リリカル遊戯王GX 第七話 レイ救出作戦! 恋する相手はなのはさん!?
「十代、そういえばスバルに何か渡してなかったか?」
オブライエンが通風口からのルートを考えている間に、ヨハンは先ほど見たことを思い出して問いかける。
フェイト達を二人に任せ逃げる直前、十代はスバルへ一枚のカードを渡していたのだ。
「ああ、スバルが『モンスターに囲まれた時に一掃できるようなカードってないの?』って潜水艦で聞いてたんだ、それでさっきつい……」
「だけど、スバル達に魔法カードが使えるのか? ディスクもないんだろ?」
「それは大丈夫だと思うよ」
二人の会話になのはが入ってくる。
先ほどと比べ、大分落ち着いたようだった、ゆっくりとだがはっきりと自分の考えを話し始める。
「私たちが三沢君を助けた時に戦ったモンスターが、途中で三人に増えたり、何もない場所から突然装備をつけたりしてたんだ」
「あ、そういえば言ってたな……ハーピィ・レディが三沢を襲ったって」
「ということは、万華鏡―華麗なる分身―と何かの装備カードを自分で使ってことか……」
「うん、だからもしかすると、外部からデュエルに介入できる私たちにも使えるかもしれない」
なのはの説明に「なるほど……」と二人は頷き、突然自分たちのカードを取り出しじっくりと見始める。
「ど、どうしたの?」
「いや、それなら俺達の余ってるカードを渡しといた方が何かあった時いいんじゃないかな、って」
「ああくそっ、ほとんど寮に置いてきちまったぜ……お?」
目ぼしいカードが無く顔を顰めていた十代は、見慣れないカードがあることに気づいた。
「薄幸の美少女に恋する乙女に……十代、こんなカード持ってたのか?」
「わぁ、可愛いね、こんなカードもあるんだ」
「い、いや、これ俺のじゃないって!」
HEROカードがメインの十代からは、まったく想像できないカードに困惑する二人へ十代は慌てて否定し、
次の瞬間には真剣な顔でそのカード達を見つめ、ぽつりと呟くように説明する。
「これ……レイのカードなんだ」
「レイちゃんの……?」
「あいつ、結構俺にデッキの相談してくることが多くてさ、たぶんその時に紛れこんじまったんだと思う」
十代は神妙な面持ちでカードを見つめる、
そんな姿を見て、なのはは少し考えた後そのカードを手に取った。
「なのはさん?」
「このカード……使わせてもらっていいかな?」
「えっと、でも、レイのカードは攻撃向けの物は少ないぜ?」
「十代君……別に私、攻撃好きってわけじゃないんだけど~」
冗談半分に言ってみるが、十代は「え!? マジで!?」という表情を慌てて直し、
ヨハンも「そ、それだったらこっちも使えるな……」とカードの選定をし直すのを見て自分の行いを反省する。
――そういえば、こっち来てから壁を撃ち抜いたりばっかりだったっけ……
「と、とにかく使わせてもらうね。ありがとう」
「あ、ああ、でも効果とかよく見た方がいいぜ、結構分かりづらいのもあるし」
「うん、そうだね。時間ができたら見させてもらうよ」
なのはがカードをしまったところで丁度オブライエンがやってくる。
無理矢理開けた通風口へと入りこみ、思った以上に広いスペースで動きを止めた。
「こんなところにまで……!?」
十代達の前にゾンビ生徒が現れ、デュエルを迫ってくる。
どうするべきか思案していると、アモンが前に立ってデュエルディスクを展開した。
「アモン!?」
「こいつは僕が引き受けよう、みんなは先へ急ぐんだ」
「だけど、こいつは……!」
「大丈夫、危なくなったらすぐに逃げるさ」
「アモンさん……ありがとうございます!」
後ろ髪を引かれながら、その場をアモンに任せて十代達は先を急ぐ、
アモンはゾンビ生徒と向き合いながら内心ほくそ笑んでいた。
