二つ名:瘴毒の勇者
名前:
詳細:
かつて魔界の強い瘴気の中でも戦闘が行えるよう実験を受けていたせいで、瘴気を吸わないと生きられない体質になってしまった。本を読むのが好きだが背中のタンクが邪魔で困っている
性別:女 年齢:10代後半(17~19)
身長:157cm→167cm 体重:58kg→66kg(ほぼ筋肉で体脂肪率は10%前後)
背負っているタンク:20kg程
一人称:私
二人称:貴方、貴女、もしくはこう呼んで欲しいといわれたらその通りに呼ぶ
三人称:彼、彼女
研究所生まれ研究所育ちの純粋に実験体にするために作られた人間。だった。現在研究所は彼女が停止させてしまったので彼女以外誰も出入りせず、誰も存在しない。稼動のみしている。
魔界については散々学ばされて育ったものの、人間についてはほとんど知らず、とある少年から人間について少し教えられ、とても興味を持っており、情報を求め、大量の情報を得られる”本”というものを気に入る。
背中のボンベには液状にした瘴気が入っておりボンベ内の上部にある変換器部分にて気体に変化させ、それを吸うという仕組みになっている。わざわざ瘴気を一度液体にしている理由は、気体よりも多くの量の瘴気を一度に持ち運ぶ事ができ、激しい戦闘訓練の途中で瘴気が切れてしまい、実験結果にブレが生じない様に研究員が開発した為である。液体が数十リットルも入っている為非常に重いが、皮肉にもそれが現在の彼女の命を助けている。
一応錠剤タイプの瘴気もあり、それを飲めば数時間はマスクはいらないが、凝縮した瘴気を一気に胃に入れるので食べ過ぎたときと同じ様な状態に、つまり胃もたれを起こす為胃薬も必要であり、錠剤タイプを作る為の機械は既に壊れているので数に限りもある為、あまり利用しない。
幼い頃より巨大なボンベを背負った状態で戦闘訓練を行わされてきた為、勇者の力云々と関係なく筋力が多く物理攻撃が強い。その代わり重石をつけたまま成長期を過ごした為身長はあまり高くない。体重は筋肉の分重い。ボンベを含むと大男ほどの体重になる。
研究所近くにいた彼女の元へ突然やってきた情報屋により、国の7割の建物が一つの巨大な図書館となっているビブリオテカという国の情報を、死んだ研究員一人の情報と引き換えに得た為、定期的にビブリオテカに通い、本を読み漁っている。
まだビブリオテカを目指し彷徨っていた頃に毒の国に迷い込んだ際、毒の魔王と出会い、毒の国がボンベが要らずとも過ごすことができる環境であったことに加え、毒の魔王と親密になった結果、現在毒の国に身を置き、彼女のことを信頼し、興味を持ち、教えられることを素直に信じ受け止めている。
それと同時に、自身でも色々なことを学び、やはりここでも本を読むなどして過ごしている。しかし、基本的に何かあれば毒の魔王の方が優先順位は高い。
毒の国に身を置く様になってからボンベを外して過ごしていた為、ボンベの重さにより伸びることを阻害されていた身長が反動で伸びた為、現在は少し低めな身長から女性にしては少し高めの身長にまで変化している。
話し方:話しなれていない為、また、本から学んでいる為か、少し考えてから”国語の教科書に載っている、テーマについて書かれた文”のような喋り方をする。
「私の声が聞き取りづらい、というのなら”申し訳ない”とは感じるが、マスクをしているのだ、仕方が無いことなのではないだろうか」
という具合。
前途の理由から皮肉に対しても真面目に答えてしまう為、あまり通用しない。
実験体時代の過去についてはこちら
自分が勇者であることはなんとなく把握しているものの、人間を知らないのに守れといわれてもピンとこずにいる。人間に興味はあるが、見たところ平和なため、余計にそう感じるようである。
他の勇者と出会ったとしたら勇者とはどういうものだと思うか必ず聞く。そこから自分なりにどういうものか考えていこうとしているが、初期時点でもあまり勇者業に前向きではなかった。
毒の魔王に出会い、彼女と共に過ごすようになってからは、完全に勇者業に前向きではなくなった。
