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アムレート

【元ネタ】『デンマーク人の事績(ゲスタ・ダノールム)』
【CLASS】アサシン
【マスター】
【真名】アムレート
【性別】男性
【身長・体重】178cm・67kg
【属性】混沌・中庸
【ステータス】筋力D 耐久C 敏捷B 魔力C 幸運A 宝具C
【クラス別スキル】
気配遮断:C
 サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。
 完全に気配を断てば発見する事は難しい。

【固有スキル】
激動の王:A
 アサシンが背負う王者にしてトリックスターと言うべき天性。
 王としての資質を持つ一方で、秩序や安寧とは根本で相容れない。
 スキルとしては混沌へのメリット及び秩序へのデメリットとして作用し、
 混沌属性の相手に対するカリスマや友好度へのプラス補正、法や信仰といった秩序に由来するスキルや宝具が齎す恩恵の無効化などが主な効果となる。

佯狂:A
 周囲を欺く自我の偽装。
 叔父への復讐を果たす為に錯乱した愚者として振る舞った忍耐が、魔術の域まで昇華したもの。
 相手が判定に成功するまでアムレートへの警戒心を生じさせない。

工作軍略:B+
 ブリタニア王との戦争で見せた死者を生者に見せかけて実際の軍勢より多く見せて敵を怖気させた奇策の具現。
 諜報、破壊工作、軍略を含む複合スキルであり、敵軍の士気を削ぎアサシンが有利な状況に誘い込む。

ルーン魔術:D
 北欧の魔術刻印ルーンの所持。
 アサシンが扱うルーンは偽装工作に特化しているため練度は高くない。

【宝具】
『怨嗟の饗宴(ドゥーズ・ギルデ)』
ランク:C 種別:対軍宝具 レンジ:1~30 最大捕捉:100人
 復讐を成すために叔父フェンギの廷臣たちを宴に招き寄せて酔い潰れたところを火付けて始末した逸話が昇華したもの。
 真名開放することで相手に昏睡のバッドステータスを付与する酒気を蔓延させる。
 またレンジ内ではアサシンが敵と見做す者を拘束する絨毯が大地を這っており敵を見付け次第拘束して身動きを取れなくする。
 更に敵対者を焼き尽くす炎を発生させる火炎により追加ダメージを敵に与える。

『報復の決戦場(ヘウンネンス・デュエル)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~3 最大捕捉:1人
 宿敵フェンギとの決闘が宝具の域にまで昇華したもの。
 真名開放することで敵対する者と自身の武装を取り換える。
 ギャンブル性のある宝具かもしれないが実際に敵が手にするのはアサシンが持ち込んだ決して鞘から抜くことが出来ない剣である。
 これによって敵の攻撃手を封殺し相手の武装で確実に葬ることが出来る。

【Weapon】
『無銘・剣』
 鞘に釘を打ち込まれており武器としては役に立たない。

【解説】
 アムレートは、北欧の伝説に登場する復讐の英雄であり、ウィリアム・シェイクスピアの名作『ハムレット』の直系の原型として知られる人物である。
 彼の物語は12世紀頃の歴史家サクソ・グラマティクスによる『デンマーク人の事績』に詳述されており、ユトランドの代官ホルヴェンディルと王女ゲルータの間に生まれた王子として描かれる。
 アムレートの運命が暗転したのは、叔父フェンギが実の兄であるホルヴェンディルを殺害し、母ゲルータを妻として王位を簒奪した時であった。
 若きアムレートは叔父への復讐を誓うが、フェンギの猜疑心を避けるために自ら泥にまみれ、狂気を装うことで生き延びる道を選んだ。

 彼の「狂気」は単なる錯乱ではなく、真実を巧みに織り交ぜた高度な知略であった。
 馬に前後逆に乗って人々を笑わせながらも、問いかけに対しては鋭い洞察を含む返答を行い、周囲の疑いの目をかわし続けた。
 フェンギが放った刺客や誘惑の罠に対しても、乳兄弟の助けや自らの機転によって切り抜け、母の寝室に潜んでいた密偵を殺害した際には、その遺体を豚の餌にするという冷徹な一面も見せている。
 その後、フェンギによってブリタニア王への使者として送られた際、自分を殺害せよと記されたルーン文字の木板を書き換え、逆に同行者を処刑させてブリタニア王女と結婚するという離れ業を演じた。

 一年後、自らの葬儀が行われている最中のデンマークへ帰還したアムレートは、再び滑稽な振る舞いで列席者を油断させ、酔いつぶれた廷臣たちを絨毯で包み込み、館ごと焼き払うという壮絶な復讐を成し遂げた。
 さらに、フェンギの枕元の剣をあらかじめ細工した抜けない剣とすり替え、命乞いをする叔父を討ち取って父の仇を討った。
 この一連の行動により、彼は正当な統治者として民衆に認められ、父の跡を継いでユトランドの王となった。

 しかし、王となった後の彼の人生も波乱に満ちていた。
 ブリタニア王との同盟と裏切り、スコットランドの女王ヘルミントルーダへの求婚と再婚、そして死者を立たせて軍勢を多く見せかける奇策を用いた戦いなど、アムレートの物語はヴァイキング時代の英雄譚としての色彩を強めていく。
 最期は、デンマークの新王ヴィグレークとの戦いに敗れ、ユトランドの地でその生涯を閉じた。

 アムレートという名は、アイスランド語で「愚者」を意味する「アムロージ」に由来するとされるが、その伝説が語り継ぐ姿は、狂気の仮面の下に鋼の意志と冷徹な知略を隠し持った、北欧が生んだ不屈の復讐者そのものである。
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最終更新:2026年07月13日 18:50