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NIGHTMARE CITY in morara view - (2007/01/13 (土) 22:42:50) の最新版との変更点

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「・・協力出来ないならそれでもいい」                                「・・・・・・・・・・・」                                                                   「ただ・・邪魔はするな」                                               「・・・・・・・・・・・」                                          「お前が向かってくれば・・」                                      「・・・・・・・・・・・」                                                                   「俺も容赦は出来ない」                                                                      うずくまるピンク色の少女を残して、青色の少年は姿を消した。                                                「・・・・わたしは・・・・・・」                                         少女は顔を上げ、虚空を見つめ、視線を再び下に落とした。                                                            ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・                                         「手間取ってるようじゃないかモナ?」                                    手傷を負ったつーにモナーが話しかける。                                   「うるさいな・・ちょっと油断しただけだよ・・」                                                      ただのAAに傷つけられたのが腹立たしいらしく、つーの口調は苛立っている。                              「まーそう邪険にするなよ。手を貸してやるモナ」                             「・・・・・・・」                                         つーは意外そうにモナーを見る。                                    「・・へぇ・・どういう風の吹き回し?」                                         モナーは笑みを浮かべる。                                         その笑みは見る者が見れば分かる。                        不機嫌な時の表情だ。                                                  「別に・・僕も獲物を逃してね・・モナ」                                                             ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・              「・・くっ・・・・・」                                          息を切らしながらフサは街を歩く。                        今モナーと出会ったら勝ち目は無いだろう。                    怪我をした腕は痛みを通り越し、感覚を失いつつある。                               「・・!」                                                             そんなフサの目に、AA仲間ギコの姿が映った。                                    「・・なっ・・!?」                                            そして、彼の横には、人口AIの一つ・・すなわちフサ達を殲滅する存在、Cの姿があった。                                                         ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・                                         「しぃ・・どうして・・」                                                                    ギコはしぃに詰め寄る。                                                           どうしてあの時あの場に残ったのか・・。                                  そして、あのモララーを相手に生き残れたのか・・・。                                         「・・しぃ・・」                                                         しぃは顔を伏せたまま、答えようとしない。 ギコはしぃに近づこうと手を伸ばした。                                                              その時                                                「離れろ!ギコ!」                                                             見ると、手傷を負ったフサの姿がそこにはあった。                                      「フサ!?無事で・・」                                                                 「そいつはAIだ!」                                                                     「!」                                                                             フサの言葉に、ギコは目を見開いた。                                         「え・・?」                                                                                                            「この世界には四つの人口孤立AIと複数の素体を持つAI(八頭身ね)が存在する!そいつは、最後の一人だ!」                                                                    ギコは目を見開いたまま、しぃに視線を移す。                                          「・・しぃ・・?」 しぃの姿勢は変わらない。                                               しかし、ギコが名前を呼んだ時、彼女の肩は一瞬震えた様に見えた。                
「・・協力出来ないならそれでもいい」                            「・・・・・・・・・・・」                                                   「ただ・・邪魔はするな」                                                「・・・・・・・・・・・」                                          「お前が向かってくれば・・」                                                                  「・・・・・・・・・・・」                                                                   「俺も容赦は出来ない」                                                                      うずくまるピンク色の少女を残して、青色の少年は姿を消した。                                                   「・・・・わたしは・・・・・・」                                                                            少女は顔を上げ、虚空を見つめ、視線を再び下に落とした。                                                            ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・                                         「手間取ってるようじゃないかモナ?」                                    手傷を負ったつーにモナーが話しかける。                                   「うるさいな・・ちょっと油断しただけだよ・・」                                                      ただのAAに傷つけられたのが腹立たしいらしく、つーの口調は苛立っている。                              「まーそう邪険にするなよ。手を貸してやるモナ」                             「・・・・・・・」           つーは意外そうにモナーを見る。                                                     「・・へぇ・・どういう風の吹き回し?」                                          モナーは笑みを浮かべる。 その笑みは見る者が見れば分かる。                        不機嫌な時の表情だ。                                                  「別に・・僕も獲物を逃してね・・モナ」                                                             ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・              「・・くっ・・・・・」                                          息を切らしながらフサは街を歩く。                         今モナーと出会ったら勝ち目は無いだろう。                     怪我をした腕は痛みを通り越し、感覚を失いつつある。                               「・・!」                                                             そんなフサの目に、AA仲間ギコの姿が映った。                                    「・・なっ・・!?」                                                                       そして、彼の横には、人口AIの一つ・・すなわちフサ達を殲滅する存在、Cの姿があった。                                                         ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・                                          「しぃ・・どうして・・」                                                                    ギコはしぃに詰め寄る。                                                           どうしてあの時あの場に残ったのか・・。                                  そして、あのモララーを相手に生き残れたのか・・・。                                          「・・しぃ・・」                                                         しぃは顔を伏せたまま、答えようとしない。 ギコはしぃに近づこうと手を伸ばした。                             その時                                                「離れろ!ギコ!」                                                             見ると、手傷を負ったフサの姿がそこにはあった。                                      「フサ!?無事で・・」                                                                  「そいつはAIだ!」                                                                     「!」                                                                          フサの言葉に、ギコは目を見開いた。                                          「え・・?」                                                                                                            「この世界には四つの人口孤立AIと複数の素体を持つAI(八頭身ね)が存在する!そいつは、最後の一人だ!」                                                                                                  ギコは目を見開いたまま、しぃに視線を移す。                                          