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もつれっぱなし

2000
文芸春秋
井上 夢人

★×2

カップルの会話だけの本。

たぶん前にも読んだことがあって、2度目。
たぶん「99人の最終電車」を知ったころに読んだのが1度目で、数年前です。
なので忘れていて図書館で借りちゃって、読みながら思い出したから評価が低い、のもある。
のですけども、短編を続けて読むと会話の運びが同じなところとか、広げた割に畳めてないところとか、ちょっと目についてしまったりするのでこの低評価です。

冗談ばっかり言って→真面目に聞いてよ→わかったよゲームならルールを説明してよ→信じてくれないの→分かったよ信じるよ
みたいな流れが共通しちゃってて惜しい。もっとそれぞれのカップルの特色が出ればいいのに。
「会話だけで小説書いてみましたよ」的なところが目立つなぁと思ったのでした。

やっぱり井上さんって「変わったことやる人」であって「文筆家」とかではないなぁと思う。イメージとして。





最終更新:2011年02月09日 13:04