逆に、毒の国に攻め入られた場合、相手が誰であれどこであれそれは撃退対象となる。
しかし、人の為に行動し、彼らを守ろうと活動する勇者を否定するつもりも、人々の生活を否定するつもりもない。(自身もビブリオテカに赴いている為)
彼女の場合、単純に毒の魔王の敵が自分の敵となるだけであり、魔王陣の味方になったのではなく、毒の魔王個人の味方となっただけである。
魔王や魔界については聞かされ、学んできたものの、研究員から聞かされてきたことは決して鵜呑みにしないと決めているので、魔王に関しても直接交流するまではそれぞれがどういう人物か判断出来ないと考えている。つまり、普通の人間関係形成となんら変わらない方法でどういう魔王か判断する。ただし、戦闘訓練を受けて育っていることもあって、あまりにも無防備に話しかけに行くことはない。
しかし、毒の国に一般的な方法(攻撃的な方法ではなく友好的な方法)で訪れた人物に対しては、勇者であれ魔王であれ警戒心は薄い。
集中力や状況によるが、所謂透視のようなもの。
「壁の向こうの会話が聞こえる」<「ある程度離れた距離の会話が聞こえる」<「壁の向こうの会話が聞け、様子も見える」<「ある程度離れた距離の会話が聞け、様子も見える」
研究所内の限られたスペースでほとんど隔離されていたので、教えてもらえないような情報を得るために集中を繰り返した結果使用できるようになった。
細かい段階進化については過去参照。
瘴気や毒を通常より多く摂取した、または肌に塗ったりした場合、それが身体に作用している間、本来の力より更に強い力で戦うことが出来るようになる。ただし、摂取しすぎるとあとで薬と同等の理由で胃もたれを起こす。
また、普段周りに瘴気が無いために皮膚呼吸が出来ない分、本来の筋力にマスクから吸っている分の瘴気を上乗せしている程度の力を使っているが、周りに瘴気や毒が満ちていた場合、「普通の人間が空気の中で過ごしている状態」と同等になるので、本来の力が使えるようになる。
この能力の影響で瘴気は食事(栄養)も補っている為、通常の食事は必要ない。ただ、身体の構造は人間なので、普通の食事も出来るし消化することも可能。ただ単に必要ではないだけである。
オリジナルの関連人物。故人含む
研究所内で唯一外から誘拐されて実験体にされてしまった人物。
彼と瘴毒は直接の面識はない。瘴毒が一方的に見かけただけ。
彼の存在を知った瘴毒が、彼が自身の村について語るのを聞きたいと思い、それが超感覚的知覚を強化させるきっかけとなった。
そして、彼が死亡したことに気づいた結果、他の実験体も全て処分されていることにも気づき、それが瘴毒が研究所内の研究員を殺し、研究所を停止させるきっかけとなった。
故人。
本名:ザラ・エルガー
度々瘴毒の元へ来ては情報の見返りに死んだ研究員の情報を求める女性。
定住せず、あちこちを行き来して情報を得て、情報を売っている。
つまりどこにでも現れる可能性がある。
情報のために生き情報を得ることを行動理由とする人。
瘴毒との情報交換は
「瘴毒の求める情報を必ず差し出す」
「その見返りに研究所にある研究員の情報を渡す(情報屋は瘴毒によって瘴気で満たされた研究所に近づけない為)」
「ただし、瘴気に関する実験や、それに関わった実験体の情報は見返りとして求めないこと。また、研究員の情報内にそれに関することが書かれて合った場合、その項目は全て削除した上で渡す」
という条件で行っている。
彼女自身瘴気に関する実験の情報には今のところ興味が無いため、求める気もない。
また、研究所の現状を知られると彼女的にも都合が悪いため、人が寄り付かないようにすることにも一役かっている。
常にニヤニヤ笑っているが、楽しいわけではなく、ただ相手を見下しているだけ。
初対面で瘴毒を甘く見た結果殺されかけたが、彼女が思ったより頭はいい、と判断し、ちゃんと情報を与える契約をしたことで事なきを得ている。
瘴毒からは全く信用されていないが、本人は痛くも痒くもない。