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誘拐の果実

2005
集英社文庫
真保 裕一

★×3

真保さん続き。
これの前に読んだ「発火点?」がどうにも自分には感情移入できず共感もできず受け付けない感じだったのです。
それでもやっぱり文章は読みやすいし先を読ませてくれるかんじなので
こんなんじゃない真保さんが読みたいーー!
というつもりで上下巻買いました。

発火点?」と比べると明るいし爽やかだー。でもやっぱり感情移入も共感もできないー。別にできなくてもいいか。
ラストが意外と言えば意外なのかな…中盤、謎解きとしてはそれほど大きなサプライズもなかったような気がします。
最後が綺麗すぎて中学生日記みたい。
あと刑事がいいひとすぎてすごい。
自分の中で真保さんが「読ませ方が上手い、リアリティはない作家」に位置付けられつつあります。
ホワイトアウトのときはもっと衝撃を受けた気がしたのですが…昔すぎて忘れてしまった。

ちょっとだけ真面目に語りますと
「病院に婿に入った医者の苦悩」
「医者を見つめる看護婦の謎」
「がめついだけに見えたおっさんの真実(院長とか実業家)」
「お嬢様の謎」「祖父に育てられた子の思い」
とかいろいろ書きすぎて散漫になった印象ですよー。
ひとつひとつは面白い話なのですけども。







最終更新:2011年02月16日 13:49