――十代達に恩を売って信用を得ておいた方が動きやすい……まったく、これさえなければもう少し楽なんだが。
一瞬忌々しげにデスベルトに視線を向け、デュエルを開始する。
「クロスファイア、シュート!」
「はぁぁぁぁぁ!」
無数の魔力球をフェイトはザンバーフォームのバルディッシュで一気になぎ払う、
いくつかの魔力球を牽制に置いておきながら、ティアナは後ろへと下がり続けていた。
「動けないスバルから引き離そうとしてるんだ、優しいね」
「っ!」
「だけど、無駄だよ」
『Sonic move』
高速移動魔法でティアナの背後に回って斬りかかるが、まるでそこに攻撃されるのがわかっていたかのように、
ティアナはダガーモードのクロスミラージュで一撃を受け止める。
「その言葉、そっくりお返しします」
「なっ……」
「ゾンビになると思考能力も低下するみたいですね……いつものフェイトさんなら、何度も同じ攻撃はしてこない!」
叫びながらバルディッシュを弾き体勢が崩れたところへ魔力球を放つ。
一瞬で作り上げたため粗悪な代物だが、これでも顎に当たれば脳震盪を起こすことぐらいは可能だ、
決まった――そう思った直後、ティアナは彼女が一部で何と呼ばれていたのかを思い出す。
即ち――『金色の閃光』
『Sonic form』
「楽しいよティアナ……今のは、ちょっと焦っちゃったけどね」
「そん、な……!」
ティアナの戦術は完璧だった。
冷静に相手を観察し、以前にはなかった弱点をしっかりと見抜いて撃ち抜こうとした。
ただ一つだけ、見誤っていたのだ。
躊躇いを無くした彼女と自分の、生半可な戦術では埋めきれない能力差を、ソニックフォームの視認さえ不可能なスピードを。
「ティア!」
「っ!?」
スバルの声に我に返り、よろめくように一歩後ろに下がる。
その目の前をやはり視認できるか否かの速さでバルディッシュが通り抜け、ようやくこの状況を切り抜けようと思考が回り始めた。
「ティア、クロスシフト……!」
「無理に決まってるでしょ!? 少しは自分の状況を考えなさい!」
ダメージの残る体を無理矢理起こして言うスバルにティアナが叱責を飛ばす。
危機的状況にお互いのチームワークが乱れてきた……知らない者ならそう思うだろう、
だが、二人は口で言い争いながら念話で作戦を立て直していた。
『ソニックフォームのフェイトさんについていくのはまず不可能……切り札を使うしかないわ』
『でも、受け取っておいてあれだけど本当に使えるのかな……?』
『それは大丈夫だと思うわ、問題は発動条件ね』
スバルが十代から受けとったカードを中心に思考を回す。
そのカードは「ライトニング・ボルテックス」手札を一枚捨てることで相手の場の表側表示のモンスターを全て破壊する魔法である、
使用できるならばこれはかなり強力だ、例え相手がどれだけ強くても無条件で倒すことができる。
だが――その強力すぎる効果が逆に不安だ、もしもフェイト達がモンスターを倒した時のように消滅してしまったらなのは達とは二度と顔を合わせることができない、
それに『手札を一枚捨てる』という発動条件、これをどう支払うか?
――最初に思いつくのは魔力を消費する……だけどこれだけの威力なら、カートリッジ数発分は必要かもしれない。もしくは装備の破棄……こっちは後に響くわね……
思考を巡らせながらもティアナはだんだんと下がり始める。
ソニックフォームのフェイトの攻撃は繰り出された瞬間には終わっている、
勘と経験から基づく予測でなんとか防いではいるが、一撃一撃がギャンブルなこの状況に精神の方がまいってしまう。
――後一つ、発動してくれるかどうか賭けだけど……これなら、必要な魔力も最低限ですむし、リスクもない。これに賭ける!
