江戸前期の浪人。宝蔵院流槍術の達人で、御茶ノ水に道場を開いていた。由比正雪と謀反の計画を立て、江戸城攻撃を担当としていたが、事前に発覚、母や兄ともども鈴ヶ森で磔にされた。講談や歌舞伎でもしばしば取り上げられ、酔ったふりをして江戸城の堀の深さを測ろうとする場面は有名。なお、長曾我部盛親の落胤という伝説がある。
神変麝香猫
得意の樫原流の槍術を見せ物として暮らす浪人。同じ場所で絵描きをしていた画猫道人と意気投合し、麝香猫のお林一党に加わる。かつては由井正雪の弟子で正雪七人衆とも謳われた一人だったが、その短気から揉め事を起こして放逐されていた。が、その実、正雪の命で麝香猫一党に潜入したスパイだった。