「・・しぃ・・?」 しぃの姿勢は変わらない。                                               しかし、ギコが名前を呼んだ時、彼女の肩が一瞬震えたように見えた。                                                 「・・・・・・!」                                                                        その様子を見守っていたフサの顔が気色めく。                                                            「モララー!!」                                                                         ギコとしぃの視線が道路に向く。                          見ると赤い光の刃を手にした青いAIの姿がそこにはあった。                                                    「・・次は・・・・容赦しない・・・!」                                                              「・・!!」                                                                           しぃは一度瞳を閉じ、それから強い視線でモララーを睨み付け、光の弓矢を産み出した。                                                                                「しぃ・・!それは・・・!」                                                                   ギコが言う間にもモララーは襲いかかってくる。                  「・・!くそっ!!」 ギコは水の剣を生み出し、モララーに立ち向かった。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・                                                                        「1さーん、もう諦めなよー」                                                                                                                               逃走を続けてきていた1さんとおにぎりは量産型八頭身に追いつめられていた。                                                                                                         「もしも1さんが僕のものになるんだったらモララーに頼んでAIシステムとして生き続けさせてあげるよ」                                                                                         「・・・誰が・・お前みたいなキモイ奴に・・・」                                                                                                                      「うー、残念だなぁ・・・それじゃあ・・・殺すしかないじゃんかよぉ・・・」                                                                                                        八頭身達の手に光る鞭が表われる。                                                                                                                             (ここまでか・・・)                                                                                                                                   1さんは目をつぶった。                                                                                                                                  「いくよー!」                                                                                                                                 八頭身達が地面を蹴る。                                                            1さんとおにぎりは身構えた。                       だが、いつまでたっても八頭身達は来なかった。                                                                                                                       「・・・・あ・・!」                                                                                                                                  恐る恐る目を開けた1さんの目に飛び込んできたのは仲間達の姿だった。                                                                       「おそいょ・・・」                                                                                                                                 つぶやいて、おにぎりはがっくりと膝を落とした。                                                                                                                     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・                                                                                                                                     「来るよ!!」                                                                                                                                妹者の声に反応して、兄者、弟者は引き金を引く。                                                                                                                 しかし、敵―モナー、つーのコンビ―は三人の攻撃を容易く避け、自身の攻撃の間合いに入る。                                                                                                  「小娘はわたしがやる!借りがあるからな!!」                                                                                                                       「御勝手に。僕は残りの二匹をもらうモナよ」                                                                                                                       言うと同時にモララーは宙に舞い上がる。                                                   それに合わせてつーは両手に光る光の刃を放った。                                                                                                                     「うっ・・!」                                                               「くっ・・!」                                                               「ッ!不覚・・!」                                                                                                                                   三人の身体を光の刃が貫く。                                                                                                                               「フフッ!終わりよ!!」                                                                                                                                膝を着いた妹者につーが迫る。                                                                                                                              「・・あんたがね!」                                                                                                                                  つーをギリギリまで引きつけ、妹者は銃の引き金を引いた。                                                                                                                 「!!」                                                                                                                                        つーは後方に吹っ飛んでいく。                                                                                                                              「いや君も終わりモナ」                                                                                                                                 「!」                                                                                                                                         妹者が顔を上げた時にはすでに両刃の光の剣を備えたモナーが目前にまで迫っていた。                                                                                                     『妹者!!』                                                                                                                                      流石兄弟の声が重なる。                                                           だが、次の瞬間モナーは後ろから来た爆撃に吹き飛ばされた。                                                                                                                『!!』                                                                                                                                        「役にたたん兄弟だな。妹者の方がよっぽど良い仕事している」                                                                                                               そこには、毒男達仲間の姿があった。                                                                    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・                                                                      「っ!!」                                                                 「ククッ!」                                                                                                                                      