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佐賀のがばいばあちゃん

2004
徳間文庫
島田 洋七

★×3

こんなばあちゃんがほしくなる本。


少し前に流行りましたねー。友人宅で見つけたので借りてきました。
貧乏でも明るく、お金がなくても不幸じゃないっていうのが豊かな時代にウケるんだろうなー。

意地悪な目で見れば美談に過ぎる気がするー(お金がないから走ったら速くなったとか、最後の運動会にお母さんが来てくれたとか)。

大人になった今だから「あのころはよかった」みたいに振り返れるけど、当時はお金がなくて情けない思いとか悔しい思いとか、もっとしたのではないかなー。
子供ゆえに「なんでうちはビンボウなの?」「ビンボウはやだ」とか言っちゃいけない直球系も言っちゃって大人を悲しませたりするんじゃないかなー。
そういう負のエピソードが全く出てこないので、そこらへんを伏せてきれいに語っているのかな、という気がして、どうも大絶賛には至らないけどもいい本だと思います。
っていうかばあちゃんの存在がいい。こういう本自体はなくてもいいと思う。


でも単純に主人公少年がまっすぐでおばかで劣等感とは無縁だったという解釈もありかもしれないなー。
(お弁当エピソードとか)



最終更新:2011年02月16日 13:38