以上の対魔力でもない限り精神を防御することなど不可能であろう。
 ただ戦場にいるだけで敵味方問わず士気能力を操作するバーサーカーは最高ランクで本スキルを獲得している。

女神の啓示:A-
 かつて共和制ローマの英雄スッラの夢に現れ、勝利を約束した逸話がスキル化したもの。
 自身のマスターに強力な自己暗示をかけ、一時的に狂化スキルに相当するステータス上昇効果を与える。
 ただし、強化終了後の対象者は深刻な精神疲労を伴う。

軍神の神核:A
 世界に戦乱を齎す神であることを現すスキル。神性を含む複合スキル。
 ローマの戦女神として高い神霊適性を持つ他、軍神マルスの后とも妹とも同一視された。
 戦闘中の精神と肉体の絶対性を維持しつつ、攻撃弱体にも強い耐性を持つ。
 此度の現界ではバーサーカークラスでの召喚もあって後世の芸術作品にて描かれる軍事の象徴の側面が色濃く反映されている。

【宝具】
『移り変わる殺戮の花園(ベルム・ヴィクトリア・イマゴ)』
ランク:E~A++ 種別:対軍~対城宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:500人
 『汝、戦を闢く紅翼(アウトブレイク・ドゥエロナ)』とも。
 後世の芸術史において、時代ごとの最新兵器(マスケット、大砲、機関銃など)と共に描かれた「戦争の象徴」としての側面が宝具となったもの。
 周囲に漂う戦死者の怨念や、戦争被害者の悲嘆、破壊された建造物の瓦礫といった「戦争の負の遺産」を魔力リソースとして吸収し、
 それらを近代兵器の弾幕へと変えて射出する。
 周囲の被害が甚大であればあるほど、宝具の火力は上昇する。

 ...その本質は、ベローナという女神の起源へと回帰する変生宝具。
 万能戦闘艦アレス=マルスが引き連れし軍勢、鋼鉄の僚機たるステュムパリデスを前線にて統率する権限を与えられしトップ・エース、高度な戦闘用AIが搭載された長機(リード)こそが、かの女神の原初の姿。
 魔力リソースの吸収が閾値を超えると、それを素材とした『戦闘機体の限定復元』を実行可能となり、真体機神ほどの規模はないものの、現代科学ですら到底理解しきれぬ超越の結晶、その一端にて構築された戦闘機体へと再臨。
 戦闘機体では対軍~対城規模の破壊兵器の数々がアンロックされる他、松明...編隊飛行を補助する編隊灯を起動する事で僚機であるステュムパリデスの軍勢を呼び出すことすら可能。
 こうなると単騎にて聖杯戦争を蹂躙しかねない、軍神の戦火の化身となる。

【解説】
 ローマ帝国にて信仰された戦女神。
 ローマ神話において軍事と関連付けられた唯一の女性神格であり、軍神マルスの后とも妹であるともされる。
 その存在は少なくとも紀元前4世紀まで遡り、ローマ帝国の各地には彼女を崇拝する多くの神殿が建てられた。
 しばしば兜を被って剣や槍、盾といった武具を携えた姿で表現され、戦場に赴く際は
 四頭の馬に引かれる戦車に乗り、ラッパを鳴らして松明や鞭を振るったという。

 ベローナは殺戮や混沌といった戦争の残虐さを神格化した性格付けがなされ、ギリシャ神話の恐ろしい戦女神エニュオと同一視された。
 文学では轟音や血に塗れた武器のイメージと共に語られ、更に彼女を崇める司祭団であるベロナリイは
 己の手足を自傷することで信仰を表明した逸話が伝えられる。
 だがローマでの扱いは単なる邪神とも一線を画しており、元老院会議の開催地としてベローナ神殿が用いられたほか、  
 ローマが他国へ宣戦布告する際には神殿の傍に立った「戦争の柱」越しに、外交祭司が他国の方角へ槍を投げることで開戦の儀を執り行った。
 またローマ文化では婚姻が戦争の隠喩と扱われた故に、ベローナは不幸で破綻した婚姻の象徴ともされた。

 ローマが滅んだ後世の詩や歌劇、絵画や彫像といった芸術作品にも、ベローナは軍事の象徴として度々その姿を見せた。
 所持する盾や兜にはゴルゴンの首が意匠として組み込まれたり、大砲やマスケット銃といった近代兵器と共に描かれるなど時代と共にイメージも変化した。
 近代の図像では戦没者や戦争被害者と共に彼女が描かれるなど、その存在は長きに渡り
 西洋における戦争のイメージと強く結びつけられてきたといえるだろう。
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最終更新:2026年05月16日 17:20