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リリカルなのはクロス作品バトルロワイアル

Deathscythe

最終更新:2010年07月17日 23:38

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Deathscythe ◆9L.gxDzakI




 川の音が、少女の耳を打っていた。
 ちろちろ、ちろちろと。静かな音色は心地よく響き、少女の胸へと染み渡っていく。
 ここが殺伐とした殺し合いの場であることを、一瞬忘れさせてくれるほどの穏やかな響き。
 しかし、今目の前にあるのは現実だ。それは認めなければならない。
 それでも川のせせらぎは、少なくとも、彼女――キャロ・ル・ルシエの精神を落ち着かせるには至っていた。
 湖畔に立った木へともたれかかる天道総司を見つめながら、静かに治癒魔法を発動していた手を下ろす。
 応急処置レベルにまでは回復したが、彼女はこの手の魔法に関しては専門というわけではない。
 残る魔力の全てを治癒に費やしても、これ以上の回復は見込めないだろう。
(ここからどうしようかな……)
 自らの胸の内に、思考の糸を張り巡らす。
 治療の続行が不可能となると、現実的な手段はここからの移動だ。
 どこか医療器具や薬品のある場所へと移動し、残りの治療をそれらの機材で行う。目指す場所の第一候補は病院。
 治癒魔法による回復が見込めないというのならば、魔法以外による処置を施せばいい。
 もちろん、問題はある。キャロと天道の体格差だ。
 未だ10歳の少女であるキャロに対し、天道は20歳前後の青年男性。身長も180センチはあるかもしれない。
 前線型として訓練されたエリオならまだ分からないが、どう考えても小さなキャロが運べる人間ではなかった。
 故に彼女は、これまで安全な場所への移動を考えず、この場に留まって治療を続けていたのだ。
 だが、今は状況が違う。このまま治療をしていても、もうあまり意味はない。
 何より、今は天道を移動させる手段がある。
「……駄目だね。やっぱり僕から見ても、治療に使えそうなものはなかったよ」
 このキングという男だ。
 その身に纏った赤いジャケットと、全身にちりばめられたアクセサリーの数々が目を引く、非常に派手な少年だった。
 年齢は天道よりもいくつか下といったところ。顔つきからするに、スバルやティアナと同い年くらいかもしれない。
 それでも、彼を運ぶには十分な体格。キャロにはできない肉体労働も、彼がいれば可能となる。
 そしてそのキングが、やや残念そうな響きを伴う声と共に、手にしたデイパックをキャロへと渡した。
 今手渡されたのは、彼女自身に支給されたデイパックだ。
 傷つき倒れた天道を見て、何か使えるものがあるかもしれない、と言ったキングに中身を見せていたのである。
 もちろん、衣服のポケットに突っ込んだ灰色のデバイスも見せたのだが、大体同様の反応が返ってきた。
「それにしても凄いんだね、魔法って。怪我を治すことまでできるんだ」
「魔法を知ってるんですか?」
 またその口元に笑みを浮かべたキングへと、キャロが問いかける。
 頼りにはなりそうだったが、この男、どうにもどこか引っかかるのだ。
 このまま信用してはいけない。とてつもなく漠然とだが、常に頭の片隅で、そんな警告が響いていた。
 故に、質問を投げかける。本当にこの人は危険なのかどうかを、少しでも探るために。
「まあね。ここに来たのも、転移魔法ってやつのおかげだし。それに、八神はやてって魔導師にも会ったからさ」」
「八神部隊長にですか!?」
 思わず、キャロの声のボリュームが跳ね上がる。
 キングの口から突然出された、機動六課の上司の名前。自分を引き取ってくれたフェイトの、友人でもある女性。
 合流できれば確実に心強い味方になるだろうし、何より、この殺し合いから共に生きて帰るべき大事な仲間だ。
「あ、知り合い?」
「はい! その、八神部隊長は今どちらに……」
「んっと……ごめん、分かんないや。地上本部って建物までは一緒だったけど、そこの仕掛けでワープした時に、はぐれちゃってさ」
