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京都大学大学院医学研究科 生体構造医学講座 形態形成機構学部門


 一個の受精卵が増殖し分化して、有機的な構造と機能をもった体ができるまでのプロセスには、神秘的ともいえるドラマチックな変化が次々と起こります。この現象を「発生」(Development)、それを研究する学問を「発生学」(Embryology)または「発生生物学」(Developmental biology)といいます。

 近年の分子生物学の研究によって、発生現象に関わる分子が多数見つかっていますが、それぞれの分子が働いたときに細胞レベル、組織レベルでどのような変化が起こって有機的な構造をもった組織、器官(臓器)、体ができあがるのかという「発生の道すじ」は、まだほとんど明らかになっていません。ヒトゲノムが解読されたあと、残された大きな課題は、生体の中における各遺伝子そして遺伝子群の働きを解明していくことです。個々の分子を対象にするだけでは複雑な動物の体の成り立ちを理解する上で限界があります。三次元的な体の形に時間経過が加わった四次元の現象である「形態形成」は、形態学、細胞生物学、分子生物学などを集学的に駆使して取り組むべきエキサイテイングなターゲットであり、今こそ新たなストラテジーが求められています。

 不思議な発生現象は数限りなく、研究する対象によってその戦略も変わってきます。ここに発生研究の難しさがあり、同時に他の分野にない面白さがあるのです。我々の研究室では、様々な発生現象に魅せられた個性的な研究者が日夜奮闘しています。当教室では、広く発生に興味を持つ若い方の参加を歓迎します。今までのバックグラウンドは問いません。上に述べたように、発生は多面的にアプローチすべき大きな研究対象ですので、いろんなバックグラウンドをもった多様な人々の力を結集していきたいと考えています。

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最終更新:2009年02月03日 07:33
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