「スバル、貸して!」
「うん!」
一気に無数の魔力球を生み出し、フェイトが思わず足を止めた瞬間スバルからカードを投げ渡される。
目の前にあるのが魔力球の形を模しただけのほんのわずかな魔力の集まりであることに気づき、一気に切り崩そうとしたフェイトへカードを突き付けた。
「マジックカード! ライトニング・ボルテックス発動!」
ティアナの宣言と同時に、その体が消えていく。
「自分を、コストに……!?」
フェイトはまったく予想していなかった光景に呆然とし――その体に容赦なく雷が襲いかかる。
「うわぁぁぁぁぁぁ!?」
「ふぇ、フェイトさん……」
想像以上の威力にスバルは呆然と呟く。
幸いにも考えていたように消滅はしないらしく、今のアカデミアの状態ならば問題は無いだろう。
……自分たちが受けたら一発でゾンビの仲間入りだろうが。
「スバル、動ける? 復活される前に拘束しておかないと」
「あ、うん! 今のでバトル終了ってことかな、怪我は治ってるよ! ……まだ痺れるけど」
消えたはずのティアナが傷が本当に治っていることを確認しながら問いかける。
種を明かすなら、フィエクシルエットによって生み出した分身をコストとして使えないかどうか試し、それに成功したというわけだ。
そのままフェイトとエリオへバインドをかけ、一瞬動きを止めた後に慌ててスバルの側に駆け寄る。
「スバル、まずいわよ……」
「うん、気づいてる……囲まれてる、ね」
あれだけ派手に戦闘をしていたのだから当然かもしれないが、ゾンビ生徒達の気配がこちらへ集まりつつあった、
怪我こそないものの、ダメージは抜けていないし魔力も消費している、頼みの魔法カードも先ほど消えてしまった、どうやら自分たちが使えるのは一回限りらしい。
かなりつらい状況の中、二人はゾンビによる包囲を突破しようとフェイトとエリオを抱えながら駆け抜ける。
「くっそー、こっちには時間がないってのに……!」
通風口で大分距離を稼いだ十代達は、少しだけ空いたドアの陰に隠れながらゾンビ生徒をやり過ごす、
だが、次々とやってくるせいで中々前に進むことができなかった。
焦れる十代達だったが、突然カレンが鳴き出してジムに何かを訴える。
「カレン?……そうか、俺達の番だな、OK!」
「ジム!?」
ジムが突然飛び出し、側にいたゾンビ生徒の注意を引く。
慌てて駆け寄ろうとした十代を制し、ジムは叫ぶ。
「十代、先に行ってくれ! ヘイ、ゾンビボーイ、俺が相手になるぜ!」
「ジム……くそっ!」
「フリード、ブラストフレア!」
キャロの指示でフリードが火球を吐き、進路上のゾンビ生徒達を下がらせる。
そのまま明日香達と共に駆け出し、ある通路に来たところで明日香が立ち止まる。
「どうしたんですか?」
「その、余計な御世話かもしれないけど……こっちからあの二人が足止めに残ってくれた場所まで行けるのよ」
「っ!」
「そうザウルス、こっからなら俺達だけでも大丈夫ドン! 助けに行ってあげて欲しいドン!」
二人の言葉にキャロは悩む、スバルとティアナだけではない、エリオとフェイトもキャロにとって何にも代え難い人物だ、
今すぐにでも駆け出していきたいところだった、だが――
「いえ、私は皆さんの護衛を続けます……フリード、お願い!」
「キュルゥ!」
キャロの声にフリードが一声鳴いてスバル達の下へ向かう。
「キャロちゃん、どうして……?」
「私はなのはさんに二人の護衛を頼まれました、私の今の任務はお二人を守ることです……それに、スバルさん達ならきっと、大丈夫です!」
「……わかったドン、キャロちゃんがそういうなら、俺達もあの人たちを信じるザウルス!」
「そうね……なら急ぎましょう、またゾンビ達が集まってくるわ」
「はい!」
――エリオ君、フェイトさん……また、一緒にいられますよね……
十代達は保健室のすぐ近くまでやってきていたが、またも多数のゾンビ生徒によって足止めを喰らう。
「くそっ、いったい何人がやられちまってるんだよ!?」
目的地は目の前だというのに動きが取れない、そんな状況に十代は焦りを募らせる、
いつあのゾンビ達が保健室の中に突入するかもわからないのだ、今すぐにでも飛び出していきたいところだろう。
「十代、こっちだ」
「え? オブライエン?」
オブライエンが呼びかけてくるが姿が見えない、
ふと頭上を見上げると、天井裏からオブライエンが顔を出していた。
「俺が表の連中を引き受ける、その間にお前たちはここから内部へ突入しろ」
