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白い二人と先生と~こどもの日のいちぺえじ~

今日は、コオリとリンドウと一緒に公園に来てるの。
「じょうしにたのまれた」んだって。リンドウが言ってた。

今日は公園、晴れてるからぽかぽかしてる。
アオと同じくらいの人が、たくさん公園を走り回ってる。
何をしてるんだろう。おにごっこかな。ボールを使ってるから、「さっかー」っていうものかな。
アオは、コオリとリンドウと、三人でひなたぼっこ。
ベンチにすわって、ぽかぽかしてるの。

「あったかいね」
「あったかいね」
「…………」

リンドウ、元気ないね。
おしごと、大変なのかな。つかれてるのかな。

「リンドウ、つかれてるの?」
「みどりのおじさん、だいじょうぶ?」
「誰のせいだと思ってるんだ…あと俺をおっさんと呼ぶな」
「リンドウ、コオリはおっさんって言ってないよ。おじさんって言ったよ」
「同じことだ馬鹿!!」

おっさんとおじさんは、同じなんだって。
ちがう言葉なのにね。不思議。

「あぁ~~…なんで俺がこんなガキ二人のお守なんかしなくちゃならないんだ…」
「何ブツブツ言ってるの?」
「え?……うわっ、わ、ワカバ先生!?」
「あっ」

リンドウとお話してたら、ワカバが来てた。
こういうの、「いつのまにかいた」っていうんだよね。

「わ、ワカバ先生…どうしてこんな所に?」
「買い物の帰りだよ。アザミ先生は?」
「い、いや、僕は……そう!ちょっと頼まれて、この子達の散歩にね!うん」
「へえー、そうなんだ。あ、アオギリちゃんは久しぶりだねー」

ワカバ、「わらう」って顔しながら、手を振ってた。
だから、アオも手を振った。

リンドウ、不思議だね。
ワカバが来たら、すぐに「アザミ」になったの。

「こっちの子は?アオギリちゃんの妹さん?」
「ち、違う違う!この子はコオリ、アオギリの友達だよ。成り行きで一緒に散歩することになってね」
「ふーん、そうなんだ。初めまして、コオリちゃん」
「はじめましてなのよ」

ワカバとコオリ、あくしゅしてた。
仲良くなれるのね。きっと、いいこと。

「…あ、そうだ!せっかくだから、これ二人にあげるよ」

ワカバ、持ってたビニールの袋から、何か出した。
とうめいな紙に包まれた、白いおもち。緑のはっぱがついてるの。

「おねえちゃん、これなあに?」
「柏餅だよ。今日は子供の日だからねー」
「ちょっと、ワカバ先生…!」
「…ん?あ、もしかして勝手にあげちゃ駄目だった?」
「えっ」

ワカバ、まゆげが下がってる。
なんだっけ…そう、「もうしわけない」って顔、してる。

でも、どうしてワカバ、こんな顔するんだろう。
アオたちが食べちゃいけないもの、なのかな。

「アザミ、これ食べちゃいけないものなの?」
「いけないものなの?」
「………………………いや、駄目じゃ、ないよ」
「……そっか、よかった。ちょうど四つあるし、皆で食べようよ」

ワカバは、「あんしん」って顔になった。
それで、おもちをひとつずつくれたの。
アオと、コオリと、アザミに。

「こどものひなのに、おねえちゃんやおじさんもたべるの?」
「はははっ。まあ、たまにはいいんじゃないかな。ねえアザミ先生?」
「え、あ、う、うん」

ワカバやアザミは「おとな」だけど、「こどものひ」だからこどもになるのかな。
こどものひって、不思議だね。

みんなですわって、かしわもちを食べたの。
おもち、おいしかった。


白い二人と先生と~こどもの日のいちぺえじ~


(「何かこうしてると親子みたいだねー」)
(「ゴフォ!!?」)

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最終更新:2013年05月06日 12:58