「……そうですか……」
 キングの反応に、キャロの表情が曇る。
 ギンガ達とはぐれて以来、ようやく顔なじみに会える目処が立ったと思ったのだが、どうやらそれもかなわないらしい。
 恐らく、彼の言葉に嘘はないだろう。現に今ここにはやてがいないのが、何よりの証拠だ。
「他にはどんな魔導師がいるの?」
 そのまましばし俯いたまま、沈黙を保ったキャロへと、キングが問いかける。
「あ、はい」
 言われるままに顔を上げ、口を開いたのは、幾分か警戒心が薄れたからかもしれない。
 何かといかがわしい雰囲気を漂わせていたキングだったが、完全に嘘つきというわけでもなさそうだ。
 ちゃんと事実を話したところを見せられたことで、キャロの中に、この男に対する若干の信用が生まれていた。
「えっと、もう八神部隊長から伺っているかもしれませんが……私達は管理局の、機動六課という部隊に所属しています」
「うんうん」
 たどたどしさの残る説明に対し、キングが頷きながら相槌を打つ。
 そこから先は、キャロの仲間達の解説だ。
 最初は当然、キングも直接顔を合わせている部隊長――八神はやて。
 前線に立つ機会こそ少ないものの、広域魔法による優れた制圧能力を有した魔導師だ。
 これにはキングも意外に思ったのか、ひゅうっと口笛を鳴らした。
 確かに、同年代の女性に比べるとやや小柄な彼女が、それほどの絶大な力を有しているとは、到底思えない。
 続いて、フェイト・T・ハラオウンとエリオ・モンディアル。
 互いに電撃魔法と高速戦闘を得意とする、キャロの保護者と友人である。
 その他、優れた砲撃魔法を操るエース・オブ・エース高町なのは。それぞれ剣と鉄槌を用いた接近戦に秀でたシグナムとヴィータ。
 射撃魔法と幻術を有するティアナ・ランスター。至近距離での格闘戦を得意とするスバル・ナカジマ。
 前線要員ではないが、回復と補助のスペシャリストであるシャマルと、防御魔法に特化した守護獣ザフィーラ。
 いずれも劣らぬ実力者達であり、キャロにとっては家族同然とも言える、大切な仲間達だ。
 彼らと共に戦えるのなら、どんな困難な状況も打開できる。この殺し合いからも、きっと脱出することができる。
 そう信じあえる、大切な存在。
「あとは、無限書庫という施設の責任者をしている、ユーノ・スクライア司書長、
 フェイトさんの義理のお兄さんの、クロノ・ハラオウン提督……それから、私と同じ召喚士の、ルーテシア・アルピーノちゃんです」
 ギンガ・ナカジマの名前は、遂に出てくることはなかった。
 何かの間違いであると信じたい。それは今でも変わらない。
 妹のスバル同様、優しく面倒見のいいあの人が、自分を見捨てるわけがない。
 だが、それを確定できるだけの証拠もなく、それが無意識に、彼女を自分の仲間達に含めることを食い止めさせていた。
「ふぅ~ん……みんな、なかなか頼りになりそうな人達だね」
 そんな事情は露も知らず、キングはにこにこと笑っている。
「はい……本当に、みんな頼れる人達なんです」
 それに少しだけ気分が軽くなり、キャロもまた、微かに微笑みを浮かべた。
 大丈夫。自分は1人などではない。
 六課の心強い味方もいるし、何よりフェイトとエリオがいる。
 あの強敵だったルーテシアでさえ、今ではもう仲間なのだ。
 自分達が力を合わせれば、できないことは何もない。
 このキングという人も、それを分かってくれている。
(疑っちゃったこと、後で謝らなきゃ)
 もはやそんな風にさえ思えていた。
 故に、そのまま本題を切り出そうとする。本来の目的は質問に答えることでなく、こちらから協力を要求することだ。
 天道を救うために、力を貸してほしい、と。
「あの、もしキングさんがよければ――」
 ――ざ、と。
 ノイズが走ったのは、この瞬間だった。
「え……?」
 一瞬の物音。まるでテレビ画面に砂嵐が走ったような。
 どこからともなく聞こえた音に、キャロの言葉が中断される。
 一体どこからだ。この音はどこから聞こえた。放送機材の類など、こんな原っぱにはないはずだが。
 疑問に対する答えも見出せぬうちに、女の声が響き渡る。
 キャロが探し求めた、ノイズの音源から。
 彼女の首でその存在を主張する、爆弾入りの首輪から。

