moedra @Wiki内検索 / 「TFにおける注意点」で検索した結果

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  • TFにおける注意点
    TF表現は多かれ少なかれドラゴンそのものではないものも含む表現です。 ドラゴンの割合が9割8割でも変身が嫌いな人は嫌いです。 逆に例えドラゴンの割合が1割でも変身が好きな人は好きです。 これらを踏まえなるべくいざこざのないように注意すべきです。 TFについての意見はコメントからどうぞ。 テスト。 -- 名無しさん (2006-08-01 19 09 19) 大手とは言え個人のサイトを出すのはイカガナモノカ。 -- 名無しさん (2006-11-09 16 36 09) 本人ならいいが、そうでなければ考え物だな -- 名無しさん (2006-11-10 18 29 49) 名前 ...
  • 考察
    ... ┣TFの種類 ┗TFにおける注意点 四肢(体)について ┣毛か鱗かつるぷにか ┣四足か二足か ┗腕か翼か 生殖器等について ┣♂ 獣形か人形か爬虫類形か ┣♂ 金玉は出すべきか隠すべきか ┣♀ 縦割れか横割れか ┣♀ 胸有りか胸無しか ┗♂♀ 総合排泄口かどうか こちらもご参考までに。▼ 『Wikipedia 日本語版』より 【竜】──東洋龍について 【ドラゴン】──西洋竜について
  • VOREにおける注意点
    VORE表現は多かれ少なかれ通常とは異なった特異な表現です。 それが軽度のものであろうと重度のものであろうと嫌いな人は嫌いです。 逆に例え特殊なものであろうとも好きな人は好きです。 これらを踏まえなるべくいざこざのないように注意すべきです。 VOREについての意見はコメントからどうぞ。 テスト。 -- 名無しさん (2006-08-01 04 35 48) VORE好き専用のコメント欄という手もあるのだろうか。 -- 名無しさん (2006-08-01 04 36 45) 日本人でVOREやUNBIRTHを描いておられる方はいませんか? -- 名無しさん (2006-08-07 01 42 49) むしろ竜が食われるものなら有名どころに・・・。 -- 名無しさん (2006-10-11 21 53 05) ...
  • レグナ
    ドラッグオンドラグーン2に登場する竜。ブラックドラゴンと呼ばれることもあれば蒼竜と呼ばれることもあり、蒼なのか黒なのかはっきりしない。年齢、性別共に不明だが、言動を見る限りではオスのように思える。腕が翼へと発達したワイバーン型の竜で、アゴから生えた角と鉤爪状の尻尾が特徴的。 実は1の頃から登場している。カイムの友人であったイウヴァルトと契約してブラックドラゴンだった。 初登場時は全く違う印象の外観だが、話が進むにつれ2時点での姿に似てくる。 孤児であった2の主人公ノウェを拾い、男手(?)一つで育て上げた。故に、彼からは父親として慕われている。雄竜らしい豪快な性格と時折見せる父性が人気を博した。 しかし、このシリーズに登場するドラゴンの宿命なのか、エンディングにおける扱いは非常に悪い。(A・Cエンド時)
  • TFの種類
    一言にTFと言っても様々です。 人それぞれ好みの度合いが違います。 またTFとはで挙げた「竜化」以外の表現も含まれます。 TF初期 特撮・戦隊モノの変身が格好良いと思える段階。 人間の皮膚が竜の鱗になったり体の一部が変身するような事を面白く感じる。 年代や対象がどうであれ性的な興奮までは伴わない。 TF中期 人間がドラゴンに変身する表現を本格的に認識する段階。 丸々変身したり、変身する過程に性的な興奮を伴い始める。 大体はここで一旦止まる。 TF末期 変身の表現に流血などのグロテスクな表現までを付加したくなる段階。 一旦皮膚が剥がれ落ち再生する段階で竜鱗となったりである。 その過程にグロテスクな表現があるため存在はまれ。 特殊なTF TFとは通常生物の体が全く違う生物に変化する過程を表現したものである。 ただし特殊な例として竜化後の更なる...
  • TFとは
    多くは変身ものでここでは人間がドラゴンに化けていく事。竜化。 またはそれを扱った物事。それを楽しむ事。 通常その変身の過程に価値を見出す。 まれにドラゴンが人間に化ける時にも用いられる。 語源は恐らく Trans・Form 或は Trans・For・ma・tion かと思われる。 もしくは Trans・Fur(獣人変身) などの造語から来たものかも知れない。 これは曖昧な情報です。 更に詳しい事をご存知の方は情報の提供をお願いします。
  • シュピターラーのある一日。
    シュピターラーのある一日。 長旅における想いと、その行動について。 ターラーといわれる陸上歩行型の小さな竜がいる。 シュピと呼ばれる陸上歩行型の竜人を背中に乗せ、旅をしている。 ターラーは、短めの腕、著しく発達した後ろ足を持ち、 背中に何かを乗せて長距離を移動することに適した種族だ。 搭載量を上げるために、ターラーの種族は、 大きく膨らんだポケットを持つ、バックパック兼の服を着ている。 シュピは、ターラーと同じ陸上生活を営んでいるが、二本足で直立し、両手を仕事に使う。 その体つきから、全てにおいて順応であるが、全てにおいて特筆した能力も無い。 普段、シュピの種族は服は着ていないが、 ターラーの種族の服の何かに魅かれたのか、 ターラーの服を繕い直して作った服を着ている。 小さなポケットがやけに多いのはそのせいだ。 ちなみに、ターラーとは、何処かの誰か...
  • 雪山の暖2
    確かに・・・だがこの心地よさを手放すのは・・・かと言って食ってしまうわけにもいくまい。 どうすればこの人間をここに引きとめておけるのだ? このまま捕まえておけば逃げられることはなかろうが、人間には食料が必要だろう・・・ そこまで考えたとき、私はある妙手を思いついた。 私が食料を獲ってくる間にも人間に逃げられぬ方法がある。 「フフ・・・フフフフフ・・・」 思わず漏れた笑い声に、人間が恐怖に青ざめた顔で私をじっと見つめていた。 不気味な笑いを漏らすドラゴンの様子に、俺は不安に押し潰されそうになった。 結果がどうであれ、このまま無事に逃がしてくれるつもりはないらしい。 先行きを憂えていると、ドラゴンが突然俺の背中側に回した手を首筋に当てた。 そして着ていたスキーウェアの襟に爪を引っ掛けると、ビィーという音を立てながら俺の服を引き裂く。 「な、何を・・・?」 突然の行...
