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イコン

1998
講談社文庫
今野 敏

★×2

一昔前の最先端な本。(パソ通とか)
イコン(宗教画)に興味があったので図書館で手に取りました。


パソ通とかネットとか扱うとすぐ時代遅れになってしまうなあという例。
知らない人向けの解説も入れなきゃいけなくて、知ってる人には冗長になってしまう部分もありますね。
今回は刑事さんが分からない人でパソ通ユーザーの事件関係者や若い部下が教えてくれる流れでした。

ワルで頭がいい学生とか、女王然とした学生とか、キャラが非現実的だったなーというかんじ。フィクションによくいるけどリアルにはこんな人いないよねーみたいな。
フィクションだからそれでもいいんだけども、私の好みで言うとリアルにいそうな感じとかリアルな話し言葉の小説が好きです。
刑事さんたちのキャラ掘り下げももっとあったらおもしろいのに。
もっとも、刑事さんシリーズの1冊みたいなので、もっと読んだら分かるかもですね。

ミステリーとしてもあまり目新しいところはなかったかなー。
パソ通の普及し始めとかに読んだら新しいなーとか思ったかもしれません。
つまらなくはないけど斬新さもないかなというかんじでした。


ISBN:4-06-263849-5






最終更新:2011年02月09日 13:00