『――さて、皆が待ち望んだ最初の放送の時間が来たわ』

◆

 高笑いが、今も耳の中で残っている。
 川の音は聞こえない。精神の平静をもたらす音色は、もう鼓膜を打つことはない。
「そんな……」
 口を突くのは、そんな頭の悪い呟きだけだ。
 キングに語るべき言葉も、脳の中から掻き消えた。
 今、キャロの表情を彩るのは、ただただ絶望の一色。
 心ここにあらずといった、呆然とした顔立ちで絶句する。開いた口は塞がらず、見開いた瞳は瞬きを知らない。
 原因はただ1つ。プレシア・テスタロッサの流した放送。
 禁止エリアと死者を告げる、6時間ごとの定期放送だ。その最初の1つが、つい先ほどまで流されていた。
 読み上げられた名前は13人。神の死を暗示する、不吉極まりない数字。
 その中に、いたのだ。
 クロノ提督が。
 シグナム副隊長が。
 ティアさんが。
 なのはさんが。
 そして。
「……エリオ君が……!」
 紅髪の少年の名前を、呟く。
 既に自分の知る人間達のうち、5人もの人間が死亡していた。
 いずれも劣らぬ信頼を寄せる人達が、ここで無惨に命を散らせていたのだ。
 特に、エリオの死が堪えた。
 自分と同じようにフェイトの保護を受けた、槍騎士エリオ・モンディアル。
 幼くして部族を追われたキャロにとっては、以来初めてできた同世代の親友だ。
 幾多の激戦を共にくぐり抜け、今や双子の兄のようにさえ思えていた。間違いなく、フェイトと並ぶ最も大切な人間の1人。
 そのエリオが死んでしまった。
 誰かの手によって殺された。
 彼ならば、絶対に生きていると信じていた。彼とフェイトの2人がいれば、どんなピンチも怖くないと思えた。
 しかし、愛すべき友はもういない。
 共に肩を並べて戦うことも、共に笑いあうことも、もう叶わない。
 キャロの心を支えていた、2本の大黒柱の片方が砕けた。そう表現しても、過言ではないだろう。
 柱の折れた家の末路は、わざわざ語るまでもない。
 ただただ、奈落よりも深き絶望の闇へと、一直線に落ち行くのみ。
 そして悲嘆に暮れるキャロの姿を、1人見つめる者があった。
 キングだ。
 突然姿を現した、やたら派手な風貌をした少年だ。
 そしてその男の顔は、今は微かに歪んでいる。
 絶望の淵に立たされたキャロとはひどく対照的な、愉悦に満ちた微笑みによって。
(見つけた)
 喜色ばんだ眼差しを向けたキングが、確かな手ごたえをそこに感じる。
 王者が玩具として目を付けたのは、何も天道だけではない。この桃色の髪の少女もまた、大事な遊び道具の1つ。
 これまで彼女の様子を伺い、どうすれば面白い展開になるかを、ずっと考え続けてきた。
 そして、とうとう見つけたのだ。攻略フラグの糸口を。
(『CROSS NANOHA』の文章によれば、こいつは昔、自分の故郷を追われている……)
 携帯サイトに掲載された、小説の記憶を呼び起こす。
 半分近くの作品に顔を出していたキャロだからこそ、キングの印象にもちゃんと残されていた。
 これがルルーシュやヴァッシュなど、特定の作品にしか出ていない人物なら話は別だっただろうが。
 さしもの王も、流し読みでは人物把握にも限界があった。
(そこからこいつを保護したのがフェイト・T・ハラオウンで、エリオ・モンディアルは大事な友達)
 それが相関図の概要だ。
 過去の孤独なトラウマを抱えた、気の弱い少女の精神は、明らかにこの2名によって支えられている。
 小説からもそれは類推できたが、先のキャロの説明によって、より強固な確信を得ることができた。
 そして今、その片方が死んだ。
 更にどういうからくりかは知らないが、プレシアは今の放送で、死者蘇生を実現してみせた。
 この殺し合いを最後まで生き残った者のために、その秘術を使用してもいいとさえ。
(大切な人間の死と、その人を生き返らせられる力……さて、それを見せられたらどうなるかな?)
 いよいよキングの口元が吊り上がった。
 もちろん、キャロが時空管理局とやらの人間として、然るべき正義感を持ち合わせているのは確かである。
 だが彼女は幼い子供。極限状態に陥った時、その心の闇を制御できるほどの、強靭な精神力までは身に着けていない。
 地上本部襲撃戦の折、怒りに任せて巨大な竜を召喚したのは、どの小説での展開だったろうか。
(でっかいドラゴンまでは見られなさそうだけど、ね)
 相棒の飛竜・フリードリヒらしき姿がないことから、召喚魔法が封じられているのは明確だった。
 だが、たとえ巨竜ヴォルテールが見られずとも、期待が揺らぐことはない。
 むしろそれだけ、何をしでかすか分からなくなったのだから。
 不確定要素があればあるほど、謎解きは面白いものなのだ。
「ねぇ。エリオっていうのは、さっきの話にも出てきた子だよね?」
 そして、あえてそれを問いかける。
「……はい……私の、大事な友達で……」
 そこに込められた意地悪など、全く知る由もなくキャロは答えた。
