赤ずきん
角川ホラー文庫
吉村 達也
★×1
後味が全然良くないうえに、特にこわくもない本。
不快感はあるものの、これがホラーなのかなあ…。
「
クリムゾンの迷宮」はホラー苦手な自分でもぐいぐい読まされちゃう極上ホラーだったと今でも思うけど
この本については何がこわいのかよく分からなかったです。
生理的な不快感はあるけど。
作者の狙いは一体何だったのか聞いてみたい。
単に怖がらせようとして不気味なおじさんとか虐待とか呪いとか書いてみただけなら残念だなぁ。
何か狙ったポイントを知りたいなあ。
さらに言うと、これは単に自分の好みなのですが
「そうなることを知る由もなかった…」
「あの時ならまだ引き返せた…」
的独白が苦手です。
やたらドラマチックにしようとする作為を感じるから。
なんか昔の少女漫画のモノローグみたいだなあと思ってしまうのです。
この人の本はもう読まなくてもいいかな…。
最終更新:2011年02月17日 10:05