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NIGHTMARE CITY -悪夢都市- - (2006/03/21 (火) 04:14:36) の編集履歴(バックアップ)


み~やさんの作られたあの有名な作品の小説版です。

作:(・∀・)/
Southern Crossに見守られて・・・第一話 [mail] [URL] 2005/10/08(土) 12:24:02

いつも通り街を散歩するギコ。
街の名前は「NIGHTMARE CITY」名前とは打って変わって平和な街だ。
そう、今までは・・・・・・・・
これから起こる悲劇は 街をその名の通り「悪夢の街」に変えてしまうのである・・・・・

ギコはそんな事は知る由も無い。今日も明日も今まで通りの生活があると信じている。
今日もフサの家に遊びに逝く途中だった。
ギコ「お~いフサ。遊びに来たぞ。」

--------NIGHTMARE CITY中枢部-----------------------------

モララー「皆集まったか?」
モナー「AI全員集合完了モナ」
モララー「よし、作戦実行は明日実行される。」
つー「いよいよだね」
八頭身「ハァハァ>>1さん・・・・」
モララー「この街を我々AIの物にするために何人たりとも逃がしてはならん」
モナー「全員処刑モナ?」
つー「楽しくなりそう」
八頭身「>>1さんハァハァハァハァもうすぐ僕のオモチャにハァハァ」
モララー「ん?しぃはどうした?」
モナー「知らないモナ」
モララー「まあ、いい。よし、皆明日作戦実行の合図を待て。解散」

モララー「フハハハハハハハハハハハハ」

--------------フサの家-----------------------------------------

ギコ「くそ、また負けた!!」
フサ「俺に格ゲーで勝とうなんて100年早し!」
ギコ「チェッ・・・・・・ん?」
フサ「?どうした?」
ギコ「・・・・・・いや、なんでも無い」
  なんで、こんなに背筋がゾクゾクするんだ?何か・・・悪い事が起こるような・・・・・・まさかな・・・・・・
                        
                       続く
                        
 

Southern Crossに見守られて・・・第二話 [mail] [URL] 2005/10/08(土) 14:19:11

いきなり小説に突っ込んですみませんでした。(・∀・)/と言います。
今日からこの小説を描かしていただいてます。未熟ですが、気が向いたら少しだけでも読んでいただけたら幸いです。
----------------------------本編---------------------------------------------

ここは流石家。ここに住んでいるのは、PC御宅の兄者。
そして、兄者に影響されている弟の弟者。ハッキリ言って弟者の方がまともである。
もう一人は、妹の妹者。流石家で一番マトモな存在だ。

兄者は、PCを眺めていた。どうやら、画像を探しているらしい。
そんな兄者の横で弟者がまるで、ツッコミを入れるタイミングを待っているかのように立てって居る。

兄者「お!!今度こそ本物だ!!」
弟者「・・・・・今日その台詞を効いたのは十五回目だ、兄者。」
兄者「絶対にコレは画像だ!!俺は、「名無しさん」を信じる」
    カチッ  兄者は弟者の返事も聞かないでクリックしてしまった。
FMV: ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ

兄者「OK ブラクラゲット」
弟者「;;今日で何回目だろうな?いい加減諦めろよ、兄者;」
弟者「少しは妹者を見習えよ!」

妹者は何の変哲も無い本を読んでいる。変な兄弟が住んでいる場所に真面目な妹が一人いると、返って変である。

もう日が傾き空がオレンジ色に彩られようとしている。

弟者「時に兄者、もうすぐ一日が終わるぞ。あの台詞言おう。」 
兄者「ああ。そうだな。言わないと今日が終わらない。」

兄者&弟者 「流石だよな俺ら」

私はあの中には入れないな。妹者はこの台詞を聞くと何時も仲間外れみたいで少し悲しかった。

------------------------------丘の上で-----------------------------------------

月明かりに照らされた丘の上に一人座り込んで星を見上げている者がいた。

今日は満月だ。もう10:00も廻っただろうか?空には星達が煌いていた。

月の光に映し出されたその空を見上げる顔は何処か悲しそうだった・・・・・・

そう、その者の名前はしぃ。AI達の仲間である。
しぃは明日の作戦には反対だった。
しかし、しぃが反対した時には既に遅かった。
AI達はしぃが賛成しないと言う事を知っていたので、あえて作戦実行が決まったあとにしぃに知らせたのであった。

