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before a MATCH

<before a MATCH>
獏也がウスワイヤからアースセイバーに着くと、一人の男が受付で寝ていた。
椅子に座り、腕を組んで首を傾げて寝ていた。
いや、眉間にシワが寄ってるので、考え事をしてるのだろう。
歩み寄りながら呼ぼうとしたら、あちらが気付いたらしい。

KEA:お~い、バクー!やっと来たか。
バクヤ:・・・む、待たせてすまんな、KEA。
KEAと呼ばれた青年は、机を飛び越す様にして立ち上がりながら
KEA:いや、イメトレしてたんで気にしてねー。
バクヤ:・・・応。演習場の鍵と許可は?
KEA:待ってる間に借りたぜ。早く行こうぜ
バクヤ:そうか。・・・そうだな。

―・・・私が悪夢を使い始めた頃。
記憶封印以外の能力の扱いに戸惑い、苦難していた。
『練習すべきなのだが、誰か模範となる人を教えて欲しい』
所長に相談した結果、訓練相手に選ばれたのがKEAだった。
本人曰く『ん?単に戦闘好きだったから引き受けた』そうだ。
それから毎日の様に実戦訓練を重ねた。今ではそのお陰で
教官としてウスワイヤに保護された能力者を看ている。
必要の無くなった今でも、2ヶ月に1度の頻度で演習をしている。
実力が同等になったので、お互いに良い経験稼ぎとなっている。

バクヤ:で、今日はどんな試合にするんだ?
私は記録帳を見省しながら、KEAに聞いてみる。
勝敗数やどんな戦法を取ったかが、細かく書いてある。
―・・・『そうだ、負けた方が書くってのはどうだ?』『応、反省点が見えて良いな』
『いや、罰ゲーム的なノリで言ったんだが;;対抗心も燃えるだろ?』
徒手空拳に両手武器、長柄の得物から果ては射撃限定まで。
単純な白兵戦のみに飽きたKEAの提案で、様々なパターンを試した。

KEA:ん"~・・・。最近思うんだが。
バクヤ:お、どうした?
この男の二面性。それは一見腐戯けているようで根は真面目。
今でも驚くというか意外な感じが拭い切れない。
KEA:・・・今日は、龍義真精ナシでいいか?
バクヤ:ん?それは能力使用禁止という事か?
KEA:いや、バクは使って良い、というか俺が使いたくないだけだ。
龍義真精ってさ、言ってしまえば一定値までの自己強化だろ?
普段から好きで鍛えてっけどよー、能力で一定まで強化されると
自分がどれだけ強くなったのか、分かり辛いなって思ってさ。
バクヤ:つまり、素の実力を試したいと?なら私も使わなければより分かり易いだろう。
KEA:えーと、能力者に対してどれだけ通用するか、を知りたいんだ。
バクはほら、NAでの手数に特化してるからよ。
バクヤ:だからそれで、か。委細承知した。



※KEAは誕生してから最近までアースセイバーに居ない点が矛盾しています。


ケイイチが高校に入ってアースセイバーに訪れなくなるまでは
KEA君は自給自足の生活をしていて
ケイイチ達に召集されるまでひっそりと暮らしていたのです。
(もともと居ないはずの人間であるため)
そしてケイイチが久しぶりにアースセイバーに来たら
KEA君が入っていたと言うことですな。



作者 登場人物
ネモ 七篠 獏也KEA

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最終更新:2013年06月12日 19:28