  • 無題2
    深い森の中、4~5名ほどの竜が手に大きい刀を ぶら下げ歩いていた。 「おい、パディ。あとどのくらいだ?」 先頭を歩く目つきの鋭い竜が一番後ろの竜に話しかけた。 「え・・・っと、あと8マイルほどです」 パディと呼ばれた茶色い若い竜は地図を見ながら答える。 「チッ・・あと8マイルもこのクソジャングルを遠足 しなきゃなんねーのか」 先頭の竜がため息を出しながら毒づく。 「おい、ポイントマンのお前がヘマしたら全員くたばるんだ。 おしゃべりはいいからしっかり目を開いてろよ」 後ろから2番目にいたやや年のいった竜が注意を出す。 彼らは今戦場の真っ只中にいた。 竜の世界にも紛争があり、縄張り争いや種族ごとの意地のぶつかり合いが こじれると戦争状態にもなる。 今がまさにその状態だった。 大きな翼があり空を自由に飛べる竜たちは空中戦をするのだが、 いま森を歩いている彼...
  • 湖に漂う羨望4
    お、おじちゃんに逆らうのもなんか怖いし・・・もう少し様子を見てた方がいいかな・・・もう少しだけ・・・ 僕は明るい外から半分だけ顔を出して洞窟の中を覗き込むと、今まさに犯されようとしている雌竜の痴態を震えながら見つめていた。 僕に対してもそうだったように、おじちゃんは彼女に対してもそれほど酷いことはしないだろう・・・多分・・・ ズブ・・・ズブ・・・ 「あっ・・・や・・・やぁ・・・」 極太の肉棒に身を貫かれる恐怖と逃げ場のない快感に彼女が暴れる度、おじちゃんのモノが少し、また少しと赤毛の森の中へと沈んでいく。 そしてもはや大声で叫ぶ力もなくなってしまったのか、彼女が切ない顔に大粒の涙を浮かべて喘いでいた。 「あぅ・・・あうぅ・・・・・・」 ハァハァと荒い息をつきながら徐々に突き入れられる肉棒の感触に、憐れな雌竜が成す術もなく身を震わせる。 ジュブ・・・グチュッ・・・ズリュリュ...
  • 常世の寝室
    「ハァ・・・ハァ・・・」 山裾に広がる小さな町の中を、輝くような黄色い毛を靡かせた小柄なドラゴンが懸命に走っていた。 「いたぞ!あっちだ!」 武器を持った数人の男達が、あちらこちらで怒号を上げる。 私はほんの少し、ほんの少しの家畜を奪って逃げるだけのつもりだったのだ。 ここ数年の異常気象のせいで、すでに私の住む山の食料は枯渇していた。 空腹に喘ぎながら人間の街へ忍び込み、放し飼いにされていた鶏を襲ったまではよかった。 そこを運悪く人間に見つからなければ、こんなことにはならなかったというのに・・・ 必死で建物の角を曲がりながら殺気立つ人間の気配から離れようとしているうちに、私はいつしか町の奥深くへと迷い込んでしまっていた。 「こっちに逃げたぞ」 「あそこの道は塞いだか?」 周囲から聞こえる私を探す者達の声。もし捕まれば、まず生きてはいられぬだろう。 私は建物の陰...
  • 雨が呼ぶ絆
     山の麓に小さな村があった。 麓まで伸びてきている山の木々に寄り添うようにして、ぽつんと佇んでいる。 所々に畑や、家畜を飼っているらしい小屋などが見える。ここの住民は自給自足の生活をしていることが窺えた。  そんな小さな村のある家から飛び出してきた一人の少年がいた。 まだ十歳にも満たないと思われる幼い瞳には、涙の後がほんのりと残っている。 服の袖で目を拭うと、そのまま早足で家の前から立ち去っていった。  少年は道を歩いていた。道と言ってもこの村では舗装などされていない。褐色の地面が荒々しく表面に露出している。 外に出て間もない頃はよく転んで擦り傷を作ったものだが、もう道を歩いて転ぶようなことはない。  ふと、立ち止まって振り返る。まだ自分の家は見える範囲にあった。 急いで歩いているつもりでも、幼い彼の足だ。頑張ってみても限界はある。 家を見ると、さっきの母親の声が...
  • 竜と人と
    「ローレンス、ドラゴンと結婚した人間はいないのかな?」 ローレンスは音読の途中だった小難しい天文力学の本を閉じ、驚いたそぶりを隠すことなくテメレアに視線を向けた。 この唐突な質問自体が驚きに値するものだったが、 普段は自分の朗読にじっと耳を傾けているテメレアが急に話題を切り出したことに、ローレンスは面食らった。 雲ひとつない穏やかな星空の下、ランプの灯りにゆらめくテメレアの表情がどこか寂しげに見える。 「どうしてそんなことを聞くんだい?」 驚倒の表情を取り繕い、あたかも平静にローレンスが言った。 質問を質問で返されたテメレアはしばらく考え込むように目をつむっていたが、やがてそのままの状態でこう続けた。 「ずっと不思議に思ってたんだ。  ドラゴンと人間はこんなにも仲がいいのに、結ばれたって話を聞いたことがないから。  いけないことなのかな?ドラゴンと人間が結婚するのは」 ...
  • 老龍と仔竜
    なだらかな山の中腹を覆う、広大な深緑の森の中。 明るい木漏れ日と小鳥の鳴き声に目を覚ました僕は、今日で100歳の誕生日を迎えた。 産まれた時はお母さんの卵から出て来たくらいだから、大きさで言えば精々人間の頭くらいのものだったはずだ。 それが100年経った今では大きくて硬い水色の鱗を背負い、腹の辺りは蛇腹状になった肌色の甲殻で覆われた立派なドラゴンとして成長を遂げていた。 だがそんな僕にもある1つの悩みがある。 それは、この歳になってもまだ両親と同じ洞窟で3匹揃って暮らしているということだった。 親子仲良くといえば聞こえはいいかもしれないが、仲間のドラゴン達からは何時まで経っても親のもとを離れられない子供だといって馬鹿にされてしまうのだ。 「ねえ、お父さん・・・」 「ん・・・どうした?」 濃い青紫色の鱗を纏った大きなドラゴンが、ゴロゴロと洞窟の地面に寝そべったまま力の...
