食い逃げされてもバイトは雇うな
2007
光文社新書
山田 真哉
★×2
タイトルのインパクトで売ってるなぁ…という本。
「さおだけ屋」もそうですよね。
ここでマーケティングとか数字のマジックとかどうのとかタイトルに出さないのがうまさなんだろうなぁ。
論点のひとつ(というか例)でしかない食い逃げをタイトルに据えてるのがこの本の一番すごいところではないかしら。
主題をストレートにタイトルにしたら売れなそうですものねー。
でもこういう「売るためのテクニック」で売れた本て、本としては邪道ではないか…中身で勝負してないのではないか…と思うのですけど、ブンガクとかじゃないからいいのかなぁ。
最近だと村上春樹の「1Q84」とかも、売れたからだから何よと思ってしまうひねくれ者です。中身で勝負してないじゃん!
マーケティング手法の勝利であって本の勝利じゃないよー。
こういうことばっかしてると本はどんどん売れなくなるのではないかと思ったりしました。
話をもどして、この本みたいなあざといタイトルの本は、読んでやるものか~と変な意地を張ったりするのですけど、結局ブックオフで100円だからいいか…みたいな妥協をして読みます。
読む前から想像がつくかと思いますが、
バイトを雇う=恒常的な出費
食い逃げ=突発的な出費、しかもめったにない
だからバイトを雇うなと作者さんは言っておられます。
話が極端すぎてなぁ…
食い逃げ防止のためだけのバイトじゃないし、一人で店をやって常に客を待たせていることを考えたらCS向上の点で、とか突っ込みどころが満載です。
ここの食い逃げ理論に納得がいけばまだ、この本のタイトルもただの客寄せパンダじゃないなと思えたのだろうけど、面白くするために奇をてらったようにしか見えないのでイメージダウン。
なんかぼろくそに書いてしまいました…
でもweb2.0の話とかは面白かったです。
ISBN:978-4-334-03400-9
最終更新:2011年02月09日 13:01