しぃの見上げる夜空に他の星よりも強い光を発する美しい星があった。

Southern Cross・・・・・・・・南十字星・・・・・・・・・それは暖かい光で街を包み込んでいた・・・・・・・・・・・・


                      続く

Southern Crossに見守られて・・・第三話 [mail] [URL] 2005/10/08(土) 19:03:31

一日に三つも書くなんて・・・・・漏れは大分暇人だな・・・では、本編書きます
--------------------本編------------------------------------------------------

ギコはいつもより大分寝坊してしまった。
ギコ「おかしいなあ?目覚まし時計をセットしたはずなのに・・・ん?」
ギコが寝坊した原因は昨日スイッチを入れ忘れたためであった。
しかし、ギコにとってそんな事はもうどうでもよかった。何か外が騒がしい・・・

急いで広場へ行ってみると、そこにはフサが来ていた・・・ずっと空を見上げている・・・
ギコが近づいてキタ事にもきずかないようだ・・・・

ギコ「フサどうした?」
フサ「ギャア! なんだ、ギコか・・・脅かすなよ」
ギコ「何で驚くんだ?何かあったのか?何時もと何も変わらないようだが・・・何かが違う・・・」
フサ「気づかないのか?今何時だ?」
ギコ「? ああ、12:30だな。それがどうかしたのか?」
フサ「太陽を見てみろ」
ギコ「?・・・・・・・・え!!?」

なんと、何時もなら太陽はもう頭上にあるころなのに、まだ地平線の上で止ったままだった。

ギコ「太陽・・・動いてない・・のか?」
フサ「ああ。」

それ以外に変わった事は無かったのでギコはいつも通りの生活をした。
もう、本当なら夕方になりかけている頃・・・外は、朝のままだった。

ギコ「太陽が止まるなんて・・・でも、それ以外にも何か起こりそうだ・・・嫌な予感がする・・」

その時   トゥルルルルルルル  トゥルルルルルルル

電話が鳴った。

「はい、こちらギコ・・・・・え!なんだって?」
電話はフサからだった・・・・・・・・・・・「すぐに広場まで来い」

ギコが着くといきなりフサは言った。 
フサ「太陽を見てみろ」
ギコ「?」
なんと、ついさっきまで地平線の上にあった太陽がいつの間にか頭上に来ている

ギコ「コレはいったい何の現象だ?」
フサ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
広場には沢山の人々が集まっていた・・・・・・
その中から不意に誰かが叫んだ  「おい、あれ見ろよ!!」

ギコとフサが見上げると、なんと太陽がどんどん黒くなってきている・・・・・

ギコ「太陽が・・・・・・黒くなっていく」
フサ「日食?」

日食にしては明らかにスピードが早すぎた・・・・・
五秒もしない間に太陽は真っ黒になった。本当にすぐの出来事だった。

太陽が真黒の球体になった瞬間悲鳴が起こった。
ビチャッ  血が飛び散る音・・・・・・・
ギコとフサが振り向くとそこには大量の血と真っ二つに切断された死体があった・・・

八頭身「>>1さ~ん 何処だい?ハァハァハァ」

AIの八頭身がオレンジ色に光る鞭のような物を片手に広場に入ってきた。鞭からは血が滴り落ちていた。

いよいよAI達の計画が実行に移されたのであった。


                     続く

Southern Crossに見守られて・・・第四話 2005/10/09(日) 09:54:08

ギコ「なんなんだよ・・・あれ・・・」
フサ「なんで?AIの八頭身が・・・?」
いきなりの出来事に二人は、まだ現状が理解できなかった。広場にいる全員が「何が起こったの?」と言う顔をしていた。
八頭身「>>1さ~ん 何処だい?今度こそ逃がさないよハァハァハァ」
その言葉でギコは我に返った。
「う・・うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
広場にいた全員が一斉に逃げ出した。