  • 格子の向こうに映える月2
    翌朝、あたしはまたガチャリという入口の扉の音で目が覚めた。 だが今度は丁度扉を開けたところだったようで、朝食の豚を届けにきた人間と思わず目が合ってしまう。 「おはよう。昨日は楽しかったかい?」 至極当然のように人間にかけられた声に驚いて、あたしは言葉に詰まった。 そんな硬直したあたしを優しげな目で見つめながら、人間が1頭、2頭と豚を部屋の中へと運び入れている。 「は、はは・・・そうだな・・・まだ慣れるわけないよな・・・」 急に照れ臭そうに笑いながら言った彼の言葉は、あたしにはどこか自虐的に聞こえていた。 きっと彼は、もう1人いた別の人間とは違ってあたしをここに連れてくることに乗り気ではなかったのだろう。 この部屋へ向かって建物の中を歩いている時にも、彼があたしに向ける視線には常に同情というのか、ある種の後ろめたさのような感情が見え隠れしていた。 「じゃあね。今日はゆ...
  • 悲劇の秘薬2
    「ああ、あ、あぐ、うああぁ!」 ミリーは全身を激しく痙攣させながらのたうち回った。 両手足に激痛が走り、皮膚が赤く変色して厚い皮膚に変わっていく。 指の先からは爪が物凄い早さで伸び、股間から太い尻尾が生え伸びた。 そして、背骨に沿ってオレンジ色のたてがみがバッと花が咲くように生え、背中には大きな赤い翼がせり出した。 「あ・・・あ・・・これ・・・は?」 次第に全身を襲っていた苦痛が引いていく。ミリーは、意外な豹変を遂げた自分の体を見回した。 どこからどう見ても、山の洞窟で出会ったあのドラゴンとそっくりだ。 「あの・・・血のせいなの・・・?」 床で砕け散ったビンの破片を見つめながら呟く。 試しに外に出て翼を羽ばたくと、驚くほど簡単に体が浮いた。 そして、彼女は南の山に向かって飛び始めた。 山の中腹まで飛び上がり、洞窟を探す。空から探したせいか、目的の洞窟はすぐに見...
  • 分かたれた者達
    アルコールの匂いとベタつく光沢が染み込んだ、小さな樫の木のテーブル。 その前でグラスを片手に椅子に腰掛けながら、俺はカウンターの奥の壁にかけられた丸時計へと目をやった。 「あの・・・」 突如背後からかけられた、おどおどした小さな声。正に時間通りだ。 俺は顔色1つ変えずに後ろを振り向くと、そこに立っていた小柄な町長の姿に目を止めた。 「この度はありがとうございました。これが・・・謝礼の金貨50枚です」 そう言って、町長がズッシリと金貨の詰まった麻袋を俺の前に差し出す。 「ああ、悪いな。また何かあれば言ってくれ。すぐに駆けつけるよ」 「は、はい・・・」 俺が金貨の袋を受け取りながらそう言うと、町長は俺に対してある種の恐れでも抱いているのかしどろもどろに歯切れの悪い返事を返してきた。 その様子を一瞥し、ガタンという音を立てながら軋む椅子から立ち上がる。 そして呆然と俺の後ろ...
  • サキュバス・バニードラゴン
    「マスター、水割りをもう一杯くれ」 「あいよ」 ドラゴン達が住む町の一角に、寂れたカクテルバーがあった。 一昔前までは毎晩溢れ返らんばかりのドラゴン達で賑わっていたが、次々と押し寄せる新しい時代の波に押され、今では1日に2、3人の常連が訪れるだけになっていた。 カクテルを作らせたら町一番と評判だったマスターも、近頃はかわいいバニードラゴンと2人だけで厳しい経営を切り盛りしていた。 水割りの飲み過ぎで泥酔した最後の客が店を後にすると、バニードラゴンは酒で汚れたテーブルをひとつひとつ丹念に磨いていった。 また、明日の夜までは1人の客もくることはないだろう。 マスターもグラスをキュッキュッと磨くと、それを棚にきれいに並べ始めた。 カランコロン・・・ その時、1人の客がバーに入ってきた。 酔ってはいないようで足取りはしっかりしていたが、その肌色のドラゴンはカウボーイハット...
  • 死神と呼ばれた少年
    ふと気がついた時、僕の眼前に広がっていたのは欝蒼と茂った背の高い森の木々だった。 これは、町のそばに広がっているあの深い森の中なのだろうか・・・? だがぼんやりとした頭でそんなことを考えている内に、僕は何気なく自分の手の異様に気がついてそれをまじまじと見つめていた。 確かに自分の手が存在しているはずの場所に見える小さな黒い蹄と腕に当たる部分に生えた白い斑点のある栗毛が、この世界での自分の正体へと僕の意識を導いていく。 ああそうか・・・今度は僕・・・仔鹿なんだな・・・ 道理で周囲に生えている木がやたらと大きく見えるはずだ。 恐らく目の高さは地面から50cmくらいといったところに違いない。 そんな新鮮な森の景色を堪能しながら、僕はしばらく森の小道を歩いていた。 ガサッ・・・ とその時、突然背後から何やら不穏な物音が聞こえてきた。 いつも感じる悪い予感に思考を巡らす猶予...
  • 発情期
    ローレンスは困惑していた。 テメレアは初めての発情期を迎えた。雌雄の区別を持つ生き物であれば珍しくもない成長過程のひとつだ。 だが、ドラゴンはただのけだものではない。人間と同等、いや、それ以上に賢いのだ。 ドラゴンは発情期の衝動を自制できる、そのケレリタスの言葉に疑いはない。 彼は上官であると同時に数百年を生きたドラゴンでもある。説得力は相当なものだ。 しかし、自身のテメレアに対する接し方 ──特に日常的な世話のあり方が他の担い手と比べて特殊であることをローレンスは自覚していた。 ロック・ラガン基地に赴任して間もない頃、食事で汚れたテメレアを洗ってやっていたローレンスを見て少年兵たちはこう言っていた。 ドラゴンは自分の体を自分で舐めて掃除するものだ、と。 ドラゴンの世話はパートナーの責務。ローレンスは自論に自信を持っていたが、 日常のあらゆる局面において自分に大き...
