人間誰しも『聞き間違い』をする事はある。聞き取りづらい文章で間違えたり、時にはごく簡単な単語でも違う言葉に解釈してしまうこともあるだろう。
その中で今日は、康成と幸雄がまだ犬猿の仲?状態だった頃の『聞き間違い』に関するエピソードをお話しよう。
今日は康成が住むアパートの家賃徴収の日だ。いつものように幸雄がアパート中を回って家賃をもらって回っている。
そんなこんなで、幸雄は康成の家の前に来た。この頃の二人といえば、結構仲が悪かったのでアパートの人の間では有名っちゃあ有名であった。
幸雄「うー、あまり気は進まないが、取るモンは取っとかないとな。」
あまり乗り気じゃない幸雄は、仕方なく家のチャイムを鳴らした。
『ピンポーン♪』
しかし、反応が無い。もう一度鳴らす。やっぱり出ない。
しばらくすると、横から部活帰りだと思われる服装の康成が戻ってきた。
康成「ん、大家さんじゃん!」
幸雄「お前・・・あれほど早く帰って来いといったはずだz」
康成「え、『あれほど火薬持って来いと』・・・?んなモンどこにあんだよ?!」
いきなりの聞き間違いに幸雄は、何故か康成に聞こえる声で呟く。
幸雄「・・・どんな聞き間違いだよ。的外れにも程がある。」
康成「・・・は?『町外れにも角がある』?!当ったりめぇじゃねぇかよ!}
康成がまたとぼけたように言う。
幸雄はまだ気づいてないようだ。康成はまたいつものように挑発をしているということに・・・。
幸雄「・・・は?何だよ。お前、耳でも壊れ始めたか?(・・・まさか!)・・・急に不安になってきたぜ・・・。」
幸雄が何かに気づき、少し早口で言ってみた。すると康成の口から予想通りの言葉が返って来た。
康成「・・・ブッ、ブハハハ!!!『筋肉○ンになってきたぜ』だって?!!フハ、お前みたいなのがあんな脳筋野郎なんかになったら、奥さん泣くぞ?!・・・って、いねぇかブハハハハ!!!!」
その言葉に幸雄がついにキレた。
幸雄「ええい、黙れ黙れ黙れ!!!俺をからかうのもいい加減にしてくれ!!!それに奥さんなんていねぇし!!!」
康成「しらねぇよそんなの~♪」
康成が軽い口調で言った。
幸雄「がああああぁぁっ!!!くそー、こうなったら!『ゴダーツ』!!」
幸雄の小説術が炸裂する。それと同時に、康成の財布が軽くなった。
康成「お?財布が軽く・・・まさか!」
康成が財布を確認すると、そこからは家賃の二倍、額にして16万円ものお金がなくなっていた。
康成「ああああぁぁぁぁぁあ?!!俺の、俺の金が、減ってる!!くそー、返せ!!!」
幸雄「やだね~♪俺をからかった罰さ♪」
康成「くっそーー、なら、こうしてやる!!」
幸雄「ほー、やれるものならやってみろよ!」
こうして、またしても犬と猿の場外乱闘が始まったのであった―――。
住民A「・・・また始まったわね。」
住民B「・・・放っておこう。」
住民A「・・・それがいいわね。」
住民C「どうにかならんものか・・・。」
最終更新:2010年01月27日 21:47