 その回答、キングは既に知っている。予見している。だというのにそれを聞いている。
 相手に余計な疑いを持たせないために。相手にエリオという存在を再確認させるために。
 何より、その方が何かと面白いから。
「そりゃ災難だったね。こんなに早く、友達が死んじゃうだなんて」
 言いながら、キングの膝が折られた。
 ゆっくりと顔の高度が落ちていき、キャロの顔の高さへと到達。
「――でも、さっきのあれ、覚えてるよね?」
 囁き声だった。
 桜色の髪がかかった、少女の耳へと向けられた耳打ちだった。
 は、と。キャロの大きな瞳が見開かれる。
 殺されたはずの、地球に住んでいたフェイトの友人――アリサ・バニングスの再生と死。
 明らかに吹き飛んでいたはずの彼女の首が、次の瞬間には完全に元通りになっていた。
 すぐに次なる首輪が爆発したが、少なくともその一瞬の間、間違いなくアリサは生きていた。
 プレシアは可能としたのだ。人造魔導師技術ともまた違う、死者蘇生を実現する術を。
 死んだ人間が生き返る。そんな奇跡が現実化する。
 かつてのゼスト・グランガイツのような、後遺症に命を削られることもなく。
「プレシアのあの力、そのエリオ君に使ったら……どうなると思う?」
 そう――この殺し合いで死んだ人も、生き返る。
 蜜のように、甘く。
 麻薬のように、危険な。
 誘惑の香り漂わせる、キングの囁きだった。
「……!」
 思いがけない助け舟。一瞬キャロは、彼の言葉を疑いなくそう受け止める。
 しかし、次の瞬間には、すぐさま己が思考を恥じていた。
「そ、そんな……駄目です……エリオ君のためだからって、人を殺しちゃうなんて……」
「顔も知らない赤の他人だよ? 大事な大事な友達に比べたら、屁でもないような連中じゃない?」
「でも……」
 分かっている。まだまだこれくらいでは、この気弱な少女に決断を迫ることはできない。
 そう簡単に友の死から立ち直れるような人間でもないだろうが、裏を返せば、そう簡単に人殺しを選べる度胸もないということ。
 故に、更なる揺さぶりが必要だ。言葉とはまた別次元のベクトルを、キャロに対して向ける必要がある。
「――ああ、そっか。やっぱり他人事に思っちゃってるわけか。それじゃ、そう簡単に人殺しなんてできないよね」
「えっ?」
 怪訝そうな声と共に、キャロが目を丸くする。
 この人は一体何を言っているのだ。他人事、という言葉に込められた意図は一体何だ。
 全くもって理解できないといった、そんな表情。
「でもね。このことは君自身にとっても、無関係じゃないんだよ。……もう忘れちゃったのかな?」
 瞬間、童顔の少年の姿が一変した。
 真紅のジャケットが消える。無数にちりばめられたアクセサリーが消える。邪悪な微笑みを湛えた顔さえも。
 変貌。豹変。まさしく激変というべきか。
 赤き衣が消えた後には、黄金の鎧が姿を現す。
 全身から鋭角的な突起が伸びた、おぞましき魔物を思わせる様相。
 手にした剣は鋭く輝き、手にした盾は重量感を漂わせる。
 いかなる盾をも切り裂く強靭な武具。いかなる剣をも跳ね返す堅牢な防具。
 そしてその頭部から伸びるのは、カブトムシを彷彿とさせる立派な角。
「この殺し合いに参加させられた以上、君だって命を狙われてるんだよ?」
 あの声が、語りかけた。
 優しい少年のあの声が。されど悪しき愉悦を孕んだ声が。
 ――コーカサスビートルアンデッド。
 殺し合いに乗っていないなどとは真っ赤な嘘。優しげな笑顔は全てがフェイク。
 金色の鎧に身を包みし、残虐非道なるモンスター。
 それが王者を名乗る少年の正体だったのだ。
「う……うそ……」
 突然の変化。たまらず、キャロの腰から力が抜ける。
 ようやくいい人だと信じられた相手から向けられる、まがい物ではない真実の殺意。
 刀剣オールオーバーの纏うパワーを前に、戦う力を持たない少女が、力なく尻餅をついた。
「さぁ、どうする? 早く決めないと、僕が君を殺しちゃうよ?」
 ぎり、と。
 楽しげに鳴らされる金属音。
 さながら首切りのジェスチャーのごとく。心底相手の反応を楽しみながら。
 火花を散らす大剣が、挑発するかのようにソリッドシールドを引っかいた。
 死ぬ。
 このままでは間違いなく、自分はこの化け物に殺される。
 無抵抗のままでは、一瞬にして命を刈り取られる。そう感じたのはこれで何度目か。
 ようやく冷静さを取り戻したはずのキャロは、再び恐慌の暗黒へと叩き落とされた。
 無力な少女の心を揺さぶる、最後の要素のベクトルは――死の恐怖。
「さぁ」
 にじり寄る。
「どうする?」
 止めるしかないのか。
「殺さないの?」
 殺すしかないのか。
「助けたくないの?」
 そうすることが、エリオのためになるのなら。
「生き残りたくないのかな?」
 でも、本当にそれを選んでいいのか。
「いやあああぁぁぁぁぁぁ―――っ!」
 六番目の声を聞くことなく、キャロの意識は暗転した。