  • 龍根奇話2
     【あ、あぁ――我は】  『俺はぁ――あぁっ』  刹那の絶頂には無い、圧倒的な灼熱がゆっくりと、意識を完全に溶かしつくし、て。  【『おおうううっ。……ううっ』】  自然に響き合う嬌声に、僅かばかり互いを取り戻した。  『ハァッ!ハッ。ハァーッ……ハァハァ』  『グオオ、おうっ。フゥーッ……グルルル』  襲い掛かる疲労と脱力感に身を任せるまま、近くのベットに沈みこむ。お互いを庇う様 に、惜しむように抱き合いながら。  【ふ、情、上出来、じゃ……なかなか、スジがある、ではないか】  『お、ほめに預かり、こ、光栄ってヤツかな』  【思っても無い事を抜かし、よって。じゃが良い。ぬしは実に、良い】  『もっと…・・・イケルぜ。そっちはまだ満足していないだろう?』  回復を待つ間も、互いの睦言は絶える...
  • 砂塵舞う闘技場2
    翌日、朝早くから入り口の戸を叩く者があった。 いつも兄の仕事を手伝っている、あの初老の男だ。 名前は聞いたことはないが、私は彼と兄が親しくしているのを何度も見たことがあった。 「ローリア、いるか?」 「ええ、ちょっと待って・・・」 私は顔についていた涙の跡を素早く拭き取ると、努めて冷静を装って扉を開けた。 「ローリア、一体何があったんだ?アウルスが役人に引き立てられていくところを見たぞ」 「兄は濡れ衣を着せられたのよ。婚礼用だと偽って造らされた剣で皇帝の暗殺を企んだ人達がいて・・・」 「この前入った仕事のことか?」 力なく頷いた私を見て、男は憤りを露わにしていた。 「くそ、なんてことだ!・・・それで、お前は何か言われたのか?」 「あ、兄は死刑だって・・・ああ・・・私どうしたら・・・」 「死刑だと!?無実のアウルスを衆目の中でドラゴンに殺させる気か、あの悪魔め!」 ...
  • 卵を求めて
    もはやジャングルと呼んでも差し支えのない険しい森の中を、俺は息を殺しながらゆっくりと進んでいた。 一生遊んで暮らせるほどの大金が手に入るという、稀少なドラゴンの卵を盗み出すためだ。 ドラゴンは年中卵を産むことができるが、中でもこの季節になると産卵が活発になる。 森の中には産んだばかりの卵を守る雌のドラゴンや、卵を狙って、あるいは肉欲を満たすために産卵後の弱った雌ドラゴンを襲う雄のドラゴンが出没することがあるという。 正直俺は武器を取ってドラゴンと戦えるような人間ではない。 それどころか虎やなんかの猛獣に出遭っただけでも一目散に逃げ出すことだろう。 だが、こっそり目的の物を盗んでくるというのなら話は別だ。 薄暗い木々のトンネルの中を進んでいくと、大きな木の根元にドラゴンの卵が5個産み落とされていて、そのそばに真っ黒い色をした母親のドラゴンがぐったりと蹲って眠っていた。 ...
  • 禁断の意匠に抱かれて2
    次の日、俺は昨晩の激しい疲労のせいか昼近くまで深い眠りについていたらしい。 目を覚ました時には既に太陽は南中を迎えており、青々とした草木の萌える初夏の香りが辺りに立ち込めている。 「そうだ、あのドラゴンは・・・?」 俺はふと昨夜の出来事を思い出すと、まだふらつく足取りでよたよたと玄関の扉を開けて外の様子を窺ってみた。 その家の目の前で、一見すると石像に見える黒々としたドラゴンがじっとその巨体を地面の上に横たえている。 だが扉を開けた様子で俺の気配に気がついたのか、ドラゴンはおもむろに大きな頭を地面から持ち上げると心配そうな眼差しをこちらに向けた。 「おはよう・・・よく眠れたかい・・・?」 返ってくるのは小さな唸り声だけだと知りながらも、何故かこのドラゴンにはついつい気軽に話し掛けてしまう。 それは恐らく、昨日の一件で彼が随分と心の優しいドラゴンであることが容易に想像できたか...
  • 森の主達2
    ジョリ・・・ 「うあっ・・・」 だが予想に反して先に顔に触れたのは冷たく伸びた爪の先ではなく、唾液に熱く湿ったドラゴンの舌だった。 ビクビクしながら薄っすらと目を開けると、ドラゴンの2つの青い眼が俺の顔を覗き込んでいる。 「まだ我を信用しきれておらぬようだな」 「だ、だってあんなことされたら・・・誰だって殺されると思うに決まってるだろ・・・」 「フン・・・勘違いしているようだから言っておくが、我らは決して邪悪な生物などではないのだぞ?」 ドラゴンは少しばかり怒っているのか、組み敷いたままの俺の体にさらにズシッと体重を預けながら先を続けた。 「空腹の時を除けば、我らは誰も殺しはせぬ。月の出ぬ晩に貴様らの村へ鹿を届けるのも、それが契約だからだ」 「じゃ、じゃあ・・・本当は俺を殺す気なんてないのか?」 息苦しげにそう聞き返すと、まるで黙れとでも言うように再び頬を思い切り舐め上...
  • 静寂の夜に
    風も波もない穏やかな海の底に佇む、小さな海中洞窟。 「ふぅ・・・」 その最奥にある薄暗い住み処の中で、1匹の大きな海竜が落胆気味に小さな溜息をついていた。 透き通った紫色と純白の2色に塗り分けられた体をまるで大蛇のように艶かしくくねらせながら真っ赤な長髪を靡かせるその海竜は、仲間達の間でナギと呼ばれている。 長年この暗い洞窟の中で勇猛な雄龍の出現を待ち続け、そしてついに数年前、ようやく深い山間の洞窟から移住してきた雄龍と結ばれて可愛い2匹の子を授かったあの海竜である。 だが常に勝気で夫であるアンクルにすら滅多なことでは弱みを見せない彼女にも、ここにきて初めてある葛藤と決断に苦しむ時期が訪れていた。 ザバッ 「うっ・・・な、何だ・・・お前か・・・」 洞窟の中に広がる水面から食料となる魚を大勢咥えたまま顔を出した途端、ナギが一瞬ビクッと身を強張らせてはワシの顔を見て安堵の...
