「こんぺいとうのおねえちゃん。きょうはねこさんのひなのよ」
「ねこさんの日?」
「うん。にゃんにゃんにゃん、なんだって」
「ねこさんの日って、何するの?」
「わからないの」
「アオも、わからないの」
「「…………」」
「ねこさんになればいいのかな」
「
コオリ、きょうはねこさんもってるのよ」
「アオたちは、どうしよう」
「ねこさんになるのよ」
「「…………」」
「にゃー」
「にゃー」
「おやおや、これは可愛らしい猫さんたちですね」
「
ジングウ」「ミレニアムのおにいちゃん」
「お二方も、猫の日にちなんで猫のなりきりを?」
「うん。今日、ねこさんの日なんだって。でも、何をしたらいいのかわからないの」
「だから、おねえちゃんとコオリで、ねこさんになってたのよ」
「それはそれは。……ふむ、では私の手伝いをしていただけませんか?」
「「おてつだい?」」
「ええ。実は私も、今日の猫の日のために張り切って準備をしたのですが、いかんせん一人では実行しても時間が足りそうになくて…」
「たいへん、なの?」
「はい、とても大変です。ですので、あなたたちが手伝ってくだされば、非常に助かるのですが…」
「…おねえちゃん、どうするの?」
「どうしよう」
「でも、こまってるひとをたすけるのは、いいことなのよ」
「いいことは、たくさんやると、いいんだって」
「「…………」」
「アオ、手伝う」
「コオリも、おてつだいするの」
「ありがとうございます」
「何をするといいの?」
「そうですね、では…」
「これを、できるだけたくさんの人につけてあげてください」
-*-*-*-*-*-*-*
「………何だこれは」
嫌な思い出しか蘇らないデジャヴに、
クロウは開いた口が塞がらなかった。
一言で言えば、
ホウオウグループの面々に猫耳がついている。
どこへ行っても、誰の頭にも、ぴょこんと可愛らしい猫耳がついている。
しかも耳だけだった前回と違い、今回はご丁寧に尻尾までつけられていた。
そして、猫耳と猫尻尾を無差別につけてまわっているのが、
「にゃーん、にゃーん」
「にゃーん、にゃーん」
揃いの真っ白な猫耳と猫尻尾をつけ、ぽてぽてと駆け回っている、二人の真っ白な子供だった。
「あ、クロウ」
「…お前ら。何だこれは」
「ねこの耳」
「コオリたち、ねこさんなの」
「そんなことは見れば分かる。何故他の構成員にも同じようなものがついてるんだ」
頭痛がしそうな頭を押さえて、クロウは二人に聞いた。
アオギリとコオリは二人で顔を見合わせ、交互に喋りだした。
「きょうは、ねこさんのひなのよ」
「でも、アオたち、何すればいいか、分からなかったの」
「だから、おねえちゃんとコオリで、ねこさんになってたの」
「そうしたら、みんなでねこになったほうがいいって言われたの」
「…誰に」
「ジングウ」「ミレニアムのおにいちゃん」
やはりというか何というか予想通りの答えに、クロウはついに頭を抱えた。
そんなクロウにも、二人の子供は容赦なく猫を勧めてくる。
「からすのおじさんも、ねこさんになるのよ」
「ねこの日だから、ねこさんなの」
「…………」
猫耳と尻尾をつけようとしたが、身長的に届かなかったらしい。
二人はクロウに猫耳と猫尻尾を渡すと、にゃーにゃー鳴きながらどこかへ駆けていってしまった。
「………何だったんだ………」
一人取り残されたクロウは、呆然と立ち尽くしていた。
とりあえず、あとでジングウをしばこうと心に決めた。
白い二人とにゃんにゃんにゃん~猫の日のぷちいべんと~
「…獣帝殿。何頭につけてんだ」
「………放っといてください…」
最終更新:2013年03月03日 21:01