◆

(――あれ?)
 気付いた時、そこには何もなかった。
 足元から伝わる大地の感触も。頭上に広がる木の葉の緑も。少し視線を動かせば、その先にあったはずの清流も。
 傍らに倒れていた天道も。
 今まさに自分を殺さんとしていたキングさえも。
 そこにはキャロしかなかった。
 自分以外の人間も、自分を支える天地の存在も、自分を照らす太陽さえも消えていた。
 闇とも光ともつかぬ無の世界の中、ぽつんとキャロが浮かんでいるだけ。
(私、どうしちゃったんだろ……?)
 あの後自分はどうなったのだ。
 キングが自分に向けた刃は、一体どこへと消えたのだ。
 否――本当に消えたのは世界ではなく、自分自身なのではないのか。
(死んじゃったのかな……私)
 そう考えても、一切の違和感はなかった。
 ここが死後の世界だと言われれば、それで間違っていないと思えた。
 要するに、自分は何もできなかったのだ。
 何も成し遂げることもできず、誰も救うこともできず、無様に命を散らせたのだ。
 生きている仲間達を救うことも。死んでしまったエリオを救うことも。
 どちらの道も選べなかったから。2つの選択肢の間で迷ってしまったから。
 だからあの鉄色の刃が、自分をこの場へと送ったのだ。
「――何やってるんだよ、君は」
「ふぇっ!?」
 途端、声が響いた。
 誰もいないはずの世界に、自分以外の声が割り込んだ。
 唐突に発せられた言葉に対し、キャロが間抜けな悲鳴を上げる。
 気付けば、目の前に人がいた。
 ほとんど自分と同じくらいの背。燃えるような赤い髪に、海のように青い瞳。
「エリオ、くん……!?」
 他ならぬ、エリオ・モンディアルの姿だった。
 そういえば先ほどの声も、死んだはずの彼の声に間違いはなかった。
 何故彼がここにいるのか。それすらも、ここが死後の世界であるが故の事象なのか。
「本当、キャロは見てられないな……いつもいつも、慌てて失敗してばかりじゃないか」
「あうぅ……」
 痛いところを盛大に突かれ、キャロがみるみるうちに萎縮していく。
 一方のエリオは、随分と不機嫌そうな顔をして毒づいていた。
 まるでティアナがスバルに対し、あれこれと小言を言っている時のように。
 そういえばエリオ君って、こんなに怒りっぽかったっけ。こんなにつんけんとした人だったっけ。
 微妙に違和感を感じはしたが、なにぶん説教を食らっている身なのだ。そうそう指摘できるはずもない。
「……何で迷ったのさ?」
「え……」
 不機嫌そうに腕を組みながら、問いかけるエリオの姿があった。
「何であの場で、行動を迷ったのかって聞いてるんだよ」
 そうだ。自分があそこで結論を出せなかったせいで、こうして死んでしまったんだ。
 人生は絶え間なく連続した、制限時間つきの問題集。その中で自分は、選択肢を選びもせずにタイムオーバーを迎えたのだ。
 エリオが怒るのは無理もない。きっと彼も、自分のことを信じてくれていたであろうから。
「……一瞬……エリオ君のこと、助けなきゃって思ったんだけど……でも、人を殺すのは、絶対にやっちゃいけないことだし……」
 言い訳がましく言う自分が情けなかった。
 こんなことを言ったとしても、エリオは許してくれないのに。
 それでも、誰かに聞いてもらわなければ、胸が苦しくてたまらない。
「――馬鹿だな、君は」
 そう、自分は馬鹿だ。
 常識的に考えて、殺し合いを止めるべきだったに決まっている。
 それが管理局員の務めだし、何よりエリオは、誰かの犠牲の上に蘇ることなど望んではいないはずだ。
 考えなくとも分かることを、馬鹿みたいに考えてたから、自分は死んでしまったんだ。
「大事なのは、どうしなきゃいけないかじゃなくて――キャロがどうしたいか、だろ」
「えっ……?」
 俯いた顔が、上がる。
 視線の先に浮かぶエリオは、気恥ずかしそうに指先で頬を掻いていた。
「……キャロのやりたいようにすればいい。大切なのは自分の意志だし、それを無理やり抑え込むのはよくない。
 フェイトさんだってそう言うだろうし……僕も……そう、思う」
 意外だった。
 そんな答えが返ってくるとは、思いもよらなかった。
 罵倒されるとばかり思っていたが、まさか自分の意志を肯定されるとは。
 好きなようにしていいのだと。望む道を進めばよかったのだと。
 どちらを選んでも、文句を言うことはしなかったのだ、と。
「でも……」
「あ゛ーもうじれったい!」
 苛立ち気味に、エリオが唸る。
 この期に及んで煮えきらぬキャロを前に、がしがしと頭をかきむしった。
 びくり、と震えるキャロの肩。それに呼応するかのように、真顔を作るエリオ。
 少年の青い瞳が、少女のそれを真っ向から見据える。
「いいか? 僕と違って、キャロにはまだ時間があるんだ。そうやって後悔するくらいなら、最初から自分の意志を貫き通してみなよ」
 その言葉で、キャロはようやく理解した。
 ここは死後の世界などではない。自分はまだ死んでなかったのだ。
 この心優しき友達は、壊れかけた自分の心を支えるために、こうして駆けつけてくれたのだ。
 もう生きてはいないのに。生きる身体もなくしたのに。
 それでも、こうしてキャロのために、わざわざ来てくれたのだと。
「……ありがとう、エリオ君」
 礼を言うキャロの顔は、笑っていた。
 そしてエリオの口元にもまた、ようやく微かな笑みが浮かんでいた。
 ――どくん、と。
 少女の胸を打つ鼓動。
 自身と若き槍騎士以外には、光と闇すらない虚無の世界。何もないはずのこの場所が、びりびりと音を立てて鳴動する。
 目覚めようとしているのだ。途方もない、何かが。
 己が覚悟を強く固め、意志という名の舵を取ることを決意した、キャロの旅路を祝福するかのように。
 何を望む。
 エリオの笑顔だ。
 この身に彼を感じる度、身体の奥より力が湧き上がってくる。
「行きなよ、キャロの行きたい方へ」
 エリオが傍で囁いている。
 声が耳に届き、全身へと染み渡る度、新たな力が胎動を始める。
 己が内にエリオを感じることで、より強さを増していく未知の力。
「僕はここにいるから」
 ばりばり、ばりばりと音を立て、無の世界が砕けていく。
 それに呼応するかのように、エリオがキャロの中へと溶け込んでいく。
 そうだ。エリオが一緒にいてくれるのなら、誰にも負けることはない。
 2人一緒に戦えるのならば、こんなに心強いことはない。
「うん」
 力は手に入れた。この胸の願いを、実現させるための力は。
 エリオ・モンディアルの欠落へと、流れ込んでいく至高の力。
 故に、キャロは知っていた。
 名前も、その意味も。
 少女は叫ぶ。
 世界に生まれ出る力の名を、全土へと轟かすほどに絶叫する。

