裕太は、かなりのゲームオタクでよく知られている。家にはそれ専用の倉庫があり、屋根裏には、まわすとゲームとかアニメとかのキャラやその声が出るボタンとかが出てくる、いわゆる『ガチャガチャ(以下、ガチャ)』の景品がゴロゴロ転がっているという。
ある日裕太は、とある店へと来ていた。
裕太「さぁーて、いっちょレアもんでも当ててやるかー!」
そう、彼はこの日新しく出たというガチャ「SAZUE・TipeX」のガチャガチャをしに着ていたのである。
裕太の所持金(全財産)、2200円。そして、このガチャは一回・200円。裕太はこれが尽きるまでやる気のようだ。
裕太「うーっし、一発目!」
勢いよく200円を投下し、思いっきりレバーを回す。
が、出てきたのは一番レア等級の低い『SAZUE』のノーマルバージョン。
裕太「チクショー、もう一回!」
200円投下。今度は少し機械を揺さぶってからレバーを回す。これも撃沈。
裕太「ウム、まだ勝機はあるぞ、必ずな・・・。」
今度は少し念をこめて200円投下。レバーを回す。
裕太「・・・なんだこれ、『やる夫』だぁ?ん、ボタンがあるぞ・・・ポチッとな。」
やる夫『こんなんで捕まるワケないおwwwwwww』
謎の男『いちいちうるせーんだよ!!!(バキッ)』
やる夫『ぐぇあ』
裕太「・・・なんだこれ。どこの2ちゃんねらーだ。・・・もう一回。」
4回目、5回目。やっぱり出ない。
しかし彼はあきらめずに挑んでいく。いつしか買い物客も足を止め、その様子を固唾をのんで見守るようになった。
11回目。財産的にもう後がない。これがラストチャンスと言えよう。
裕太「(頼む・・・出てくれ・・・)よし、いくぞ!!」
観客と化した人A「おーっし、がんばれ!!お前ならできるぞーーー!!」
念をこめて200円投入。
念をこめてレバーを回す。
その場にしばしの沈黙が走った。
裕太「こ、これは・・・。」
客B「き、来たか・・・。」
客A「頼む、レアであってくれ・・・。」
裕太「・・・。」
客達「・・・。」
ついに『その時』が来たようだ。
裕太「き、来たぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
客「おおおおおおっ!!」
裕太「スーパー・ウルトラ・ブリティッシュ・サンダー・ピンキー・サンドラ・ピーキー・ナチス・パンドラ・スペシャル・ドラゴン・ビースト・イグラちゃん・Xが、来たぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああぁぁぁぁぁあぁ!!!!!!」
客A「おめでとう!」
客B「俺は、お前を、尊敬するぞ!!!(レアが出た的な意味と、名前を噛まずに言えた的な意味で)」
客C「うおぉぉぉーーっ!!(号泣)」
裕太「皆、ありがとう!!!大事にします!!」
~次の日~
裕太「あれ、何でこんなのあるんだろう・・・とりあえず、屋根裏に置いとくか。」
裕太が昨日必死で当てた『スーパー・ウルトラ・ブリ(略)』は、彼自らの手によって屋根裏のゴミ?の山へと運ばれていったのであった・・・。
最終更新:2010年01月21日 18:41