八頭身「逃がさないよ。それに何処に逃げても同じだよ」
そしてオレンジ色の鞭を再び放った。

ギコの耳にも断末魔が響いた・・・・・

ギコ「くそっ どうなってやがるんだ・・・・・」
フサ「とりあえず逃げるんだ」

不意にフサが立ち止まった

ギコ「どうしたんだよ?逃げるんじゃないのか?」
フサ「ここで待ってろ。すぐ戻る!」

そう言うとフサは来た道を引き返して逝った。
ギコ「お、おい!!なんなんだ?そっちは広場へ戻る道だぞ・・・」

フサを置いて逝く訳にはいかなかったので、ギコは待った。

ギコ「何をやってるんだ?もう五分は待ったぞゴルぁ・・・ぎゃあああ」
隣の突然ビルの窓が割れてオレンジ色の鞭がギコをはじき飛ばした。

ギコ「ぐあっ」
地面に打ち付けられてあまりの痛さにのた打ち回る・・・・・・

ビルの陰から八頭身が出てきた。

八頭身「何で逃げないの?ま、いっか。頃す前に少し聞きたい事もあるしねぇ」
オレンジの鞭がギコを捕まえて宙吊りにした。そして、ギコの首を絞め始めた。

ギコ「がッ」
八頭身「>>1さんは何処だい?君は>>1さんの知り合いだったはず。さあ、早く教えてくれ」
ギコ「だ・・誰が・・おまえなんかに・・・・・・」
八頭身「分かってると思うけど、君の命は今僕の手の上で転がされてるんだよネェ。早く答えてくれないと逝っちゃうよ?」
ギコ「この・・・変・・態・・が・・・とっ・・・とと・・・うせや・・がれ・・・・・」
八頭身「そんなに氏にたいのなら頃してあげるよ。仕方ないから>>1さんは自分で探すよ」
そう言うとギコの首を絞めていた鞭がさらにきつくなった。

ギコ「う・・・・・・・・・」
ギコ:ちくしょう・・・・・・・目が・・・霞んできやがった・・・俺は・・・・ここまで・・・なのか?

薄れ行く意識のなかでギコはフサの声を聞いた。

フサ「うらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
なんとフサが大剣を持って走って来るではないか。

フサ「くらえ!!」
フサは持っていた大剣で八頭身に切りかかった。

八頭身「チッ!!」

ギコを締め付けていた鞭が緩んでギコは地面に落ちた。ギコの意識がハッキリしてきた。
ギコ「ゴホッ ゴホッ おせーんだよ!」
フサ「すまん。帰りに迷ってしまってな。これでも全速力で走ってきたんだぞ」
確かにフサは息切れしていた。

八頭身は何時の間にやら何処かへ消えていた。
ギコ「その剣を取りに逝ってたのか?」
フサ「ああ。幸いこの騒ぎで武器屋はいなかった。」
ギコ「盗んだのか!?」
フサ「ああ。この際だから気にするな。万引きなんて俺達よくしてたじゃないか。」
ギコ「・・・・・・・・俺の分はあるのか?」
フサ「激しい戦いの後があった。そこら中血だらけだった。どうやら暴れだしたのは八頭身だけでは無さそうだ」
そう言ってフサはギコにリヴォルヴァー式の銃を投げてよこした。
フサ「悪いがそんなのしか見つからなかった。弾も六発だけだ。」
ギコ「無いよりはマシだな。フサには命の借りが出来ちまったな・・・」
フサ「そんな事より、先ずは生き残った者たちと合流しよう」
ギコ「そうだな・・」
二人は生き残った人々を探し出すため友の元へ急いだ。「無事で居てくれ」と祈りながら・・・・・


                   続く

Southern Crossに見守られて・・・第五話 2005/10/09(日) 12:12:54

-----------------------------------流石家-------------------------------------
弟者「時に兄者、こんな状況なのによくPCに噛付けるな;」
兄者「こんな時だからこそソニアタンの画像をだな・・・・・」
FMV:ガガガガガガガガガガガ
兄者「OK ブラクラGET!」
弟者「どんな状況でも結果は変わらないな・・・諦めろよ兄者」
妹者「外では今大変な事が起こってるみたいよ」

