PM19:32 ―― キュラリア・繁華街 ――
ニシル「ふぅ…(お腹いっぱい食べちゃった…)(とある飲食店から出てくる)……(もう夜になってたんだ… ここはとても明るいから、まだ日は暮れていないと思ってた…)(ちょっぴり驚いたように、賑わう繁華街と鮮やかな光を放つ提灯や照明を見渡す)」
ニシル「(まだここへ来て間もないけど…本当に素敵なところ…)(目に映る街の風景の中に先程出会った
ジルコーを混ぜ入れるように思い出して)……ハッ いけない…気づいたら今日は本当に観光しちゃった…(…明るいけど、もう夜だし…そろそろ帰ろうかな。帰り際に何か情報が手に入ると良いけど…)(フードを目深に被り直し歩みを進める)」
ニシル「トコトコ…(そういえば
セルドさんたち、今頃何処で何しているんだろう…)……(昨晩の出来事を思い出す。そして胸に募る後ろめたさに、辛そうに目を瞑る)」
――― もしも彼女に"何か"あったら、俺はあなたを許しません。 ――― (ニシルの脳裏で、セルドが
カガリに対し言ったあの言葉がよぎる)
ニシル「……(あの時のセルドの顔を思い出す。否定も肯定もしなかった目を… 闇色に染まる自分の目とは違う、あの太陽の如き温かな目を…)…… …… ……。」
…本当は、セルドさんが嬉しかった。あんなにも、自分のことを思っていてくれている人だなんて知らなかったから。
あの人の優しさに委ねられたら、どれだけ楽になれるのかな… でもこれは、私だけの問題。これ以上、あの人たちに迷惑をかけるわけにはいかない。
風邪で倒れた私を救ってくれてから間もなかったけれど、たくさんの優しさを貰った気がする。本当に素敵な人たちだった。
…だから、そんな人たちを、巻き込むわけにはいかない。
私は私の手で、『真実』を掴み取る。
例え行く先が真っ暗でも… この手を伸ばし続ける。そのために、今日まで生きてきたし、そして…ここにいるんだ。もう、迷っちゃダメ。
ニシル「行かなくちゃ…『ひとり』で…―――(そっと開眼し人混みを抜けようとした…その瞬間だった―――)」
―――――― ズ ン ッ … ! ! (その瞬間、激しい熱風が街を襲う。その熱風が街を襲ってしばらくした後、夜の暗さも照らす街の灯りが一斉に消え、街全域が"夜"を迎えた)
ニシル「……!!?(突然の熱風に吹き飛ばされそうなフードを強く握りしめながら目を強く閉じた)……?…??……ぇ…?(恐る恐る目を開ける。目を開けた時、街が灯りを失ったとは思えず、"自分が別の場所に移されたのではないか"としばらく誤解した)……な、なに……?(ようやく街全域が停電したことに気付き、周りの住人たちと同じように動揺している)」
ゴ オ ッ ! ! (繁華街から離れた隣街の空に、隕石が落下したかのような激しい業火の火柱が上がった。火柱が上がったことでその衝撃と、先程の熱風を越える凄まじい熱が一瞬で
キュラリア全域に伝わった)
うあああぁぁぁー!! な、な、なにが…何が起こってるんだよ…!? きゃあああぁぁーッ!! 逃げろォ!!走れぇーー!!!(勃発した大事件に街の人々はパニックに陥り、一目散に火柱の上がった方角から逃げ出した)
ニシル「…っ……!?(目に映る真っ赤な景色が青い瞳を赤く染める)…ぁ…あぁ……(轟々と燃え盛る火柱が、かつて目にした『惨劇』を思い出させる)」
炎の渦に呑まれる家。大きなクマの人形を片手に抱き寄せた少女と横で彼女を庇うように抱きしめる老婆。二人の目の前で、断末魔を上げながら崩れていく黒くなった思い出… 揺らめく業火の中で、人の姿をした黒い影が陽炎のように揺らめく。影は、少女の青ざめた顔を見て、ニタリと嗤う。
ニシル「ぁ……ぁ…あ……(夜空に浮かぶ火柱と舞う火の粉に、過去の『惨劇』が重なった少女は次第に戦慄を、恐怖を感じた)……ぃゃ……――――――」
――― また逃げるのか ―――