 ――オレハココニイル。

 最後の瞬間、死神の姿を、垣間見た気がした。


◆

「――ははっ! やればできるじゃん!」
 ざ、と。
 大地を踏み締める足音。
 浮いた身体を着地させながら、キングの放った叫び声は、歓喜に打ち震えていた。
 さながら超新星の爆発のごとく。
 目の前に広がるのは光。
 網膜を焼き尽くさんとするほどの極光。
 キャロを包み込むように、突如発生した眩い白光。凄まじいまでのエネルギーが、光の中へと集束されていくのが分かる。
 何が起こっているのかなど知らない。今何が自分の斬撃を弾いたのかなど知らない。
 だからこそ、面白いのだ。
 これまでに体感したことのない、未知の何かが目の前にある。アンデッドの常識では測れぬ何かが、今目の前で胎動している。
(うん、分かるよ。ようやく決めてくれたんだね)
 そして光と力の他に、キングに向けられたものがある。
 このコーカサスの黄金の甲殻を突き抜け、肌にちりちりと突き刺さるものがある。
 まさしく戦場の感覚。これでこそ戦いは戦いたり得る。
 光の中より向けられるのは他ならぬキング自身も発しているもの。
 ――すなわち、殺気。
(僕を殺すことを、さ)
 刹那、光が晴れた。
 キャロ・ル・ルシエの瞳には、既に迷いは欠片もなかった。
 ただ、ある1つの強靭な意志が、その眼光に激烈なる鋭さを与えている。
 異形の魔物にも勝るとも劣らぬ気迫。王者の殺気と真っ向から対立する眼差し。
 ただ、殺意だけがある。
 普段の温厚な彼女を知る者が見たならば、到底信じられたものではないだろう。
 それほどまでに敵意を露わにしたキャロの姿が、光の中より現れていた。
 そしてその右手に、強く握り締められたものがある。
 それは鎌だった。
 長大な柄のレンジは、キャロの身の丈に倍するほど。
 宇宙の暗黒より生まれたかのような漆黒の刃に、稲妻のごとき黄金が刻まれている。
 天上の月魄を思わせる刃鎌の鋭さは、金剛石さえも切り裂くほどかと。
 その燦然と輝く刃こそが、コーカサスビートルアンデッドの一太刀を弾き返した、命を刈り取りし処刑鎌(デスサイズ)。

