東スポ記事
やはりこの男には不思議な空間が能力があるのだろうか…
20日の広島戦にも2-5で敗れ、最下位を独走しているヤクルトで今、ガイエルの〝超能力〟が話題となっている。
この日は黒田から7号ソロ本塁打と中前適時打を放ち、チーム全打点を叩き出すなど孤軍奮闘。
ここまで打率は.245ながら、驚異の出塁率(4割)とチームトップの21打点を挙げている。
出塁率の高さを支えているのは何といっても四死球の多さだ。
26四球がチームトップなら、死球10個はリーグトップ。それにしても、ここまで打率の低いガイエルに、死球が多いのもおかしな話。
これには同僚の選手たちも首をかしげており「超能力で空間をゆがめているんじゃないか?」
何らかの手段で投球の軌道を捻じ曲げ、四死球を増やしているのでは、とささやき合っている。
また、ライトを守るガイエルは何でもない飛球をよく落球するなど、お粗末なプレーが目立つのだが、このことも
「きっとフライを捕ろうとする時にも、空間が歪んでしまうんだよ」(別の選手)と、関連があるとされている。
実際、センターを守る青木も「ふと気が付くと、ライトのガイエル寄りに立っていることがよくある。定位置に立って、動いてないはずなのに…
空間の歪みに吸い寄せられてるのかもしれない。」と証言しており、ガイエル周辺の不思議な空間にヤクルトナインは興味津々となっているのだ。
悪ノリした選手たちの間からは「クラブハウスでガイエルが半透明に見えたことがあった」「そういえばガイエルの周りの風景が歪んでいたような…」
という証言が続々。
前日の試合、ガイエルの何でもないゴロが一塁ベースに当たって先制二塁打となった時は「やっぱり!」と異様な盛り上がりだったそうだ。
一体ヤクルトは何をやっているのか―。ただ、今のチーム状態では、超能力に頼るしかないのかもしれない。
ヤクルトのアーロン・ガイエル外野手(35)が9日の広島戦(神宮)で値千金の決勝9号ソロを放った。
4月下旬から打撃不振に陥っていたが「久しぶりにいい感触だった」と復活の手応えを掴んだ様子。
そんなガイエルが、あの巨大掲示板住人達の応援に大感激した。
――現時点ではリーグ2位の9本塁打。2年目を迎えた今季、心掛けていることは何か
ガイエル 記憶の中に入っている各投手を洗い直して、イマジネーションを広げるようにしている
――昨季はバットを振るのも慎重だった。打席でなかなか振らなかった印象がある
ガイエル 私が知らない投手ばかりだったからね。日本の投手がどんな球を投げるのか、見極める作業が必要だった
――今季は積極的に打つ場面が目立つ
ガイエル 去年よりは慣れたからさ
――巨人に移籍したアレックス・ラミレス外野手(33)の穴を埋めるつもりでいる
ガイエル 一人では埋まらないよ。皆で力を合わせないと。私も含めて、皆で埋めるという気持ちが大事なんじゃないかな
――そういえば「2ちゃんねる」などのコアなヤクルトファンの間で、あなたは「魔将」と呼ばれて大人気だ。そのことは知っていたか
近藤通訳 ガイエルは「2ちゃんねる」を知らないと思います
――あなたのプレーに一部のファンは盛り上がっており「マジカル・ジェネラル」という呼び名も広まっている
ガイエル それは知らなかったよ。でも、ニックネームで親しんでもらえるのは嬉しいよ。いい意味ならば
――もちろん、いい意味だ。ニックネームの由来は、あなたのOPS(出塁率と長打率の合計)の高さのようだ
ガイエル それならば、とても嬉しいね
(インタビュー・前田 聡) 5月10日発行 東京スポーツ『核心直撃』より