ニシル「ヒッ… !!(脳裏に響く女性の冷たい声に痙攣する)」
――― 何のための13年だった?お前は、お前の家族を殺した男を討つのではないのか。 ―――
ニシル「…… …… ……(立ち竦む足が、ゆっくりと一歩前へ出る)」
――― 立て、ニシル。二度とこの『私』の前で無様な姿を曝すな。 ―――
ニシル「――――(…ごめんなさい、カガリさん… ……私は…―――)――― 絶対に逃げない…っ… 絶対に目を背けない…!(眦を決し、赤い夜空を睨みつけるように見上げる)」
逃げ惑う大衆の中で、ただ一人の少女だけが、動じることなく立っていた。
ニシル「でも、あの大きな爆発… 私一人じゃきっと…――――!(そうだ…カガリさん…!)(咄嗟的にポケットから携帯電話を取り出し起動する)……??…あ、あれ…?……ぇ…?(しかし何処をどう触っても携帯電話の電源がつかず、動揺する)…どうして…充電はまだあったはずなのに…(どうしよう…これじゃあカガリさんと連絡できない…)」
ニシル「……(カガリさん、そういえば…今日は本部の方へ戻るって言ってた…―――)……!(じゃあ、世界政府本部に直接連絡を取るしかない…!確か何処かに公衆電話があったはず…そこへ行けば、カガリさんと連絡が取れるし、政府の人たちも駆けつけてくれるはず…!)(辺りを隈なく見渡し公衆電話を探す)…ない…… ほ、他のところを探さなきゃ…!(一人だけ取り残され静寂と化した繁華街を後にし、何処かへ駆け出した)」
――― キュラリア・広場・休憩所のあるエリア ―――
セルドたちと別れたニシル一行は、政府に救援の要請をするために連絡手段のある広場の休憩所に現れる…
ニシル「はっ…はっ…!(セルドたちと別れてからずっと走り続けていたのか、肩で息をしている)…休憩所…確かこの辺りに公衆電話があると、セルドさんが言っていました…!(周囲を見渡し目的の物を探す) 」
吉良吉影「 (私の名は吉良吉影、杜王町で東方仗助たちと戦い、あの坂で引きずり込まれたと思ったら・・・この様だ。今は情報をしっかり集めないとなぁ。) 」
レオネ「ぶっちゃけ(ニシルに続くように走りながらも体力的には余裕のある平然とした顔で)携帯で政府に通報するのが一番手っ取り早いんだろうけどな、さっき試してみたがあの高熱は【太陽嵐】と性質が酷似している。ともすれば強いフレアも発生するし、当然繋がらない。 うん、その公衆電話…ちゃんと有線でつながってるんだろうな(口角を吊り上げながらも苦い表情を浮かべ) 」
ヴォイド「公衆電話っつーモノの形をしらねェと話に食い込めねェ……ケータイも繋がらねェとくればキナ臭さしか感じないな……(護衛とは云えど少し大袈裟だったか。近くでまたボヤ騒ぎが起きなきゃいいが……) 」
吉良吉影→カワタ「(ここでは私は取り合えずカワタと名乗ろう、うん。見たところ戦闘向きなのはこの少女とヴォイド君・・・生憎だが私は、戦闘は避けさせてもらうよ。・・・・個々の人間たちの戦闘能力は底がしれなさそうだ ) 」
ニシル「はい…なんとか繋がればいいのですが……あ…!(レオネと話していたところ、吹きさらしの休憩小屋の付近に公衆電話を発見する)見つけました、あれです!(その場所へと駆け寄ろうとしたが…) 」
――― ボ オ ン ッ ! ! ! (突如全員の視界が眩い閃光に包まれ、爆音が轟く。光が消え、黒煙が晴れると、そこに公衆電話の姿はなく、残骸だけが散乱していた)
ニシル「はう…ッ…!(腕で顔面を覆い爆風からの衝撃に耐える)………!(恐る恐る腕の中から爆発した個所を覗くと、公衆電話が跡形もなく爆散した光景に目を見張った)…こ、これ…何が起こったのですか…(そんな…せっかくの連絡手段が… これじゃあカガリさんと連絡が取れない…)(声を震わせながら) 」
