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アオギリの学校探検~帰宅~

ワカバに抱えられて、しょくいんしつまで戻ってきた。
そのあと、しょくいんしつで、注意された。
「勝手に一人で知らない場所を歩いちゃいけません」って言われた。

「なんで、ひとりで行っちゃいけないの?」
「危ない事があるかもしれないから。何かあってからじゃ遅いんだよ?」
「はぁい」

よく分からないけど、学校はひとりで歩いちゃいけないんだね。

『じゅぎょう』が全部終わるまで、タマキといっしょにいなさいって言われた。
じゅぎょうが終わったら、アザミといっしょに帰るんだって。

タマキといっしょに『ほけんしつ』に行った。
ほけんしつで、タマキにいろいろ、教えてもらった。
漢字や、足し算、引き算。いろいろ、教えてもらった。
たくさんたくさん、お勉強した。


お勉強してる間も、ちゃいむ、たくさんなった。
何回めかのちゃいむは、不思議なちゃいむだった。
その不思議なちゃいむを聞いたら、タマキが時計を見た。

「ああ、そろそろかな」
「そろそろ?」
「授業が全部終わったからね。もう少ししたら、アザミ先生も来るんじゃないかな」

不思議なちゃいむがなると、『じゅぎょう』が全部終わるんだね。
学校って、不思議がいっぱい。

アオギリ、迎えに来ました…」

タマキの言ったとおり、アザミがほけんしつに来た。
でも、元気がないね。
タマキも、不思議そう。

「お疲れ様です、アザミ先生。…どうかしましたか?」
「……………………」
「…アザミ先生?」
「………アオギリが、自分が僕の親戚の子だって、言ってしまったらしくて………生徒たちに、授業のたびに『アザミおじさん』って、言われ続けて……!僕、まだ、まだ……っ!!」
「………………ご愁傷様です……」

アザミ、顔を手で隠してぷるぷる震えてる。
タマキは、なんだか不思議な顔で、アザミの肩をぽんぽんしてた。



少ししたら、アザミは元に戻った。
『たちなおった』っていうんだって。タマキが呟いてた。

手をひっぱられながら、げんかんまで行く。

「…ほら」

くつをはいたら、アザミがしゃがんだ。
アオに、背中を向けてる。

「…なぁに?」
「乗れ」
「なんで?」
「またちょろちょろされてどっか行かれちゃたまったもんじゃねぇんだよ。いいから乗れ」
「はぁい」

アザミの背中に乗ると、アザミは立ち上がって歩き出した。
……もう、リンドウって呼んでいいのかな。

「……ねえ」
「あ?」
「もう、アザミじゃない?リンドウって呼んでいい?」
「…あー。……まあいい、勝手にしろ」
「うん」

学校から離れたから、アザミじゃなくなったみたい。
もう、リンドウになったんだ。不思議。

「………もう学校に来るんじゃねぇぞ」
「なんで?」
「面倒くせぇことになるからだよ!!!」
「…はぁい」

リンドウは、どうして学校に行っちゃ駄目って言うんだろう。
めんどくさいことって、どんなことだろう。
でも、アオはあんまり行っちゃいけないところなんだね。学校。

でも、学校に行ったら、たくさんお勉強、できた。
アオも、いつか、行ってもいいよって日が、来るのかな。

そうしたら、今よりたくさん、お勉強できるね。


アオギリの学校探検~帰宅~


「………で、さっきから手に持ってるそれは何だ」
「タマキからもらった。勉強どりるっていうんだって」
「……………………返しなさい!!おばか!!!」

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最終更新:2012年12月17日 17:06