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アオギリの学校探検~生徒交流・一年編~

長い道をずっと歩いたり、『かいだん』をのぼったりおりたりした。
たくさんたくさん歩いたから、たくさんたくさんのものを見た。

壁には、いろんな紙がはられてる。「おしらせ」って書いてあった。
おんなじような部屋、たくさんあった。これ、『きょうしつ』っていうものかな。
『きょうしつ』と似てるけど、ちがう部屋もあった。アオには、難しい字で書かれてて、読めなかった。

かーん。こーん。

道を歩いてたら、急に鐘の音が聞こえてきた。
これは『ちゃいむ』っていうんだって、聞いたことがある。
合図なんだって。何の合図なんだろう。


がらっ。

ちゃいむが鳴ったら、きょうしつの扉が開いた。中から人が出てくる。
ちゃいむは、きょうしつから人が出てくる合図みたい。
みんな、ノートと不思議な本を持ってる。あれ、お勉強の道具かな。

「……ん?」

きょうしつから出てくる人を見てたら、男の人と目が合った。
頭に布をまいてる。変なの。

「…そっち、誰だ?」
「アオは、アオギリだよ」
「いや、名前聞いてるんじゃなくて、」
「なんで頭に布巻いてるの?」
「聞けよ!あとこれは布じゃない、ヘアバンドだ、ヘアバンド!!」
「へあばんど?」
「そう、ヘアバンド」
「へあばんどって、何?」
「…話聞いてないのか?だからこれのことだって…」
「なんでそれは、へあばんどっていうの?」
「………………」

男の人は、難しい顔をしてる。
なんでだろう。アオ、変なこと言ったのかな。

「………榛名さん?そんなところで固まってどうし………」

男の人の後ろから、花丸が出てきた。
アオのほうをみて、「あ」って呟いた。

「アオ……ちゃん?どうして……」
「花丸、こいつのこと知ってんのか?」
「う、うん…。時々、一緒に遊んだりするんだけど…」
「へえ…」

ハルナ、って呼ばれた男の人は、アオのことをじっと見てる。
だから、アオもじっと見た。

「二人ともー、早くしないと次の授業遅れ……あれ?その子誰?」
「花丸の知り合いだとよ」
「わー、可愛いですー」
「そうじゃねーだろ、先生に見つかったらどうするんだよ」
「ぼ、僕が連れてきたんじゃないよ…」

花丸とハルナと一緒にいたら、人が集まってきた。

「あ、アオちゃん、どうして来ちゃったの…?」
「アオ、お勉強、しにきた」
「お勉強…?」
「うん。学校って、お勉強するところ、でしょ?だから、アオも、お勉強」
「お勉強しにきたんですかー?えらいですー」

水色の女の人に、頭なでられた。
なんでだろう。
でも、紺色の男の人は、首を傾げている。
暗い赤の男の人も、ハルナって人と同じ、難しい顔をしてる。

「うーん…でも、この子見たところ小学生くらいだし…ここの勉強は難しすぎるんじゃないかな」
「そういう問題じゃないだろ」
「と、とにかく誰か先生に言ったほうがいいかな…」
「うん。そのほうがいいかもしれないね」
「このまま放っとくわけにもいかないしな、しょうがない」

せんせい。さっき『しょくいんしつ』ってところで聞いた言葉。
あそこにいる人に、アオのこと、知らせようとしてるのかな。
じゃあ、さっきのところに行けば、いいんだね。

…アオ、どっちから来たんだっけ。
歩いていれば、見つかるかな。しょくいんしつ。


アオギリの学校探検~生徒交流・一年編~


「あれ?みーんなー」
「こんな所で何してんのー?」
「あ、ヒオリさん、ミドリさん……」
「なんだ、そっちたちか」
「花丸さんのお友達が迷い込んできてしまったので、先生にお知らせしようと思ってたんですー」
「ふーん?そうなんだー」
「あれ?でもさー」

「「その子、どこ?」」

「「「「………………………あれ?」」」」

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最終更新:2012年12月12日 11:43