勇気凛凛ルリの色
1999
講談社
浅田 次郎
★×4
うまいひとはエッセイ書いても面白いんだなぁ!というかんじでした。出し惜しみしてない、とにかく勢いのある本。
有名人が出す「アイドル映画」みたいなエッセイ(とりあえずあのひとの私生活や思想はこんななのね、ってファン心を満足させるだけのブツ)とは明らかに別モノ。プッと笑っちゃう面白さもあり、ためになるなあ~っていう面白さもあり。苦労も恐怖も笑わせちゃう筆のチカラ!です。
『幸いなことに銀行員と出版社員は腺病質のひよわなタイプが多いので、復讐に来たなら返り討ちにすればよい。』なんてさらっと出てくるところが作者さんワルですね♪
自衛隊の英名についての考察なんかも説得力あります。もともと賢い人なんだろうなぁと思いますが、経験もフルに活かしておられるんでしょうね~。大好きだった作者さんに、さ~ら~に惚れた一冊です。
最終更新:2011年01月15日 02:34