ドーーーン!! 何かが爆発した音・・・・・外から聞こえてくる・・・そんなに遠くない・・・

弟者「しかし、流石家に秘密の屋根裏部屋が有るとはな・・・・・」
兄者「ああ、こんな緊急事態の時に備えて漏れが用意しておいた」
弟者「・・・・・・・・・・・どうせ母者から隠れてエロ画像探すために作ったんだろう・・・・」
兄者「何か言ったか弟者よ?♯」
弟者「いや、幻聴だ兄者。漏れには聞こえなかった・・・」
兄者「そうか・・・・・幻聴か・・・・・・・・」
妹者「はぁ・・・・・・!!!?」
妹者はいきなりグロック(銃)を構えた。
兄者&弟者「? どうした妹者よ?」
妹者「し! 誰か来る・・・・・」
兄者「なに!?」

三人は天井に開いた穴から自分達の部屋をのぞいた・・・・・・
誰かが階段を上って来る。

弟者「いいか。出来るだけ騒ぎは起こすな。相手が俺達にきずかずに帰ってくれれば幸いだ。」
兄者「ああ。戦闘はできるだけ避けたほうがいいな。」


やがて声が兄者たちの耳にも聞こえてきた・・・・・・

「おい、大分荒らされてるぞ。ひょっとしてあいつ等は・・・・・」
「いや、あの抜け目無い兄者の事だ、きっと大丈夫に違いない」
「だが、これだけ家具も荒らされてるのに生きていたとしても、もうここにはいないだろう・・」

兄者「ん?あの声は・・・・・ギコと・・・・フサ??」

天井の穴から部屋をのぞいていた兄者の目に茶色をした人物が写った。

兄者「やっぱり・・・おい、弟者に妹者よ。大丈夫だ。ギコ達だよ」
弟者「なに?ギコか?無事だったのか・・・てっきりやられたのかと思った」

ギコ「はぁ、流石兄弟はここには居ないらしいな」
フサ「別の場所を探すか・・・・・・」

兄者「おいおい、それはつれねぇな」

ギコ&フサ「!!?」
二人はとっさに身構えた。しかし、目の前の人物を見ると武器を下ろし微笑んだ。
ギコ「脅かすなよ兄者」
フサ「何処にいたんだ?弟者と妹者は居るのか?」
兄者「ああ。流石家を甘く見るなよ。そこら辺に抜け道や隠し部屋がある」
ギコとフサが兄者の後ろを見ると天井の一部が外れて階段が降りて来ていた。
弟者「よ、お二人さん。元気してたか?」
妹者「流石家へようこそ」

----------------------------とあるビルの七階---------------------------------

ヒッキー「外じゃ大変な騒ぎになってるね」
ドクオ「そうだね・・・」
ドクオ「頑張って人生を生きてる人達が頃されて、人生から逃げてる引きこもりの僕らが生き残るなんてね・・・」
ヒッキー「皮肉なもんだね・・・」

街で動く人影らしき物はもう無くなっていた。街で動くものはない。
 そう、ついに街はその名の通り「悪夢の街」になってしまったのである・・・・・


                        続く

Southern Crossに見守られて・・・第六話 2005/10/09(日) 16:27:20

-----------------------------昼なのに薄暗い裏路地-----------------------------
おにぎり「>>1さーん、これからどうするんですか?」
>>1「どうするって言われてもねぇ・・・」
おにぎり「僕ら丸腰ですよ。もしAIとかに見つかったらどうするんですか?」
>>1「どうするって言われても・・・どうしよっか?」

その時二人の後ろで笑い声が聞こえた。
二人は驚いて後ろを振り向いた。
すると、そこには八頭身がいた。
八頭身「どうもしなくていいよ。僕のオモチャになって氏んでもらうんだから。じっとしててよ」
おにぎり「うわあ、見つかっちゃったよ・・・どうすんの?」
>>1「どうするったって、逃げるしかないだろ!!」
そう言うと二人は一気に駆け出した。
八頭身「逃がさないよハァハァ」