ヴォイド「ガンッ!(爆風の最中、目元に影を作り眼を閉じていると吹き飛んで来た爆発物の欠片が額に当たる)……とんだお出迎えだ……粉みじんになっちまったな。元々アンタ(ニシル)の目的が分かっていたかのような惨劇じゃねェか 」
カワタ「(な、なんだ!?公衆電話にダイナマイトでも仕掛けられていたかのように・・・・その個所にあったものが消えてなくなった!?・・・す、スタンドか!?) 」
レオネ「ところで昼間からいい感じに夢ってそうなオッサン(ぐりんとZUN絵魔理沙のようななんとも言えない無表情をカワタへ向け)そこのニーサン(ヴォイド)はまぁ装備からして言わずともがなだけど、アンタ戦えんの?そうでないならここらで帰宅ルートn\ ――― ボ オ ン ッ ! ! ! /……–––––– !!(爆音だけでことを察しニシルより前に出て腕で制す)––––どーも、キナ臭いとは思ってたけどな。言うまでもない、攻撃だ 」
カワタ「わ、私かい?えーっと・・・映画のカンフー映画のマネする程度になら・・・(要約:素人) こ、ここで帰宅とか・・・完全に死亡フラグじゃあないか。 」
××××(少年)「やーっ、すごいね~!公衆電話なのにあんなに爆発するんだー!(ニシルたちとは違う方向の陰から、二つの小さな影が突然現れる。一人はジャージ姿に金髪をした中性的な少年で、愉快そうに笑っている。) 」
××××(少女)「爆発させたのはあたしなんだけどねー。まー、これでよかったでしょー。(少年と会話しながら現れる。もう一人は、制服姿に青髪の少女で気だるそうな表情をしていた。) 」
ヴォイド「装備品は滅茶苦茶強ェが……ま、少しは頼りにしてくれ(額から血を流しながらレオネへと)カワタさんは無理すんな。偏見とはいえど拳で語り合うって柄じゃあなさそうだしな。 大道芸の後にお客さんの表情伺いに来たか……(少年少女の姿を視界に捉え、会話内容を風切音の中でも聞き分けて表情が若干曇る) 」
ニシル「(レオネにより爆発に巻き込まれなかったことを認知し、心の中で彼女に感謝する)……!(ヴォイドの発言に悪寒が走る)…!(そして、突如現れた少年少女の声に反応し二人の方へ振り返る。その際、少女の発言を聞き逃さなかった)…もしかして…ですが…君たちの仕業ですか?今の爆発も、あの大きな火事も。(反対側の真っ赤に染まった夜空から漂う熱波に髪が靡く) 」
カワタ「す、すまないヴォイド君。・・・お、おいニシル・・・といったね。ニシルさん、君も下がるんだ。戦闘はそこの二人に・・・ッ! 」
レオネ「ま、確かにな。(相手が一人ならまだしも、これは二度あることはっていうし…三人目、あるいは四人目が追い打ちをかけてくる可能性もある)おっさんは特等席で見てな (頼りにしてくれという言葉に対して直接の返答はなくただ一瞥し、少年少女を視界に収めながら)––––片方預ける(とだけ呟く) 学生の放課後じゃーないんだ。そのまま駄弁るなら帰ってリラックスして寝るか、ここで痛い目見て病院でおねんねか選べ。(気だるげながらも繊維を研ぎ澄ました眼光をたたえた視線を向けながら、獲物に手を乗せる) 」
××××(少年)→光太「僕たちがやったことかどうかはどうでもいいことだよ。それよりも、まずは自己紹介しようか、サーヤ。僕の名前は「和田光太」(わだ こうた)、好きな食べ物はラーメンにチャーハン!(そして隣の少女を指す)こっちは「木野原彩」(きのはら さや)。僕の同期でめんどくさがり屋な可愛げのない女の子だよ!よろしくね~♪(一同に元気そうに手を振りながら挨拶)ひぇっ、こわ…とづまりすとこ…(わざとらしくレオネにビビって彩の背後に隠れる) 」
××××(少女)→彩「自己紹介するって言って結局私のまでしてるじゃんー…まー、めんどくさかったしいいけど…って、酷い言われようだなー。(棒読みするかのような口調で)あーもーうっおとしいなーもぉー!(背後に回った光太にうざったそうに)…あんたたちのことなんて、ぶっちゃけどーでもいーんだけどさー…今、あんたたちに余計なことされると面倒なのよー。(ニシルたちに) 」
