「ランプ (擬古)」(2006/03/25 (土) 21:47:45) の最新版変更点
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あぁ・・・いつから人を信じれなくなってきたんだろうな<br>
俺はいつまでもこの暗い洞窟を歩き続けている<br>
片手には一本のマッチしか入っていない箱、そしてもう片方には「ランプ」<br>
こいつをつけるのに俺はずっと躊躇っていたんだ<br>
これをつければ・・・・、大切な何かが吹き飛ぶかもしれない<br>
そう言いながらも、もう大事なものなんてすべて落としてきたんだけどな<br>
このポケットの穴が俺の心の穴なのかもしれないな<br>
そろそろ終わりにしようよ、なぁ・・・<br>
<br>
突然目の前が明るくなりそこに一人の男が立っていた<br>
「ハローハロー気づいてくれたか、それはよかった」<br>
俺は動揺を隠せずこう叫んだ<br>
「だ、だれだお前!!?」<br>
すると<br>
「俺かい?、俺は君の心のランプさ、ずっと君を見守っているランプさ!」<br>
「さぁ、もういいんじゃないか?決心したんだろ、さぁそのランプに情熱の火を!」<br>
しかし俺はついこう言ってしまった<br>
「無理だよ、俺にこれをつける勇気なんてない」<br>
「俺はここで朽ち果てるしかないんだ、仕方がないんだよ」<br>
「いきなりランプをつけろとか言って、お前みたいな見ず知らずの男に何が分かるんだ!!!!」<br>
するとランプはこう叫んだ<br>
「君は、俺だよ」<br>
わけが分からなかった、しかしその瞬間またもとの場所に戻った<br>
俺はどうすればいいか分からなかった、けどあの時確かに俺は・・・俺は<br>
小さく震える手にはマッチ、今にもランプに火をともす<br>
もう何も考えてはいない、これがはじまりなんだ、すべての<br>
今からでも遅くない、すべてを拾いにいこう、大丈夫、きっと大丈夫!<br>
<br>
いまにもマッチは芯に触れる
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