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第1話 その2

ミストさん
「ゴーダンナー用の
 パーツの搬入、終わりました!」
林
「おおっ!
 仕事が早いねえ、新人クン!」
ミストさん
「俺、力仕事は
 けっこう得意なんですよ!
 頭脳労働はイマイチですけどね」
森本
「俺が頼んどいた
 スクラップの片づけは
 やってくれたか?」
ミストさん
「しまった、忘れてた!
 まだやってません!」
芝草
「馬鹿野郎!
 スクラップの片づけっていったら
 雑用係の基本中の基本だろうが!」
芝草
「何でそっちから
 片づけねえんだ!」
ミストさん
「すっ、すいません!
 おやっさん!」
芝草
「誰がおやっさんだ!」
ミストさん
「だって
 みんながおやっさんって…」
林
「喫茶店ならマスター、
 寿司屋なら大将、
 メカニックならおやっさん…」
林
「尊敬語ッスよ」
冬子
「そうですよ
 おやっさん!」
芝草
「何だそりゃ…」
芝草
「はい、芝草。
 あ、葵博士…。
 どうしたんですか?」
芝草
「忘れ物? 真珠のネックレス?
 はい…。わかりました」
林
「どうしたんスか?」
芝草
「博士からだ。
 真珠のネックレスを忘れたから
 届けて欲しいそうだ」
冬子
「真珠のネックレス?」
芝草
「博士のデスクの上にあるそうだ。
 おい、新入り、頼めるか?」
ミストさん
「はい!
 でも、スクラップの片づけは…?
 雑用係の基本なんじゃ…」
芝草
「それは後でいい!
 博士の方を先に頼む」
ミストさん
「わかりました!
 行ってきます、おやっさん!」
芝草
「博士は東にある教会にいる。
 頼んだぞ」
ミストさん
「はいっ!」
冬子
「いってらっしゃ~い!」
林
「ネックレスに教会かぁ…。
 何してるんスかね、博士は?」
芝草
「さあな…」
冬子
「教会でやる事といったら
 結婚式か、お葬式くらいしか
 ないんじゃないかしら?」
森本
「結婚式!
 博士が結婚するんスか?」
芝草
「んなわけねえだろ」
冬子
「じゃあ 誰が
 結婚するんですか?」
林
「あ~、教会で結婚式!
 あこがれるッス!
 私も早く結婚したいッス!」
森本
「マジッスか!
 林さん!」
林
「マジッス!」
林
「白いウェディングドレを着て
 ヴァージンロードを歩く…。
 女の夢ッス~!」
森本
「は、林さん…」
芝草
「いつまでダラダラやってんだ!
 全員持ち場に戻れ!
 クビにするぞ!」
林
「は~い!」

 ―教会―

ミストさん
「教会に着いたぞ」
ミストさん
「この2ヶ月いろいろ見て回ったけど、
 基本的な服装や慣習は
 あまり変わらない…」
ミストさん
「忙しくて詳しく調べてないけど
 少なくとも、この付近では俺の常識は
 通用すると見てよさそうかな…」
ミストさん
「それにしても、タキシードや
 ドレスの人がいっぱいだ。って事は
 結婚式があるのかな…?」
ミストさん
「葵博士はどこにいるんだろ?
 ここにはいないみたいだけど…」

甲児
「おい、そこでキョロキョロしてる奴!」
ミストさん
「は、はいっ!」
甲児
「誰か探してるのかい?」
ミストさん
「はい。俺、ダンナーベースから
 来たんですけど…
 葵霧子博士を探してるんです」
「届け物があって…」
甲児
「ああ、葵博士なら
 新婦の控え室にいるはずだぜ。
 行ってみなよ」
ミストさん
「どうもありがとうございます!」
「…あの、あなたは…?
 博士のお知り合いの方ですか?」
甲児
「おいおい…。
 ダンナーベースで働いてるのに俺の事を知らないのか?」
「…わかった!
 さては新人だな?」
ミストさん
「はい。まだ試用期間中の新入りです!」
甲児
「そうか。俺の名前は兜甲児。覚えておいて、損はないぜ。
 じゃあな!」
ミストさん
「ありがとうございました!」

ミストさん
「…新婦の控え室か。行ってみるか!」
最終更新:2010年07月26日 19:56
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