椿山課長の七日間
2005
朝日新聞社
浅田 次郎
★×4
なぜか読まずに
(たぶん映画化=メトロに乗って=好きじゃない という図式のために)食わず嫌いしてた本。
このたび読みました。
すいませんでした。
やっぱり浅田さんは文が上手いです。日本語上手いです。
読ませるのが上手い作家さんは他にいくらでもいるけど浅田さんは別格。綺麗。喋り言葉の音がまたすごい。
そしてクサすぎるほどの泣かせがまたウマい。
★5に限りなく近い★4。
このひとが切ない(そしてクサい)恋愛とか親子愛とか国への忠義とか漢とか書き出したらもうやばいです。泣かされます。
そろそろ浅田さんのクセも分かってるしここらで盛り上げにくるんだろうなーとか読めてるくせに泣かされます。
予定調和っていうかお約束がうまいんだよ!
それはやっぱり日本語がうまいからなんだよ!
ナゾトキの先にある救われなすぎる現実が、このひとにかかるとこうも感動的なイイ話になるんだなとびっくり。
そして893とか自衛隊とか、自分の経歴を本当によく活かしてる方だなぁと思います。
次郎スケールふたたび
壬生>椿山=プリズンホテル>エッセイ(1巻)=きんぴか=天切り松>蒼穹>鉄道員・いろいろ短編集>エッセイ(1巻以外)>地下鉄
なんだろうこの、似たような話ばかり書いてるのにどれも面白いっていうのは。
最終更新:2011年02月16日 18:09