ギコとモララーの対決は続いていた。                                                     しぃも援護をしたいのだが接近戦過ぎて矢を撃つことが出来ない。                                                                                                              「ショックか?自分が守ってきたものが俺たちの仲間と知って!」                                        「しぃはお前達の仲間じゃない!」                                                                                                                            キィンっという音を立てて二人は離れる。                                                                                      そのままま二人は空中に飛び上がる。                                                                                                            「とった!!」                                                                                                                      一瞬動きが止まったモララーをギコの剣が切り裂く。                                                                                                     「なっ!?」                                                                                                                       「残像だ」                                                                                                                        背後から聞こえた声に振り向く間もなく、ギコは地面に叩きつけられた。                                                                                            「がはっ!!」                                                                                                                      「死ね」                                                                                                                         続けざまにモララーは自分の剣をギコに向かって投げつけた。                                                                                                 「うっ!!」                                                                                                                       迫り来る恐怖にギコは目を閉じた。                                                                                                                                                                                                                                          だが、いつまでたってもそれは訪れない。                                                                                                          ゆっくりと目を開けたギコの瞳に、自分をかばうように身体を乗り出したしぃの姿が映った。                                                                                 「し・・・!」                                                                                                                      「・・ごめんね・・黙ってて・・」                                                                                                             一滴の涙を落として、しぃは光となって消えていった。                                                                                                    「・・しぃ・・・バカ・・・やろう・・・・」                                                                                                        ギコの目から涙の雫が流れ落ちた。                                                                                                             「・・しぃは死んだ」                                                                                                                   ビルの上に立つモララーのバックが赤く染まっていく。                                                                                                    「彼女はこの世界の良心だった・・俺たちは皆で一つ。彼女が死んだ今、俺たちを束縛するものは何もない・・!」                                                                         「うるせぇ・・・」                                                                                                                    ギコは立ち上がる。                                                                                                                    しぃが残した光を身に吸い込みながら。                                                                                                           「・・まだ、あがくか・・!?」                                                                                                              言いかけたモララーの顔に戦慄が走る。                                                                                                           「この世界とか・・・AIとか・・・そんなことはどーでもいい・・・」                                                                                            「貴様・・・その姿は・・」                                                                                                                「俺は・・・しぃを殺したお前を・・・絶対にゆるさねぇ!」                                                                                                 ギコの姿は現実世界の少年の姿に変わっていた。                                                                                                       そして、その手に握られているのは水の剣ではなく・・・。                                                                                                  「・・光を・・!・・しぃが・・・!」                                                                                                           「おぉぉぉぉぉぉぉぉ!」                                                                                                                 赤い光と青い光がぶつかり合う。                                                                                                              「この世界は俺たちAIによって管理されていたのだ!先にそのプログラムを乱してきたのは貴様らだ!なのに・・なのにしぃは・・!!」                                                              「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」                                                                                                    二人の戦闘は宙、地と目まぐるしくその戦場を変えながら続いていく。                                                                                             「何故俺の邪魔をする!元々俺たちは・・・!!」                                                                                                      モララーの剣がギコの頬を切り裂く。                                                                                                            だがギコは構わず突っ込み、モララーをビルの上からたたき落とした。                                                                                             「ぐぉぉぉぉぉぉぉぉぉ・・・!!!」                                                                                                           「・・これで・・!」                                                                                                                   落ちていくモララーをギコは追って行く。                                                                                                         「・・最後だ!!」                                                                                                                    ギコの剣が青い光を噴出させる。                                                                                                              「・・貴様に・・渡すくらいなら・・!!!」                                                                                                        同時に、モララーも身体から紅いプラズマを吹き出した。                                                                                                   「・・・!!」                                                                                                                      世界は、二つの光が一つとなって出来た中に飲み込まれていった。                                                                                               少年は光の中にいる。                                                                                                                   