  • 裏窓2
    「うわ・・・。」 吐いてきてよかったと思った。 「見事だなこりゃ・・・。」 桐生がフィアと同じことを言った。 窓から入った銃弾は、若干身を乗り出していた竜人の眼窩を見事に打ち抜き、あたりに脳漿をばら撒きながら頭蓋骨を破壊し、ビルの壁にめり込んでいた。 あまり見ないようにする。 「でしょ?初めてでこれは・・・。」 フィアが桐生に同意し、賞賛の意味を込めて俺を見やる。 俺は正直複雑な心境なわけだが・・・。 「ん?」 桐生が足元に目を落とす。 「おい・・・これってM249じゃないか?」 「へ?」 フィアが間の抜けた声で答え、俺は名前だけは聞いたことがあるその銃を近くで見ようと、桐生の傍に寄る。 見かけは通常のライフルとあまり変わりないが、弾倉部分に台形をしたマガジンが付いている。 桐生がそのマガジンをはずすと、中からベルト状に繋がった5.56mmがジャラジャラと連な...
  • 押掛女房朱鷺色恋記
     ……来てしまった。  とうとうここまで来てしまった。  後ろ足だけで歩いたせいか疲れがひどい。人間に化けず本来の姿で来た方がよかっただろうか、と思うものの、竜の姿では見つかる危険の方が大きいから仕方がない。 とにかくここが森の、人間の住処との境目だ。この橋を渡ればもう引き返せない。何度も練習を重ねて覚悟を決めた筈なのに、胸の高鳴りが苦しくて動けなくなる。  『でも、もうすぐあえへ、あっ、あ――会える』  多少もつれはしたが、人間の言葉もちゃんと話せる。大丈夫。大丈夫だと私は自分を励ました。私にはおばあさまもついている。それに何より自分の気持ちを――今更抑える事などできない。  ――あの人に会いたい。そして……。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  『はっくしゅん!』  ヴィス...
  • 追憶の闇2
    「ぅ・・・ぁ・・・・・・・・・ゲホ・・・ゴホッゴホッ・・・」 だが窒息したレオルが意識を失いかけたその時、万力のように彼を締め上げていた尻尾が少しだけ緩められる。 「く、苦しい・・・よ・・・お姉ちゃん・・・たす・・・ぁ・・・」 ギシィッ・・・ミリミリ・・・ そしてようやくか細い声が出せるまでに回復したのを確認すると、ドラゴンが再びレオルの体を締め付け始めた。 「うぁっ・・・あぁ・・・」 「やめて・・・もうやめて・・・お願い、その子を放してぇ・・・」 「ククククク・・・なんとも心地よき声よ・・・もっと聞かせるのだ」 メキッ・・・メシッミシッ・・・ 容赦のない締め付けと時折与えられるわずかな休息の繰り返しに、レオルはドラゴンに捕えられてからものの3分もしないうちに尻尾の中でぐったりとうな垂れていた。 完全にもがく気力もなくなってしまったのか、ピクリとも動けぬまま時折微かに呻...
  • 黒竜の葛藤2
    ペロッ・・・ペロッ・・・ 「う・・・ん・・・」 瞼越しに突き刺さる陽光の眩しさとザラザラした湿った物に顔を擦り上げられる感触に、僕は手放していた意識の糸を探り当てていた。 とても暖かい・・・まるで極上の羽布団に包まっているかのようだ。 ペロッペロッ・・・ 再び顔を擦り上げられ、僕はゆっくりと目を開けてみた。 目の前に巨大なドラゴンの顔が見え、大きな舌が僕の頬を駆け上がっていく。 「ん・・・な、何してるの・・・?」 僕が起きたのに気がついたのか、ドラゴンは舐めるのをやめると少しだけ僕から顔を離した。 その眼に、とても心配そうな輝きが宿っている。 下を見ればドラゴンの柔らかくて暖かい腹が僕の体に絶え間なく擦りつけられていて、僕は氷点下の砂漠の夜を裸で過ごしたというのに全く寒さを感じずに済んでいた。 「僕を・・・心配してくれたの・・・?」 少年から投げかけられた率直...
  • 氷炎の恋物語2
    掟を破ったことでどんな咎めを受けるのかなど、最早知ったことではない。 だが失意の底に溺れながら火山地帯へと向かって飛ぶ間、私はずっと彼女のことばかり考え続けていた。 彼女のあの悲しげな表情が脳裏に浮かんでくる度に、すぐにでも引き返したくなる衝動を必死に押さえ付ける。 やがて不安と後悔を胸に秘めたまま住み処の傍までやってくると、案の定数匹の仲間達がまるで周囲を監視するかのように待ち構えていた。 そんな不穏な雰囲気の山間部へ向かって、堂々と正面から降りていく。 その瞬間私の姿を見つけた仲間の1匹が、慌てた様子で私のもとへとやってきた。 「おい、最長老様がお前のことを探していたぞ。何かやったのか?」 どうやら、彼らは事の詳細を知らされぬまま私を探していたらしい。 もし彼に真実を告げたなら、彼は一体どんな反応を示すのだろうか? 「ああ・・・わかっている」 私は力無くそれだ...
  • 隣町
    謝罪の言葉を繰り返す。 殴られた唇が切れて、血が滲む。 地面に叩きつけられた後頭部が痛む。 目じりを痙攣させながら、飼い主の竜が人間であるスラグの体を踏みつける。 息が止まる。 炭鉱の入り口、崩落防止工事のための足場の上、冷たい金属の上に押し付けられ、中での労働で使い果たした体力と体温をさらに奪われる。 スラグには絶対に理解できない竜語で呪いの咆哮を上げ、竜がスラグの首を両手で締め上げる。 喉を鳴らしながら、スラグは必死で両手をバタつかせる。 首を振る。 右手の指先が、木枠組み立てに使用する工具に触れる。 必死でそれを掴む。 12月の、寒い夜だった。 ――同日、インボリュート 「まったく、首曲げっぱなしってのも結構堪えるな・・・。」 こぼしながら、鋳車杯戸(いぐるまはいど)は帰宅後すぐにPCの電源を入れ、竜としては平均的な体格のその体を窓際のソファーに沈め...
