「ねえ、ネイロ」
「何?お母さん」
「コンサート、見に行こうか?」
「本当?!」
「ええ、本当よ」
あの時はまだこんなことになるだなんて、思っても見なかった。
「えへへ、楽しみだなあー」
「嬉しそうだなネイロ。」
「だって、家族3人でお出かけなんて久しぶりなんだもん!」
「ふふ、そうね」
私達は久しぶりの3人でのおしゃべりを車内で楽しんだ。
数十分後、私達はコンサートが行われるホール内へ入っていた。
「何の曲やるの?」
「アルルの女とか、展覧会の絵とかをやるみたいよ。」
「私その曲好き!」
「ふふ、そうなの」
すると、開演のブザーが鳴った
「これより、いかせのごれ開催、いかせのごれコンサートを開催します」
~♪
あたりはチューニングの音が響いていた。
「あの、三つ編みのフルートの人うまいね」
「そうねえ、あの髪の長いトランペットの人もうまいわよ」
チューニングの音がやむと、声の低い男の人のアナウンスが聞こえた。
「では、1曲目『ラプソディ・イン・ブルー』をお聞き下さい」
舞台をふと見ると、長い髪のトランペットの人と目があった。
こっちを見てにやりと笑った。
「?!」
曲が始まると、頭が割れるような音が舞台から聞こえてきた。
「痛・・・!なに、これ・・・」
「ネイ・・・ろ・・・」
「お母さ・・・!!」
お母さんの声がして振り返るとお母さんの頭が割れた。
「?!きゃああああああああ!!」
周りの席の観客達は、体から血を拭きだして死んでいた。
「い、嫌あああああああぁあぁぁぁぁあぁぁ!!」
気がつくと、病院のベッドへ横たわっていた。
医者からの説明だとコンサート中に観客全員が全員死亡していて、原因もわかっていないそうだ。
しかし、私だけ気を失って生きていたそうだ。
「お母さん、お父さん・・・」
涙が止まらなかった。
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最終更新:2013年06月13日 20:52