jpg圧縮の赤劣化軽減
赤系の文字を使った画像をjpgで保存すると滲んだ文字になることがあります。これはjpgが赤の圧縮時に劣化しやすい特性によるものです。
これはpngやbmpといった無圧縮(可逆圧縮)のファイルフォーマットで保存した画像とjpgで保存した画像を比べると良くわかります。
しかし、劣化の程度はツール(設定)によって変わります。
各ツール(設定)によるjpg圧縮時の比較
(pngで保存した原画をそれぞれのツールで読み込んで、500kbに収まる最大のファイルサイズで保存した時の比較)
上記のようになかもじこやmoji build上でそのまま保存すると劣化が発生します。またフリー系グラフィックツールの中では同様のことが起こることがあります。BTJ32とijpgcompはともに画像のフォーマット変換・圧縮の専用ツールですが赤劣化については差が出ています。
以下の場合では劣化が軽減されています。
- Photoshopで保存
- GIMPでjpg保存時の詳細設定でサブサンプリング 1x1,1x1,1x1 を選択して保存
- Azpainterで保存設定のダウンサンプリングのチェックを外して保存
- ijpgcompでダウンサンプリング 4:4:4 を選択して保存
(「ツール」→「設定」で設定ウィンドゥを開き「ダウンサンプリングを変更可能にする」にチェックを入れると変更できます。
初期値のダウンサンプリングを 4:4:4 にしておくと作業が楽です)
なかもじこやmoji buildで作業をしていて赤劣化が気になる時はpngもしくはbmpで保存した後にijpgcompでjpg画像へと圧縮するのをオススメします。
またAzpainterは保存後のファイルサイズがわからないようなので、同様の方法で500kbギリギリまで圧縮した方が劣化は少なくなります。
最終更新:2009年10月11日 15:14