------------------------今は人気の無い大通り---------------------------------

ギコ「ちくしょう、誰もいねぇ。どこの家も荒らされてる」
この街には数人の生存者とAI達。そして沢山の亡骸があるだけだった。
ギコ「皆氏んじまったのか?」
ふと前を見るとすぐ目の前の壊れた街灯に寄りかかるようにして誰かが座り込んでいた。
ギコはとっさにフサからもらった拳銃を構えた。
ギコ「誰だ!!」
そこにはピンク色をしたAAが悲しそうに座っていた。
彼女はギコの言葉に少し驚いたようだが、すぐに質問に答えた。
しぃ「私はしぃ。あなたは?」
ギコ「お、俺はギコだ」
ギコ「一人なのか?」
しぃ「うん。皆氏んじゃったから・・・・・」
ギコ「そうか・・・・・悪かったな。・・・出来れば俺と一緒に来てくれないか?」
しぃ「え?」
ギコ「俺は今、できるだけ沢山の生存者を探してるんだ。一緒に来てくれないか?」
しぃは何も言わなかったが、軽く頷いてくれた。
ギコ「ありがとう。必ずキミを護るから」
しぃは答える変わりに微笑んだ。しかし、その顔が何処か悲しそうだった事にギコは気づいていなかった。

-------------------------------とあるビルの七階-------------------------------

兄者「おーい、誰かいないのか!」
弟者「もう、何度も呼んだだろ。ここには誰も居ないんだよ兄者」
兄者「そうか・・・下から見上げるとこの階に電気がついていたと思ったんだが・・・気のせいか」
妹者「兄者!生存者を発見したよ!!」
兄者「何!!ホントか!?行くぞ弟者よ」
兄者と弟者が行ってみると、そこには紫色をした青年と白色をした青年が居た。どちらの顔も暗く沈んでいた。
紫色をした方が口を開いた。
ドクオ「はじめまして。僕はドクオといいます」
やはり、暗い口調だった。一目見ただけで三人はこの二人が引きこもりだと分かった。
白い方が口を開いた。
ヒッキー「僕はヒッキーです。あなた方は?」
兄者「ああ、漏れは兄者。こっちは弟の弟者。で、あっちが妹の妹者だ」
ドクオ「僕達に何か用ですか?」
兄者「実は知っていると思うが、今街が大変な事になっている。」
弟者「漏れ達はできるだけ多くの生存者を探している。AI達と戦わなければならないかもしれない」
兄者「だから、仲間が多いに越した事は無い。一緒に来てもらえないか?」
ドクオ「・・・・・せっかくですがお断りします」
ヒッキー「僕達は人生と言う道を踏み外した引きこもりです。あなた方の役には立てません。残念ですが・・」
兄者「・・・そうか。人には皆事情と言う者があるからな・・・仕方ないな」
弟者「漏れ達は無理にとは言わない。断られたんなら仕方ない。長生きしろよお二人さん」
そう言って兄者と弟者は階段を下りて行った。しかし、妹者は残っていた。
妹者「誰でも道を踏み外す事はあるわ。問題はそのまま諦めるか、元に戻ろうと努力するかどうかよ」
そう言うと妹者は兄者達の後を追っていった。
ドクオ「・・・太陽を最後に体一杯で感じたのって何年前だっけ?」
ヒッキー「もう、三年になるな・・・・・今からでも遅くないと思うかい?」
ドクオ「考えてるとこ・・・・また、人生について考える瞬間が来るなんて思いもしなかったな」
ヒッキー「彼らに会えたのは神様が僕らにくれた最後のチャンスかもね」
ドクオ「うん・・・今からでも遅くはないね」
ヒッキー「もう一度太陽が見たいな・・・・・」


 今太陽は地平線に完全に隠れようとしていた。
  薄暗くなって来た空に早くも南十字星が輝いていた。



                   続く
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