カワタ「ははは、特等席ね。できればシェルターが欲しいよ・・・。 (おいおいおいおい、冗談じゃあないぞ!?こいつら、私まで始末するつもりか!?やばい・・・・ここで、目立つわけにはいかない・・・。何より・・・今の私にとって"戦闘"は鬼門だ。) 」
ニシル「ふぇ…?(吉良の警告に恐縮する)ぁ……(ヴォイドの額から流れる血に気づき、彼の怪我の心配をするが…初対面の男性故か、なかなか近付けないでいる)……(よく見ると二人ともまだ子ども…今の爆発は本当にこの子たちが…?)余計なこと…?ね、ねえ…君たちは一体…?(凶悪な人物とはにわかに信じがたいと思っているため、相手をあくまでただの子どもとして接するように話しかける) 」
ヴォイド「(決めつける訳でもないが、さっきの自白から察するに事件における要因であることには変わりない。審問が必要だろうか……)……(ニシルの心配と怪訝の表情を察してか、『大丈夫』程度のジェスチャーをすると、彼女が少年少女に声をかけたのをきっかけに剣に伸ばしていた手を留める)(片方は俺に、か。さっそく頼りにされたがご期待答えられるだろうか) 」
レオネ「(会話を試みるニシルに横目をやりながらも獲物にかけた手を離す気配はない)……(仮に、直接の原因でないにしてもだ。残る想定し得るパターンは二つ。操られてるか、競合してるかに絞られる。いずれにせよ、無力化するのが一番確実なはず……) 」
光太「だからさ、おねーちゃんたち!僕たちと一緒に遊ぼうよ!(そう言うとポケットから取り出したのは凶器――――ではなく、ただの懐中電灯だった) 」
彩「ちょっと…「僕たち」って…なんで私まで巻き込むわけー?ちょーめんどくせーんですけどー…(ジト目)(光太に続きこちらもポケットから何かを取り出す―――それはシャボン玉セットだった) 」
ニシル「(ヴォイドのジェスチャーに一瞬は驚くが、やがて安堵する) 遊ぶ…て、え…?(二人がそれぞれ取り出したものに目を見張るが、それが自分が想像していた凶器ではないことを知り不思議そうに小首を傾げる) 」
ヴォイド「(カワタさんが心配だが……まぁさっきは拳慣れしてねェと断言したが顔つき的に修羅場は潜り抜けてきていそうだから度外視だ。問題はこの子(ニシル)がどれだけ機動できるか……)……(明らかに怪訝そうに2人の装備を細い眼で見据える) 」
レオネ「夜遊びする年でもないだろうに(左口角を上げジト目で意地悪く笑んで見るが、すぐに表情は一切の喜怒哀楽を捨てる)ニシル、まだ走れそうか(じっと二人の一挙一動を観察しながら目線を合わせずに小声で問いかけ) 」
光太「僕たちが何者かなんてどうでもいいじゃん。(ニシルに)…あ、言っておくけど、僕たちってただのおこちゃまじゃないんだよね。今まで何人もの大人たちを壊したことがあるからさ~。(手中で懐中電灯を器用に回しながら) だ・か・ら、おねーちゃんたちはさ、すぐに壊れないでよね?…じゃ、「遊ぼう」か♪ ハ ハ ッ ♪ (その時、無邪気と狂気を孕んだ悪魔の様な笑声を上げる) 」
彩「ガキ扱いされるとムカつくのは私も同じなんだよねー。とりあえずさー、あんたたち、皆殺しにするから、オーケー?あー、返事はしなくていいよー。どうせ死ぬんだから、答えなんて聞くだけめんどくさいからさー。(首を直角に曲げて一同を氷のように冷たい瞳で睨みつけ、両手にシャボン玉セットを構える) 」
ニシル「は、はい…!(レオネに応答し)っ……!?(少年少女の、人間のものとは思えないその瞳と声に戦慄する)――――(レオネさん…ヴォイドさん…!) 」
光太「 さ、僕たちの"個性"を魅せる時だ。行くよ、サーヤ―――――― 」
―――――― "覚醒能力(イヴォーク)"の解放だ ――――――
最終更新:2016年10月15日 23:34