 <死の恐怖>“憑神鎌(スケィス)”。

 エリオ・モンディアルというカタチを得て、遂に目覚めた巫器(アバター)の力。
 龍鱗のごとき禍々しきガントレットを纏った両手が、魔性の大鎌を握り締めていた。
 見ただけで分かる。キングほどの実力者ならば、一目見ただけで理解できる。
 あの憑神鎌が姿を現した瞬間、凄まじいエネルギーがキャロの元へと集束されていた。
 術者の魔力。憑神鎌自身の魔力。更に空間に漂いし魔力さえも。
 それらが三位一体となり、姿を成したのがあの刃だ。
 その破壊力は言うまでもない。まともな使い手の手にかかれば、オールオーバーをも凌ぐ切れ味を誇るだろう。
「っ!」
 一閃。
 びゅん、と音を立て。
 漆黒の異形へと姿を変えた腕が、死神の刃鎌を薙ぎ払う。
 円形の軌跡。迸る紫電。黒と金の三日月が、王者の鎧へと襲い掛かる。
 瞬間、回避。
 鈍重な鎧の外観に似合わぬ、華麗なまでの横っ飛び。人外故の俊敏さを発揮し、キングが殺意のラインより逃れた。
 幸いなことに、キャロは本来接近戦ができるタイプではない。
 ケリュケイオンを用いた魔法は後方支援が主体だし、その身体も特別強靭なわけではない。
 故に、いかに強力な魔具を得ようとも、キングならばまだ余裕を持って対処できる。
 しかし、そうはいかない者がいた。
 未だ意識を失って倒れている、天道総司だ。
 彼にはまだ生きていてもらわねばならない。こんなところで、小さな女の子に殺されているようでは困る。
 自らに支給されたライダーベルトの持ち主にして、とある世界で最強を誇った仮面ライダー。
 天の道を行き、総てを司る男などと名乗る割には、随分と手間をかけさせる奴だ。
 そう思いながらも、着地と同時に、その首根っこを引っつかむ。
 そのまま放置されていたカブトエクステンダーへと走ると、即座にエンジンをかけて跨った。
 轟。咆哮を上げる車体。
 ヒヒイロカネの戦士の背を預かる鋼鉄の馬は、一瞬にして臨戦態勢を整える。
「悪いね! こいつを殺されるわけにはいかないんだ!」
 幾分か楽しげな響きを孕ませながら、キングが無言のキャロへと叫ぶ。
 刹那、投擲。上空へと投げられたソリッドシールド。
 鋼の盾がくるくると回転し、黄金の背中目掛けて殺到。
 オートガードの要領を利用し、自身の背面部で固定。キングの背中とソリッドシールドが、がっちりと天道をホールドする。
「まぁ、せいぜい僕を楽しませてね! 君には期待してるよ!」
 最後の叫びは、エンジンの発する唸りの中へと溶けて消えた。
 瞬間、加速。
 ごう、と音を立て、カブトエクステンダーが疾風と化す。
 常識を遥かに超えた加速力。想像を絶するトップスピード。
 平和の戦士にのみ許された、まさしく仮面ライダーの専用機。
 北へ、北へと。キングと天道を乗せたバイクが、凄まじい速度で疾走する。
 巨大な鎌を構えたキャロの姿が、みるみるうちへと遠ざかり、すぐさま点ほどにも見えなくなった。
 このまま飛ばしていけば、追いつかれることもないだろう。
 金色の甲冑が姿を消し、赤色のジャケットが再び顕現。
 天道を固定させたソリッドシールドのみをそのままに、キングが元の少年の姿へと戻った。
 否、元の姿というのは適切ではない。
 人としての姿こそが偽りであり、あのコーカサスオオカブトの魔物こそが、彼の本性なのだから。
「さて、と……」
 呟きながら、ポケットに突っ込んだ携帯電話を取り出す。
 もちろん、閲覧するのは「CROSS NANOHA」の小説だ。
 今回は比較的出番の多いキャロだからこそ、スムーズにぶっ壊してやることができた。
 だが、もしもここで出会ったのが、前述のルルーシュやヴァッシュのような人間だった場合、何かと面倒になっていたはずだ。
 知らなければならない。高町なのはを中心とした魔導師達のみならず、他の全ての参加者達も。
「……ははっ」
 そして、不意に笑みをこぼした。
 そうだ。少なくとも先ほど、自分は成功していたのだ。
 壊してやった。
 心優しい少女の心をぐちゃぐちゃにかき回し、殺人鬼へと貶めてやった。
 彼女の中に通っていた一本の芯を、ものの見事にへし折ってやったのだ。
 楽しい。何と楽しいことだろう。
 人の心を引っ掻き回すのは、いつになってもやめられない。
 あいつはあのデスサイズを振るい、多くの参加者を手にかけようとするだろう。
 いずれは、かつての仲間達にも、その変わり果てた狂気の姿を晒すに違いない。
 そうなれば、どうなる。奴らはどんな顔をする。あの八神はやてはどんな顔をする。
(いっぱいいっぱい楽しませてもらわないとねぇ……ははは……)
 湧き上がる期待は歯止めを知らない。こみ上げる愉悦は留まることを知らない。
 醜悪な笑顔を浮かべながら、キングはカブトエクステンダーを操った。
 そして、ふと、脳裏にまた別の思考を浮かべる。
 鋼の馬へとブレーキをかけ、急速に車体を停止させる。
 ノリと勢いで北へと向かってしまったが、さて、これからどうしようか。
 このまま川沿いに進んでいけば、確か森の中へと向かうことになるはずだ。
 反対に南へと引き返せば、人が集中していると思われる、市街地へと向かうことができる。
 もちろん、戻った先にはキャロがいるわけなのだが、これも迂回すれば回避できないこともないだろう。
 それに市街地に向かえば、この天道への治療も完了させることができるはずだ。
 さて、どうするか。
 このまま進むか、引き返すか。
 一瞬真剣な表情を見せ、静かに思考する。
 そして、瞬きの後。
「……やっぱり、日本人といったら温泉だよね」
 再び笑顔を取り戻すと、カブトエクステンダーを走らせた
 選択の理由はただ1つ。確かそこには温泉があったはずだから。
 作戦も打算もへったくれもない。最終的な判断基準は、やっぱりその場のノリと勢い。
 ただ何となく、こちらへと向かえば、色々面白そうな気がしたというだけのこと。
 微笑みをたたえたアンデッドの王は、一路北へと疾走した。


