恍惚の人
1982
新潮文庫
有吉 佐和子
★×2
読んでるとどんどん重たくなってくる本。
昔の話題の書だなぁくらいのつもりで手に取ったら、もう30年近く前の本なんですね。
たしかに作中の時代が若干古いなあとは思いました。
しかし主題は色あせないというか、今のほうが切実というか。
やっぱり老化とか親の世話とか、重たい話題ですよね。
旦那の逃げっぷりにまた妙なリアリティがあって、女流作家のほうが表現に凄味があるとか前に誰かが書いていたのを思い出しました。
心理描写とか細かいところとか、ああ女流だなぁというかんじ。
ISBN:4-10-113218-6
最終更新:2011年02月16日 13:44