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白い二人のバレンタイン~学校編~

「ここなの?」
「うん。ここ」

アオとコオリ、学校についた。
アオは、二回目ね。

「コオリ、がっこうっていったことないの」
「アオ、あるよ」
「ほんとう?」
「うん」

最初は『しょくいんしつ』にいくの。
ドアをちょっとだけ開けて、コオリと二人でこっそりのぞいた。
前にアオが来たときにいた人、いるね。

「…リンドウ、いないね」
「チョコレート、あげられないの」
「でも、リンドウに見つかったら、アオたち帰されちゃうよ」
「かえされちゃうの?」
「うん」

「よーく分かってるじゃないか」

「「あ」」

アオたちの後ろに、リンドウがいた。
いつの間に来たんだろう。
リンドウ、『おこる』って顔してるね。
アオたちが、学校にきたからなのかな。

アオギリ…勝手に学校に来ちゃ駄目だって言ったよね?コオリまで連れてきて何してるのかな?」
「はっぴーばれんたいん、しに来たの」
「はっぴーばれんたいん?」
「チョコレート、くばってるのよ。みどりのおじさんも、はい」
「おじっ……」

リンドウ、チョコもらったままぽかーんとしてる。
どうしたのかな。

「ほかのひとは、どこにいるのかしら」
「きっと、教室」
「きょうしつ?」
「うん。こっち」

リンドウがぽかーんとしてるから、おいてくことにした。
コオリと二人で教室に行くことにしたの。


歩いてたら、教室がいっぱいある長い道についた。
ここには『いちねんせい』っていう人の教室があるんだって。

「おねえちゃん、おねえちゃん。へびのおにいちゃん、いたよ」
「うん」

教室をのぞいたら、花丸がいた。
花丸は、『いちねんせい』なんだね。

あ。花丸、アオたちに気づいてこっちに来た。

「…アオちゃん?コオリちゃんも……今日はどうしたの?」
「はっぴーばれんたいん、しに来たの。はい」
「え、僕に…?」

花丸、『おどろく』って顔をした。
そのまま下向いちゃった。
でも、「ありがとう」だって。『よろこぶ』ってしてもらえたんだね。

「ほかのひとにも、あげるのよ」
「うん。花丸、ばいばい」
「あ、え、えっと、…気をつけて…?」

何にきをつけるんだろう。
変なの。





次は、また別の長い道についた。
ここは『にねんせい』の教室なんだって。

「たくさん、いるの」
「たくさん、いるね」

『にねんせい』の教室には、アオたちが知ってる人、たくさんいるの。

「あれ~、アオギリちゃん。コオリちゃんも一緒?」
「あ、アッシュ」
「くろいおにいちゃん」

後ろから声をかけられたから、ふりむいたら、アッシュがいたの。

「どうしたの?アザミ先生に見つかったら怖いよ~?」
「はっぴーばれんたいんなの」
「みんなにチョコレート、くばりにきたのよ」
「へえ、そうなんだ。僕の分もある?」
「うん。はい」

チョコレートをあげたら、アッシュも『わらう』って顔をした。

「ありがとう、アオギリちゃん、コオリちゃん」
「他の人も、いる?」
「いるよ。先生に見つからないうちに、配っちゃいな」
「「はぁーい」」

教室に入って、コオリと二人でいろんな人にチョコを配った。
トキコと、リオトと、エミと、ウミと…たくさん。

「わー!!ありがとう、アオちゃん!コオリちゃん!」
「さんきゅ。丁度腹減ってたんだ」
「ちょっとリオト!もうちょっと味わって食べるとかしなよ、せっかく頑張って作ってくれたのに…」
「おねえちゃんにも、どうぞ」
「え?あ、アタシにも?あ、ありがと」

「私たちにもくれるの?ありがとう!」
「…ありがとう。大事に食べるわね」
「うん」

配ってたら、『ちゃいむ』がなったの。
お休みの時間が終わるんだって、教えてもらった。

「帰らなきゃね」
「かえらなきゃね」
「二人とも、帰り道は気をつけるんだよー!」
「「はーい」」

みんなにも、あげることができて、よかった。
はっぴーばれんたいん、みっしょんこんぷりーと、ね。


白い二人のハッピーバレンタイン~学校編~


「…あれ、アザミ先生。今までどこいってたの?」
「……いや、別に……(ここまで探していないって事は、帰ったのか?手間かけさせやがって…)」

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最終更新:2013年03月03日 20:45