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バトルAA対戦(モララーの企み) (night) - (2006/03/28 (火) 18:10:06) の1つ前との変更点
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~第十話~<br>
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ギコたちは、自分たちの村から三里(約9キロ)ほど離れた、<br>
フォーラルという町に着いた。<br>
なかなかにぎやかなところで、大きな図書館もある。<br>
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「さて、これからどうするの?」<br>
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「そろそろ、俺たちが村から出たことが知れ渡ってるだろうから<br>
のんびりしていたら追っ手が来るな。 <br>
調べられるだけ調べてから装備を整えて、この町をさっさと出よう」<br>
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レモナの質問にフサは、坦々と説明して<br>
モナーと一緒にさっさと図書館に向かった。<br>
ギコも行こうとしたが、レモナにとめられた。<br>
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「どうしたんだよレモナさん? さっさと逝こうぜ?」<br>
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「そんな物見るよりも、あなたには、試してもらいたいことがあるの。<br>
こっちに来て」<br>
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レモナは町の外のほうに向かっていった。<br>
ギコは(何だろうと)思いながら首をかしげたが、本を読むのはめんどくさいので、ここはフサたちに任せてレモナに付いて行った。<br>
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~町の外~<br>
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「で、なにするんだ?」<br>
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「あそこにモンスターがいるでしょ?」<br>
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「うん」<br>
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「これを使って、戦闘してくれる?」<br>
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ギコは、雷のエレメンタル・チェンジャーを渡された。<br>
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「これを使って戦えば良いのか?」<br>
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「ええ、ていうかあっちから襲ってきたわよ?」<br>
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「マジ!?」<br>
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襲い掛かってきた魔物はシラネーヨよりも大きな魔物だった。<br>
いびつな角を生やしたサイの様な魔物。<br>
サイホーンが襲いかかって来た。<br>
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「早くそれを食べて!」<br>
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「わ、分かった」<br>
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ギコはエレメンタル・チェンジャーの中のサプリメントを食べた。<br>
そして食べたと同時に、サイホーンの体当たりを食らってしまった。<br>
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「グハッ!!」<br>
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ギコは数メートルぶっ飛ばされた。<br>
しかし何か起かしい。<br>
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(何だ、あまり痛くない……それに、ものすごい力を感じる……)<br>
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「ギコ君、魔神拳を出して!」<br>
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「分かった!」<br>
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ギコは魔神拳を出す体制に入った。<br>
さっきサイホーンにぶっ飛ばされたので、距離は十分だ。<br>
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「行くぜ! 魔神k………!!?」<br>
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ギコは魔神拳を放とうとした右の拳を見た。<br>
金色に輝いている…そしてとてつもなくすごい力を感じる。<br>
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(何だコレは、魔神拳じゃ無い!? いつもと何かが違う!!<br>
なんなんだこれは!?<br>
………考えている暇は無いか……<br>
考える前に、やっちまえ!!!!)<br>
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「うおぉぉぉぉぉぉぉ!!! <br>
魔神拳 E・C(エレメントチェンジ)効果発動!<br>
魔槍雷神拳!!!」<br>
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ギコはその光っていた拳をサイホーンに向けて衝いた。<br>
すると、ギコの拳から雷で出来たレーザーが放たれ、<br>
サイホーンに直撃し、サイホーンは黒焦げになった。<br>
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「す、すごい……一撃かよ……」<br>
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自分の力に唖然としているギコに、レモナが後ろから話しかけてきた。<br>
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「へぇ、初めてにしてはなかなかね、<br>
それより体の痛みは大丈夫?」<br>
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「何言ってんだよ、レモナさん。<br>
傷なんで一つもないぜ? どこも痛くねーよ!<br>
それよりすごいなこの………うあ!!」<br>
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ギコはその場にしゃがんだ。<br>
すごい痛み…というより熱い、体全体が熱い…<br>
何だこれは?<br>
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「副作用が出たようね……」<br>
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「ふ、副作用?」<br>
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レモナは、苦しんでいるギコに冷静に説明した。<br>
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「エレメンタル・チェンジャーは今みたいに<br>
数秒間体を強化して、特別な技が出来るようになるわ。<br>
だけどその分、副作用が出るの。<br>
副作用の強さはエレメントによって変わるわ…<br>
闇・光・炎・雷・風・土・水の順番に副作用が強いの。<br>
モチロン、副作用が強いほど効果も強いわ」<br>
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レモナの説明が終わったと同時に、<br>
ギコは副作用の痛みから解放されたようだ。<br>
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「ハァ、ハァ…なるほど、たくさんは使えないわけか……」<br>
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「当たり前でしょ! こんなのたくさん使えたら<br>
誰にだって勝てるわよ」<br>
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レモナの言葉にギコは考え込んだ<br>
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(あいつにも勝てるのかな……)<br>
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「さて、そろそろ行くかな<br>
調べ物も、もう終わってるでしょ」<br>
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(1時間ちょっとで調べられるようなものじゃないだろ、<br>
あの町の図書館は……)<br>
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そんなギコにお構いなくレモナは町のほうへ向かった。<br>
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~フォーラルの町~<br>
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二人は、二人を探しに商店街の方へ行こうとしたが、<br>
見つからず、出口の方でばったり出会った。<br>
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「よう、どうしたんだギコ?<br>
少し痩せたか?」<br>
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フサは笑いながらギコに言う、<br>
冗談のつもりで言ってるのだろうが、ハッキリ言ってムカつく。<br>
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「ギコ君に実験台になってもらったのよ」<br>
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(マジかよ………!)<br>
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「あー、なるほどねだから痩せている感じがするのかぁ」<br>
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ギコはレモナをにらめつけたが、<br>
レモナはそれを無視して、フサと話している。<br>
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「ところで、どうだった? あったの?」<br>
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ここはモナーが答えた。<br>
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「残念だけど、たいした情報は無かったモナ…<br>
それにここは、何回か来たことがある所<br>
モナからね、大体の予想はついてたモナ」<br>
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「そう………<br>
ところで、フサ君のその太刀は何?」<br>
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フサの背中には、ギコも見たことが無い<br>
大きくて、刀のように曲がった少し派手な太刀が背負われていた。<br>
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「ああ、これ? 買ったんだよ、<br>
かっこいいだろ?」<br>
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「いくらしたんだよ?」<br>
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「4500ガルド位、だったかな?」<br>
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(こいつら金銭感覚が無いのか?) <br>
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「ま、この町にはもう用はないし、<br>
そろそろ行きましょうか。 追ってが来ちゃヤバいし」<br>
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「……………」<br>
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4人は、急ぎ足で町を出て行った。<br>
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第十話終わり<br>
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