「・・・・・・・しぃ・・・?」                                                                                                              彼の前に、ピンク色の少女が現れ、それは人の姿に変わった。                                                                                                 「・・くっ・・!?」                                                                                                                   少年は彼女の手を掴もうとするが、少女の姿は瞬く間に消えてゆく。                                                                                              「・・う・・ちくしょう・・!」                                                                                                              少女は涙を瞳に溜ながらも、笑みを浮かべた。                                                                                                        「・・あ・・りが・・・とう・・」                                                                                                            「し・・!」                                                                                                                       次の瞬間、少女の姿は消え、少年は光の濁流に呑み込まれていった。                                                                                              「しぃーーーーーーーーーーーーーーー!!!」                                                                                                  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・                        「・・・・・・う・・・ぅ・・・」                                                                                                             「ギコ!気づいたか!」                                                                                                                  ゆっくりと目を開けると、そこには親友のフサの姿があった。                                                                                                 「プログラムのデリートに成功したらしい!生きてる奴らはみんな戻ってきてるぜ!」                                                                                     「・・・そうか・・・」                                                                                                                  笑みを浮かべて言うフサに、俺は素っ気ない返事を返した。                                                                                                  「・・?・・戻ってくる時ノイズが混じることが有るらしいからな・・一応見てもらった方が良いぜ」                                                                               そう言い残して、フサは流石兄弟の方に行った。                                                                                                       俺は現実に戻ってきた。                                                                                                                  ・・・だが、この世界に、彼女はいない・・・・。                                                                                                                                                                                                                                  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・暗い・・暗くて、果てしなく続く道を、わたしは歩いていた。                                                                                              世界が消滅したのなら、わたしも消えてしまうはずなのに、どうしてわたしはここにいるのだろうか・・・。                                                                             それとも、AIにも、魂等というものが存在してわたしは死後の世界にでもいるのだろうか。                                                                                  ・・・・・・・そんな訳無いのに・・・。                                                                                                         「おい」                                                                                                                         声を掛けられ、わたしは振り向く。                                                                                                             そこには、かつての『仲間』達の姿があった。                                                                                                        「こんなところうろついていやがったのか・・・新しい仕事だ、行くぞ」                                                                                            「やっぱりしぃがいないと華がないモナー」                                                                                                         「こらっ!あたしがいるでしょ!!」                                                                                                            「はぁあぁぁぁ・・・1さん・・・連れてきたかった・・・」                                                                                                 「・・・・わたし・・・・・」                                                                                                               みんなが振り向く。                                                                                                                    わたしの方を。                                                                                                                      「・・・戻って・・・いいのかな・・・?」                                                                                                         「・・・・お前は俺たちの仲間だろう」                                                                                                           素っ気ない口調で、モララーがつぶやいた。                                                                                                         「そうモナ!」                                                                                                                      「あたしひとりじゃこのバカどもをあやしきれないからね」                                                                                                  「1さんいないのは寂しいですけど・・しぃさんいないのも寂しいですよぉー」                                                                                         わたしは頷いた。                                                                                                                     「ありがとう・・・」                                                                                                                   「・・ふん・・行くぞ」                                                                                                                  「あぁー待ってくださぁーい!!」                                                                                                            「・・八頭身邪魔くさいモナ・・」                                                                                                             「そーんなぁー・・」                                                                                                                   「ほら、しぃ・・」                                                                                                                    「・・うん」                                                                                                                       わたしはつーの手を取り、そして、もう一度だけ後ろを振り向いた。                                                                                              (ギコくん・・・またね・・・・)                                                                                                             「・・行こう!」                                                                                                                     わたし達は向かう。                                                                                                                    次の・・新たなる世界に向かって・・・・。                   FIN                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            

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