「神様、どうかお願いがあります。
私は生まれながらにして胸がありません。
周囲の友人たちは皆豊胸なのに、何故か私だけ真っ平らなのです。
これでも牛乳を飲んだり運動をしたり努力はしています。
知り合いに頼んで豊胸になる薬を提供して貰ってそれを摂取していますが、
一向に増える兆しはありません。
だからどうか神様、その神的な力で私の胸をEカップにしてください!!」
「・・・・・・・・・」
「・・・誰かと勘違いしていないか?」
「えっ、神様ですよね!?」
「いや、違う。」
「えぇ!?だって、神社に住んでいてそのなんだかよく分からないキノコを焼いているその姿はまさしく神様ではありませんか!?」
「・・・まず神様は目に映らないだろう。それに、神社に住んでいるだけで神だと扱われるなら、私の他にもたくさんいる。
ありふれた神なんているはずがないじゃないか。」
「それもそうですねぇ、私にとって神様は
ホウオウ様お一人だし。」
「(・・・ホウオウ・・・)そうか・・・」
「「・・・・・・・・・」」
「・・・見世物じゃないぞ。」
「いや、美味しそうだなーと思いまして。」
「残念ながら見ず知らずの他人に与えるだけの余裕はない。」
「結構本格的なんですねぇ、慣れてるんですか?」
「・・・・・・・・・」
「黙秘権行使なう。」
「少し黙ってくれないか。」
「だが断る。」
「「・・・・・・・・・」」
「お兄さん、有名人ですよ。困っていたら颯爽とやってきて解決してくれた、神様みてぇな人だぁ、
っておじいちゃんおばあちゃんから大好評ですし。神社の神様っていうから、
私気になってどんな人かなぁって見に来たんですけど、意外にも家庭的なんですね。」
「・・・勝手にあっちが感謝しているだけだ。私は何もしていない。」
「“問題”を解決してるじゃないですか、よっ!ヒーロー!」
「・・・」
「そんな『何こいつ』と言いたそうな表情しないでくださいよぅ。
あ、ほら、キノコ焼けてますよ!」
「・・・・・・いや、まだもう少し待とう。」
「なんだかお堅いですねぇ、もっと気軽に生きたらいいじゃないですかぁ。」
「私の望みは、私を生み出した者を殺し、私自身も消滅する・・・それだけだ。」
「・・・カミサマの望みって、結構重いなぁ。にしてもキノコが良い匂い。」
「・・・・・・・・・」
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最終更新:2013年06月13日 20:59