  • 雪山の暖
    相変わらず、冷たい雪が降り続けている。 私は厚い雪に覆われた山の洞窟の中で蹲り、呼吸の度に気管を焼く灼熱の冷気に身を震わせていた。 今年の冬は異常だ。例年よりも1ヶ月早く雪が降り始め、気温は平均で5度下がった。 数え切れぬほどの冬を過ごしてきた私にも、この異常気象ともいえる厳しい冬を乗り切ることができるかどうかは怪しかった。 保護色になるように真っ白な鱗で覆われた手を顎の下に敷きながら、私は先行きの不安を隠せずにじっと洞窟の外を睨みつけていた。 「ったく、今年は早く雪が降ったって言うからスキーにきてみりゃ・・・降り過ぎじゃねえのか?」 真っ赤なスキーウェアに身を包んだ若者が、辺りを見回して呟いた。 膨らんだ雪の結晶がしんしんと降り積もり、彼の通った航跡の溝を次々と埋めていく。 大きなスキーとバッグを担ぎ、彼は仲間と落ち合うために山の中腹にあるロッジへと足を早めた。 ...
  • 湖に漂う羨望 ~外伝~
    湖に漂う羨望―外伝― 「少年ドラゴンの成長」 この住処の主、「おじちゃん」と呼ばれていた古竜も旅立ち早15年、 今はその住処に仲良く若夫婦とその息子が暮らしていた。 息子は「マツリ」という名で呼ばれ大変かわいがられていたのだが・・・・。 ちょっと深いところまで来たかな・・・。 マツリはそんなことを考えながら長い眉毛を揺らし、犬のようにペタペタと4足歩行で歩いていた。 父親譲りの凛々しい顔と母親譲りのスマートな体型で14歳ながらも 一人前の竜のような毅然とした態度で深い森を歩いていた。 両親のいるきれいな湖、暖かい洞窟にいるときとはまったく違う深い森の雰囲気、 獣の気配に少し心を乱されていた。 若いマツリは好奇心から住処から離れたこの森に冒険に来たのだが、 今ではその好奇心よりもこの森を抜け出せない焦燥感が大きかった。 「ふぅ...
  • 竜の里親2
    「と、父さんには何かいい思い出はないの?」 父さん・・・物心ついたときから、僕はドラゴンのことをそう呼んでいる。 もちろん本当の父親が他にいるであろうことは知っているが、僕にとってはこれまで僕を育ててくれたこのドラゴンこそが父親だった。 「ワシか・・・寝ているお前の体を舐めくすぐって日頃の鬱憤を晴らしたことかな・・・ふふふ・・・」 「な・・・そんなことしてたのかよ・・・」 「なんだ、今まで気がつかなかったのか?ふふ・・・鈍い奴だな・・・どれ・・・」 そう言うと、ドラゴンは青色の巨体を揺すりながら横たわったままの僕のところへとやってきた。 そして、そのまま僕の両手を寝床の上に押さえつける。 「な、何をするんだ?」 「ふふふ・・・なに、お前が寝ている間どんなことをされているのか、ちょっと体験させてやろうと思ってな」 「わっ・・・ちょ、ちょっとやめひゃあっ!」 ペロッという...
  • 竜の呪い
    「何?姫がいないじゃと?」 城下町が感謝祭で賑わう日曜日、ミリアン王国の王バルスは、姫のお目付け役の兵から報告を受けたときも、大して驚きはしなかった。 あの御転婆娘のこと、また勝手に城を抜け出しては町の人々と一緒にワルツでも踊っているのだろう。 「よいよい、いつものことじゃ」 王は手をひらひらさせながら兵士にそういうと、兵士は困惑した表情で玉座の前から退いた。 感謝祭の日くらいは好きにさせてやろう。叱るのは後でもできる。王は内心溜息をつきながらも、傍らの小さな台に乗っていたグラスワインを呷った。 盛大な宴が続き、夕日に空が赤く染まる頃、祭りの熱気は最高潮に達していた。 誰もが酒瓶を片手に踊り、笛と太鼓の音が夜遅くまで響いていた。 そして、バルス王の最愛の娘ミーシャは、ついに帰ってこなかった。 城下町の騒ぎが収束に向かい、松明の火がひとつ、またひとつと消えて行く段にな...
  • 渇望の日々2
    「グオオオオオオオオン!」 再び雨に濡れそぼった密林を震わせる落雷のような咆哮が聞こえ、僕は彼女のいるであろう方角を目指して走り出していた。 一体何が起こっているというのだろうか? 今の咆哮が、僕にはまるで彼女の泣き声のように聞こえたのだ。 それは大切な何かを失った者だけが発することのできる、魂を引き千切られるような鬼哭の調べ。 やがて否応無しに早まった鼓動を抑えながら広い草原に飛び出すと、僕はようやく彼女の姿を捉えていた。 彼女の周りにはハンターと見える2人の男が傷だらけの無残な姿で転がっていて、最後の標的になった男が粉々に砕けた飛竜の卵の傍で絶望に跪いている。 だが彼女は最早抵抗する気力も失ったその無防備なハンターを冷たい殺意のこもった眼で睨み付けると、低く身構えながらほんの数歩だけ獲物から離れるようにその巨体を引いていた。 まずい・・・彼女は、あのハンターを殺す...
  • 焼け跡に残った光
    生贄・・・時に縄張り意識の強いドラゴンが近隣にある人間達の町や村に対して、己の力を誇示するかのように理不尽な人身御供を要求することがある。 その生贄の多くはまだ成人も迎えていないような若い処女であり、不幸にもドラゴンに供された彼女達にはその残忍な捕食者の餌食となる運命が待っているのだ。 だがそこが人間の弱さというべきか、或いは逆に子孫を残そうとする生物としての強さなのか、大概の人々は大勢の安全の為に1人の若い命を差し出すという苦々しい決断を下して今日まで存続している。 だが中には、長年にわたるドラゴンの脅威にすっかり衰弱しきってしまった村もあった。 これはそんな滅びの時を間近に迎えた村に生を受けてしまった男の子の、奇妙な人生の一節である。 「長老、今年もまたこの村から生贄を出すおつもりですか?」 「もうこの村には若い女子など1人も残ってはおりませんぞ」 夕暮れの闇の中、...