「で、でも、それじゃオブライエンが危険だ!」
「問題ない、うまくやる」
「だけど……」
「大丈夫、私も一緒に行くよ」
なのはがレイジングハートを起動させながら言い、十代とヨハンは仕方なく頷いて天井裏へと昇る。
入れ替わりに降りてきたオブライエンとなのはは、通路の影から保健室の前の様子を窺いながら作戦を立てる。
「どうする? 陽動なら私が一発撃つだけで相当来ると思うけど」
「いや、それではあの数が一斉にそちらに向かってしまう。デュエルはほとんどの場合一対一で行われる、複数に迫られても影響の少ない俺が出る」
「わかった、何人か足止めして、撃退したら援護に行くね」
「頼む」
無愛想だが、冷静に判断を下していくオブライエンになのはは感心する。
留学生とは言っていたが、彼とてこのアカデミアの一員だ、
仲間があのようになってしまっても冷静さを失わないというのは多少冷たいとも思うが、それ以上に今の状況を把握しているからだろう。
なのはは自分が情けなく感じてしまう、フェイトがやられた時、何も考えずにエリオを吹き飛ばしていた、
結果的によかったものの、もしもゾンビだったのがフェイトで、エリオはそれを迎撃していたのだとしたら目も当てらなかっただろう。
「どうした? 準備はいいか?」
「あ、うん、いつでも!」
「ならば……行くぞ!」
オブライエンが飛び出し、口笛を吹いてゾンビ達の注意を引き付ける。
そのまま駆け出すオブライエンをゾンビ達は追いかけ、後方にいた五人ほどがなのはのバインドによってその場に拘束される。
「私のバインドじゃこの人数が限度……後は、アクセルシューター!」
更に数人を魔力ダメージで昏倒させようとするが、すでに一部のゾンビ達がオブライエンよりもなのはを狙ってディスクを構えていた、
そのうちの一人が前に出て、一体のモンスターを召喚する。
「これは……魔道士!?」
―熟練の白魔術師― 攻撃力1700 防御力1900 効果モンスター
更にカードが伏せられるのを見てなのはは焦る、
マジック・ジャマーのような罠を使われてはかなり厳しくなる、その焦りから一気に片付けようと単調な攻撃になってしまう。
「ディバインバスター!」
「トラップカード……魔法の筒(マジックシリンダー)……」
魔力砲撃とモンスターの間に巨大な二本の筒が現れ、そのうちの一本になのはの魔法が吸い込まれていく。
未知の物質になのはは警戒し、もう一本の筒からディバインバスターがなのはに目がけて撃ち出された。
「相手の攻撃を跳ね返す罠!? レイジングハート!」
『ProtectionEX』
咄嗟に障壁を張って自らの砲撃を受け止める。
正直想像以上の威力に、つい今まで模擬戦などで直撃させた人たちに心の中で謝りつつ砲撃を凌ぎ切った。
そのまま相手を見るが、ゾンビ生徒はわずかに笑みを浮かべているように見えた。
「魔法カード……エルフの光……」
モンスターが淡い光に包まれ、なのはは何かの攻撃が来ると身構えたが、ゾンビ生徒はそのまま言葉を続ける
「熟練の白魔術師の効果……魔法が使われるたびに魔力カウンターを乗せ、三つ溜まった時生贄にすることで……」
言葉と共にモンスターの姿が消え、新たな騎士のようなモンスターが現れる。
なのはの本能が、そのモンスターが今までの相手とは比べ物にならない相手だという事を告げていた。
「バスターブレイダーを、特殊召喚する……」
―バスターブレイダー― 攻撃力2600 防御力2300 効果モンスター
バスターブレイダーは有無を言わせずなのはに斬りかかり、なのはは近づかせないように砲撃を放つ。
なのは一人のこの状況で、自分の懐に飛び込まれたら終わりなのを彼女は誰よりもわかっていた、だからこそ迎撃しようとしたが――
バスターブレイダーの剣は魔力砲撃を斬り裂き、その衝撃波がなのはを襲いかかる。
「あうっ……!」
「連弾の魔術師召喚……」
なのはが目の前の相手の対処に思考を巡らせる間にも、別のゾンビ生徒によって新たな魔道士モンスターが召喚される。
―連弾の魔術師― 攻撃力1600 防御力1200 効果モンスター
その光景を視界に入れながら、なのはは思考を巡らせ続ける。
自分が最も得意とする砲撃魔法が撃ち負けた、まだ彼女にはエクシードモード、更には切り札のブラスターモードもあるが、
それで勝てる確証がない以上危険だ、万が一撃ち負けた場合今度は確実に間合いに入られてしまう。
――そうなると、これに賭ける!