【1日目 朝】
【現在地 C-7南端 川の畔】

【天道総司@魔法少女リリカルなのは マスカレード】
【状態】右脇腹負傷(身体を動かすことはできるレベル)、気絶中
【装備】爆砕牙@魔法妖怪リリカル殺生丸
【道具】支給品一式、ゼロの仮面@コードギアス 反目のスバル
【思考】
 基本:出来る限り全ての命を救い、帰還する。
 0.気絶中
 1.天の道を往く者として、ゲームに反発する参加者達の未来を切り拓く。
 2.カブトゼクターとハイパーゼクターを取り戻してみせる。
 3.俺が望みさえすれば、運命は絶えず俺に味方する。
 4.感謝するぞ、加賀美。
【備考】
 ※参戦時期はACT.10冒頭。クロックアップでフェイト達の前から立ち去った直後。
 ※なのは、フェイト、はやて、クロノは一応信用、矢車は保留、浅倉は警戒しています。
 ※身体がいつものように動かない事を知りました。

【キング@魔法少女リリカルなのはマスカレード】
【状態】変身による疲労(中)、一時間変身不可(コーカサスビートルアンデッド)、非常に上機嫌
【装備】カブトエクステンダー@魔法少女リリカルなのは マスカレード、ソリッドシールド@魔法少女リリカルなのは マスカレード
【道具】ライダーベルト(カブト)@魔法少女リリカルなのは マスカレード
    キングの携帯電話@魔法少女リリカルなのは マスカレード
【思考】
基本 この戦いを全て滅茶苦茶にする
 1.温泉に向かう
 2.天道で遊ぶ
 3.キャロに期待
 4.はやてとの合流は後ででも良いかな
 5.はやてとヴィータの決着が着いたら、残ったほうに真実を伝えて、その反応を楽しむ
 6.とにかく面白いことを探す
【備考】
 ※制限が掛けられている事に気がつきました
 ※ゴジラにも少し興味を持っています
 ※携帯電話は没収漏れです。写メ・ムービー以外の全ての機能は停止しています。
 ※携帯には相川始がカリスに変身する瞬間の動画等が保存されています。
 ※キングの携帯に外部から連絡出来るのは主催側のみです。
 ※カブトの資格は持っていません
 ※キングの携帯のお気に入りフォルダに『CROSS-NANOHA』へのリンクが存在します。


「逃げられちゃったな……」
 ぽつり、と。
 その場に取り残されたキャロが呟く。
 瞳に湛えた暗い色はそのままに、物腰の穏やかな様子は一切見せぬまま。
 彼女が手にしていた憑神鎌は、その覚醒の時を迎えていた。
 エリオ・モンディアルの喪失によって。皮肉にも、本来の使い手の死によって。
 巫器の目覚めを誘発するのは、何らかの喪失による心的ショックだ。
 何かを失わなければ、得られないものも存在する。少なくともこの月魄の刃鎌は、そちら側に位置する力だった。
 そして、もう1つの条件がある。その心の虚がもたらす、強靭な意志だ。
 ただ悲しみに打ちひしがれ、引きこもっているだけの者が、力を得られるはずもない。
 要するに、巫器の力とは精神力。
 それがいかなるベクトルへと向けられたものであろうとも、想いの力が憑神鎌を生む。
 エリオのような犠牲を出さないためであろうとも。
 エリオを殺した者への復讐のためであろうとも。
 そして、キャロの精神の射程が向けられた先は。
「でも、大丈夫……いつかは絶対、私が倒すよ」
 漆黒と黄金に彩られた刃をなぞる。
 ゆっくりと、いとおしげに。
 エリオのカタチを得た刀身を、エリオそのものとして慈しむかのように。
「エリオ君は、私が助けてあげるから……ね」
 ――全ての参加者の命を奪い、再びエリオ・モンディアルを蘇らせること。
 キャロ自身がどうしたいのか。
 それが彼女の選択した答えだった。
 謝るつもりはない。許してくれと言う気はない。
 だって、自分は間違っていないから。
 自分の本当の気持ちには、一切嘘などついていないから。
 少なくとも、自分はそう思っているから。
「……ふふ……」
 微笑みを浮かべながら、伝統衣装を翻す。
 キングの消えた先を背にし、市街地へ向けて歩き出す。
 そこに宿された笑顔には、慈愛に満ちたぬくもりはなく。
 獲物を刈り取らんとする、死神の浮かべる笑みだった。
「待っててね、エリオ君」
 川の音は、もう聞こえてはいなかった。


【1日目 朝】
【現在地 D-7 川の畔】

【キャロ・ル・ルシエ@魔法少女リリカルなのはStrikerS】
【状態】疲労(中)、魔力消費(中)、脇腹に切り傷・左太腿に貫通傷(応急処置済み)、歪んだ決意
【装備】憑神鎌(スケィス)@.hack//Lightning
【道具】支給品一式×2、『かいふく』のマテリア@魔法少女リリカルなのはStrikerS 片翼の天使、葉巻のケース
【思考】
 基本:エリオを蘇らせるため、この殺し合いに優勝する。
 1.市街地へと向かい、敵を探す。
 2.相手が機動六課の仲間であろうとも容赦はしない(ただし、フェイトが相手の場合は微妙なところ)
 3.次にキングと会った時は、絶対に逃がさない。
[備考]
 ※別の世界からきている仲間がいる事に気付いていません。
 ※憑神鎌(スケィス)のプロテクトは外れました。
 ※自分の決断が正しいと信じて疑っていません。



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