  • 奪われた平穏2
    やがて呑み込んだ獲物が腹の中で息絶えたのを感じたのか、空を振り仰いでいた雌竜がクスクスと笑いながら再びワシの顔を見下ろしてくる。 そのあまりにも残酷で傍若無人な捕食の光景を見せつけられて、ワシらの周囲を取り囲んでいる村人達もすっかりと言葉を失ってしまっていた。 「ぐ・・・うぅ・・・ワシの力が及ばぬばかりに・・・す、済まぬ・・・」 小声でそう呟きながら眼前で村人を食い殺された激しい無念と怒りにワナワナと身を震わせてはみたものの、このままではやがて村の者達が1人残らず雌竜の餌食になってしまうのは目に見えている。 「さぁて・・・まだこのあたしに楯突こうなんて考えている馬鹿な奴はいないだろうね・・・?」 更には心の弱り切った村人達に駄目押しするように、雌竜が彼らの方を鋭く睨み付けながらそう訊ねていた。 だが当然というべきかそんな脅し文句を肯定する者などいるはずがなく、目の前にあるのはた...
  • 竜達の苦労
    ドラゴンの卵・・・それは世界に数ある珍味の中でも、最高級の味と稀少さを兼ね備えた幻の一品。 当然といえば当然だが、それを手に入れるためには相応の危険を冒す覚悟がなくてはならない。 なぜならこの卵は当然ドラゴンの棲む洞窟や森の奥深くまで獲りに行かなくてはならないのだが、ドラゴン達はこと繁殖の時期になると卵や産まれたばかりの子供達を守るために凶暴になるのだ。 不用意に人間などが彼らの縄張りに足を踏み入れようものなら、たちまちその恐ろしさを身をもって味わわされることになるだろう。 生物の気配が感じられない辺りに細心の注意を払いながら、俺はドラゴンの卵を求めて森の中を突き進んでいた。 富豪層に依頼を受けてドラゴンの卵を盗み出してくる・・・簡単な仕事だ。 少なくともこの俺にとっては、という意味だが。 直径40cm程度の真っ白に輝く竜卵は、たった1つ売るだけで1週間は遊んで暮らせる...
  • 仄かな薄明かりの下で
    「海か・・・随分と遠くまできたものだな・・・」 崖下で白い礫となって砕けていく無数の波を見下ろしながら、ワシは半年前のことを思い出していた。 若い竜達の幸せそうな暮らし振りを見せつけられ、これまでの長い生涯で初めて芽生えた番いを求める欲求・・・ その欲求を満たすため、ワシは800年以上も離れたことのなかったあの山の湖を旅立ったのだ。 あの小僧は今も元気にやっているだろうか・・・? そんないらぬ心配が時折ワシの脳裏を過ぎり、ただでさえ険しい顔に思わず苦笑を浮かべてしまう。 普段は気弱でおとなしいが、いざとなればワシにも歯向かうあの小僧ならば何も心配することなどないだろう。 「さて・・・これからどうしたものか・・・」 その場の勢いで山を出てきたのはいいものの、人間達の目を避けながらワシ好みの雌龍を探して歩くのは容易なことではなかった。 深い森を抜け険しい山を越え、延々と続く平...
  • 竜育2
    『あ、ああ……そうだよ。パパは鬼畜で変態だから、こうしたいんだよっ!』 俺は抗議を飲み込むと、上半身を起こし射精の衝動に耐えながらゆっくりとペニスを突き 上げた。コリッとした子宮口に亀頭が食い込み、秘肉がわななく。 (あううう! お、奥までいじめられてる……) 『そ、そうだ、パパは、泣いて喜ぶペトラを見るのが好きなんだ。ちゃんとイクまで許さ ないからな。そらっ!』 全く不覚にも程がある。また肝心なトコロで気を使われてしまったらしい。詫びの気持も 込めて俺は精一杯彼女を責め立てることにした。 『初めてだっていうのに、ますますエッチな顔になってきたなぁ? パパは嬉しいよ』 (ハァハァ、はぁん。パパの……変態ぃイイッ、いいよお) グチュグチュ。チュブチュブチュ。 繋ぎ目から漏れる淫猥な液音が大きくなる。ペニスを包み込む肉筒もだ...
  • 2つの灯火
    家族を失う悲しみ。2度と味わいたくなかったその悲劇が、再び私の身に降りかかろうとしていた。 真っ白なベッドの上で蒼白な顔に玉のような汗を浮かべ、母がチラリと私の方に視線を向ける。 「お母様・・・」 思わず私の口から漏れた言葉に返事をしようとして、母は枯れた喉から声を出すのも辛そうに目を細めた。 不治の病など、この世にあっていいはずがない。 ましてやその恐ろしい悪魔を、よりにもよって母が患うなんて・・・。 15年前、まだ私があどけなさの残る少女だった頃、この村を取り囲むようにして広がっている森の中に1匹のドラゴンが棲んでいた。 定期的に村を脅かし、家畜や畑を荒らす禍禍しい獣。 それがくると、私達はみな家の扉を固く閉ざして恐怖と不安にひたすら震えていたものだった。 外を歩く重い足音、窓からわずかに覗く青黒い鱗、大地を揺るがすような甲高い雄叫び。 なぜか家の中にまでその...
  • 妃の笑う夜2
    くそ・・・なんてことだ・・・俺としたことが・・・ 薄暗い燭台の明かりが揺らめく地下の独房で、俺は自分の軽はずみな行動が生んだ最悪の結果を呪っていた。 辺りを見回せば、いかにも犯罪に手を染めそうな凶悪な面をした奴からどうしてこんな若者がと思ってしまう程に邪気のない顔をした精悍な男達が、1人ずつ鉄格子で隔てられた檻に繋がれている。 そしてその自分勝手な基準で見るならば、俺は正に後者に当たる男だった。 俺がこの独房に繋がれることになった罪状は、小さなパン切れを1つ盗んだこと。 俺は産まれたときからこの国に住んでいるから、どんな罪がどんな裁かれ方をするのかは大体知っている。 そして少なくとも3~4年くらい前までは、こんな軽微な罪で牢屋に繋がれるなんてことは絶対に有り得なかった。 なのに・・・ここ数年、この国は何処かが変わってきているような気がする。 所詮一般庶民の俺には政治や城の内...
