沈む さかな

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2004
宝島社
式田 ティエン

★×1

「このミス」受賞って看板倒れ?な本。


今までこのミス関係でハズレを引いたことがなかったから絶大な信頼を持って読み始めてしまったのが間違いなのかも。
とにかく意味がわからずモヤモヤしたまま話が進んで、いつかはこの謎が解けるのかなぁ…と思いながら読み進んだら、解けないまま放り出されたように感じました。
うぅん。
読後感がよろしくない。

いろんな伏線?と思えるものをラストで全部クリアしないのはよくないと思う。
「あとは読者が考えてね」っていう終わり方とも違って、広げたはいいけど畳まずに終わりましたーっていう印象なのです。
「きみ」って何なの!「きみ」って!

ダイビングに対する恐怖だけはやたらと植え付けられました。
文章が特にうまいわけでもなく(特に下手でもないけど)、話は広げっぱなしでまとまらず、後味の悪い中絶とかのエピソードは入ってくるし、うわぁ自分的にはいいとこなしですよー!!
作者的には渾身のオチかもしれないところも、だから何?ってかんじだったしなぁ。(作者にはすまないけど)

「このミス最優秀賞(四日間の奇跡?)と遜色ない」っていう解説の一文はとりあえずものすごくウソだと思う。







最終更新:2011年01月12日 12:59