moedra @Wiki内検索 / 「隣町」で検索した結果

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  • 隣町
    ...マンションのすぐ傍、隣町のサイクロイドとこの町を繋ぐ貨物鉄道の終着地点である貨物駅を見下ろす。 「貨物」列車が駅に滑り込む。 駅周辺には、それを待ち構えていたかのような赤い回転灯の群れ。 列車が駅に停車し、暫くすると騒々しい音を立てながら病院だか保健所だかのそれぞれの目的地に向かって散る。 車を運転しているのは大抵人間で、竜は駅に残り、自力で移動できる「積荷」の保護に当たっているのだろう。 杯戸は翌日に控えた新たな同居人の到着を思い、ソファー脇の小型冷蔵庫から取り出したウィスキーをグラスに注いだ。 サイクロイドとインボリュートは、元々は1つの巨大な町だった。 土地の歴史は古く、数十世紀以上前から竜が移り住み始めていたと言う記録も存在するとか。 まあ、いい。 重要なのはここ10年のことだ。 12年前、町の中で労働力として最も頻繁に使用されていた生物である人間の...
  • 隣町2
    結局、スラグはよく泣いた。 杯戸のワイシャツに水分がしっかりと染み入り、晩飯を食いながら涙を流し、風呂場からは嗚咽が聞こえてきた。 堰を切ったように流れ出した涙はなかなか止まることをせず、杯戸はいつもよりかなり早い時間に、疲れ果てて船を漕ぎ始めたスラグを部屋に運ばなくてはならなかった。 スラグをベッドの上に寝かせ、杯戸は自室に入る。 今夜は、寝られそうになかった。 まるで起きた直後のように脳が活発だ。 もっとも、最近は寝付きが悪く、朝は辛いことが多かったが。 カルーアミルクなんぞを傾けながら、ベッド脇のノートPCに向かう。 そろそろスラグにも1台用意してやろうか、などと、うつらうつらと考えながらパッドを擦り、叩く。 溜息をつきながら、メインPCに保管してある「見られたくない類」をノートに転送する。 ・・・これから先、どの程度使うんかね・・・。 「さて、と――、」 杯...
  • 725氏
    累計 - 今日 - 隣町(♂竜人×♂人、流血) 裏窓(♀竜人×♂人、♀竜×♂人、♂竜人×♂竜人、流血、長編)
  • 沈黙の胸の内
    ...俺達は森を抜けた先の隣町まで買い物に出掛けたのだ。 まあ、さして物欲のない俺は普段目にすることのない都会の品々に多少興味を惹かれた程度で、彼のようにいらぬものを買い込んだりはしなかったのだが。 「そう言えばさ、お前聞いたことあるか?昔からこの森にドラゴンが棲んでるっていう噂」 友人は相変わらず上機嫌なまま、俺の気を引こうとしてかおかしな話を始めた。 まあ、確かにそんな噂は聞いたことがある。 「ただの噂だろ?」 「なんでそう思うのさ?」 「だって今まで村の誰かが"森でドラゴンを見た!"なんて言ったりしたのを聞いたことあるか?ないだろ?」 つっけんどんに返されたのが気に障ったのか、彼は急に下を向いてもごもごと口を動かした。 「まあ、そりゃそうだけどさ・・・」 もっともそれは、ドラゴンが本当にいないという証明にはならないだろう。 何故なら、ド...
  • 冷雨の導き
    ... 俺はいつものように隣町で1週間分ほどの食料を買い込むと、雨に濡らさぬように厚手のリュックにそれを詰めて森の中を急いでいた。 山の急勾配を避けるためなのか森を切り開いて作られた道は右に左にグネグネと曲がりくねっていて、地図上ではさほど離れていない隣町と俺の住む村の間には、必要以上に長い道のりが用意されていた。 時間はすでに午後の6時を回った頃だろうか。 空を覆った黒いカーテンのせいで太陽の姿などまるで見ることはできなかったが、それでなくても辺りが徐々に暗くなり始めているのがわかる。 「それにしても今日はいつにも増して寒いな・・・早く帰らないと凍えちまいそうだ」 雪にならないのが不思議なくらいの冷たい雨を恨めしそうに見上げたその時、俺はある妙案を思いついた。 そうだ、森の中を突っ切っていけば、もう少し早く村へと辿りつくことができるだろう。 それに木々の葉が傘の代わり...
  • 森に走る閃光
    ...で森を抜けた先にある隣町まで薬や包帯を買出しに行くのが仕事になっていた。 「ふう・・・村まではまだ遠いな・・・」 流石に道の悪い中を走り続けてきたせいか、足が重く感じる。 まあ特別急ぐこともないし、少しその辺で休んでいくのもいいだろう。 俺は薬のビンが割れないように袋をそっと地面に置くと、大きな木の根元に背中を預けて大きな息をついた。 ピカッ! 「な、なんだ?」 疲労が溢れ出てきたのか少し睡魔が押し寄せて来たその時、突然辺りがまるでフラッシュを焚いたように明るく光った。 何事かと思って辺りを見回すと、少し先に行ったところで美しい黄色い色の髪を伸ばした少女が地面に座り込んでいた。 遠すぎて状況はよくわからないが、どうやら左足に怪我をしているように見える。 俺は咄嗟に薬の袋を掴んで立ち上がると、怪我をした少女の元へと急いだ。 さっきの光の正体が気になるが、今は...
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