  • 命の契約
    薄っすらと漂う古書の匂い。 端から端までぎっしりと本の詰まった巨大な本棚の間を歩きながら、僕は特にこれといった目的も持たないままブラブラと周囲に視線を泳がせていた。 僕は今、ある無人の図書館にきていた。無人とは言っても入口と出口は完全に別々になっていて、本が無断で持ち出されたりといった不正や犯罪が起きないように一応の管理はされている。 だが本の借り出しや返却に人の手を借りる必要がないため、ひっそりとあまり他人に知られたくないような本を借りていくには最適な環境が整っているのだ。 と同時に、他の図書館ではまず置いていないような一風変わった本が置かれていることも多い。 大学へ通うために下宿暮らしをしている僕にとっては、こうして図書館で時間を潰すのが一番お金がかからずに済む娯楽なのだ。 「・・・ん?」 比較的本の傷みが激しい古書の書棚を巡っていたその時、僕は面白そうな題名の書か...
  • 押掛女房朱鷺色恋記2
     エプロンの紐がキツイのか、尻尾で押し上げた瞬間はっきりと。思ったよりこじんまりとしておくゆかしい奥さんタイプというか。あ、いやもとい。  (俺はいったい……どうしてしまったんだぁ!)  ヴィストは己の下半身を呪いながら、とり急ぎ顔を背け緊急避難。しかし彼の眼球は大胆にも主人に異を唱えた。くねくねと大胆に踊る雌竜の尻尾。その下にある秘密の場所に視線を送り込もうと反抗を続ける。  (ウソだうそだろ嘘だって! 俺は人間以外に欲情したりしねぇええええ)  また、見えた。踏ん張ったせいか今度はよりしっかりと――御開帳。  自身の唾を呑む音が、やけに大きく聞こえた。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  ――ゴクッ!  また聞こえた。ヴィストさんが唾を飲み込む音。いい匂いが辺りに立ち込めてい...
  • 森に這う鎖
    咽返るようなビールとワインの香りが漂う、この町でも随一の大きな酒場。 酒に酔った男達がそこらじゅうで浮かれ騒いでは、せわしなく店の中を走り回る若い娘の給仕に容赦なく注文を投げかけている。 そんな喧騒の中、年季の入った小さな樫のテーブルを挟んで俺の向かい側に1人の狡猾そうな小男が座っていた。 "なんでも屋"という割には裏の仕事しか入ってこないこの俺に、何やら頼み事があるのだという。 「で・・・俺にどんな用だい?」 まだ顔に幼さの残る可愛い給仕がなみなみとビールの注がれたジョッキを2つテーブルの上に置いていくと、俺はグイッと身を乗り出して相手の返事を待った。 「あんた、この国の南東に広大な森が広がっているのは知っているだろう?」 「そりゃあここに住んでる人間ならそんなことはガキの頃に習うからな。それがどうかしたのか?」 「じゃあ・・・その森の中にでかいドラゴ...
  • 湖に漂う羨望2
    だめだ、やっぱり見ちゃいられない! ズブ・・・ズブ・・・ 「あっ・・・や・・・やぁ・・・」 絶望に染まった彼女の喘ぎ声に意を決すると、僕は洞窟の入口からおじちゃんに聞こえるように大声を上げた。 「やめて!おじちゃん!」 その声にわずかながら驚いたおじちゃんが動きを止め、クルリと僕の方を振り向く。 「何だ小僧、ワシに何か文句でもあるのか?」 「か、彼女を許してあげて。僕なら何でもするから・・・さ・・・」 それを聞くと、おじちゃんが無抵抗になった彼女の顎を片手でそっと持ち上げて僕の方を向かせた。 そしてフサフサと赤毛を靡かせる彼女の顔に頬を擦りつけながら、こちらをギロッと睨みつける。 「ほう・・・お前がこの小娘の身代わりになるというのか」 勢いでおじちゃんを止めに入ったまではいいものの、はっきりと"彼女の身代わり"などと言われてしまってはついその覚悟が...
  • 獄中の宴
    満天に広がる星々の瞬きを眺めながら、俺は家の屋根の上に寝転がってウトウトと惰眠を貪っていた。 深い深い森の奥にひっそりと佇む小さな町。隣の町まで行くには険しい森の中を5日は歩き続けなくてはならないというのだから、ここは正に陸の孤島という表現がぴったりくる。 何故こんな不便なところに町があるのか俺にはさっぱり理解できなかったが、それでも森の木々に浄化された空気が見せる眩い星空を見ていると、そんな悩みもどこかへ消えてしまう。 何しろ時折森へ迷い込んだ人が帰ってこなくなる以外は、この町はいたって平和だった。 争いや犯罪も起きなければ、食料だって豊富な山の幸と草食の獣達のお陰で十分に潤っている。 正直ここに骨を埋めたいとは思わないが、少なくとも自然の素晴らしさを満喫しながら暮らす分にはさして悪い環境ではなかった。 「ん?」 本で身につけたばかりの星座の知識を頼りに星の軌跡を目で...
  • 裏窓3
    鼻を突く異臭で目を覚ました。 目の前に、さっきのでかい方の竜人。 ああ、ここ、公園のトイレか。 小便器4つに、小部屋が2つ。 それに、おそらく掃除用具置き場であろう空間が一つ。 俺達意識喪失組は、その一番奥の壁にもたれかかるように、床に直接足を伸ばして座らされていた。 目の前の竜人がガスマスクをはずす。 長い銀髪が姿を現した。 身長は、おそらく2m近いだろう。 上半身は黒のランニングシャツ、下半身も黒基調のミリタリーパンツ。 シルエットだけでは、上半身裸に見えたのは、こいつの体色が黒だから。 「平気か?」 黒いのが聞いた。 何とか頷く。 実際、あの至近距離であんなものぶっ放された日には全然平気じゃないんだけども。 「元々、火薬の量減らしてはいたが、まさかあの距離で撃つとはな・・・。」 口元を緩めながら頭をかく。 「撃たせるつもりはなかったんだが、あいつはこ...
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