「私を散々いじめておいて、いざ自分が危なくなったら命乞い。笑っちゃいましたよ、どれだけ自分勝手なんでしょうね。あんなのと同じ空気吸ってたなんて最悪です。」
「所詮その程度だったということですよ。あなたは何も悪くありません。」
「ちょっとあなた、美琴から離れなさい!」
女性の声と同時に薄い水色の星弾が二人を包囲した。すかさず美琴も星弾を撃ち、二色の弾は接触し爆発した。
煙が晴れ、空色の髪の女性が現れる。手には黄色の星がついたタクト。美琴の母親にして守人の一員、崎原笙子だ。
「何しに来たですか?お母さん」
「なんと、お母様でしたか…」
「そうよ、この子は私の娘。何か不都合でも?美琴を誘拐してどうするつもりだったのかしら。」
笙子はタクトを振り、ヴァイスの周囲に星弾を撒いた。
「娘が誘拐されかけたってのもあるけど、それ以前にあなた何度も事件起こしてるそうね。守人として、平和を脅かす人って許せないの。あなたは私が今ここで倒す。」
「…宣戦布告されたのであれば相手になって」
「お母さんまで邪魔するんだ…。
邪魔者はみんな消さなきゃ…」
ヴァイスの言葉を遮った美琴が黒い星弾を撃ち、笙子の起爆弾を消した。
「真っ黒じゃない…何よこれ…」
その昔、守人の仲間を殺され怒りを抑えられなくなった夫が放ったものと同じ黒い星弾。敵味方関係無しに傷つけた、恐ろしい力。
「嘘でしょ…どうして」
「嘘ではありませんよ、スターライト・エンプレス。あなたの娘は完全に心を閉ざしてしまいました。」
あの天真爛漫で優しい娘が自分に攻撃を仕掛けようとしている
今まで一度も暗い面を見せなかっただけに、笙子は変わり果てた娘の姿に絶望し立ち尽くすしかなかった。
「おじいちゃんやお父さんみたいに最初から崎原の血を持ってる人に比べたら、お母さんの術は付け焼き刃も同然だよ」
「美琴…やめて、お母さんがわからないの?」
「わかってるよ。わかってるからやるの。」
狂気を含んだ笑みを向けながら、美琴は笙子に星弾幕を放った
最終更新:2012年07月08日 01:36