なのはは後ろに下がり続けながら懐からカードを何枚か取り出しざっと目を通す。
――十代君の言った通り直接戦闘に向いたカードは少なそう……相手のモンスターを自分のコントロール下に置く!?
テキストを流し読みしていると、その一文に目が止まり迷わずそのカードを使う。
「魔法カード、キューピッド・キス発動!」
キューピッド・キスのカードが消滅し、なのはの右腕にハート型の可愛らしい弓矢が装着される。
目に止まった一文以外よく見ていなかったなのはは一瞬きょとんとするが、バスターブレイダーが迫って来たのを見て慌ててその矢を放つが、
あっさりと矢は弾き飛ばされ、なのはは再び衝撃波で吹き飛ばされてしまう。
発動条件を間違ったか? そう思い諦めずに別の手段を模索するが、その暇もなくバスターブレイダーはなのはへと迫り――
「好きだぁぁぁぁ!!」
告白した。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ふぇ?」
言うまでもなく、なのはは美人の部類に入る。
局でも人気はかなり高いのだが、いかんせん高根の花というイメージや、某金色の閃光の影響から告白されたことは今まで一度もなかった。
そして今、人生初の告白というものを受けたのだ――モンスターから。
――えっと、え? 好きってあれだよね、所謂likeっていう……だってこの人モンスターだもんね? そういえばモンスターも喋るんだ、そういえばおじゃまトリオも喋ってたっけ……ってそうじゃなくて!
全力全開で現実逃避に走っていた思考を無理矢理戻し――現実を見つめた自分に後悔する。
「ええっと、あの……?」
「あんたの決して諦めないその姿勢に惚れた! 俺はあんたに協力する!」
「そ、それはありがたいんですけど……す、好きってどういう……」
「だから、結婚を前提に付き合ってほしい!」
――助けてフェイトちゃぁぁぁぁん!!
思わずスバル達と戦っているであろう親友に助けを求めるが、バスターブレイダーは突如振り返って剣を振るう。
その一太刀で連弾の魔術師は切り裂かれ、なのはをかばうように剣を構える。
「彼女には指一本触れさせん! かかってこい!」
――た、頼りにはなりそうだけど……ど、どうしよう……
続く
十代「レイを救うんだ……そのためにも、こんなところでやられてたまるか!」
ティアナ「戻らなきゃ……みんなを、守らないといけないんだ……!」
次回 リリカル遊戯王GX
第八話 恐怖のバーンデッキ! 守り抜けブラストフレア!
レイ「じゅう、だい……!」
ティアナ「頼りにしてるわよ、チビ竜!」
十代「今回の最強カードは二枚!」
―スターズ2 ティアナ=ランスター―
風属性 魔法使い族 ☆4
攻撃力1400 防御力1100
自分の場に「スバル」「なのは」「フェイト」という名が付くモンスターがいる時、その枚数×200ポイント攻撃力がアップする。
このモンスターが表側表示でいる時、魔法カードの発動条件を無視して発動することができる、この効果は一度しか使えない。
―高町なのは(キューピッド・キス)―
光属性 魔法使い族 ☆6
攻撃力2400 防御力2300
このカードは「スターズ1 高町なのは」として扱う。
このカードは「キューピッド・キス」を装備した「スターズ1 高町なのは」を生贄にすることでのみ召喚できる。
このカードが表側攻撃表示でいる限り、戦闘では破壊されない。
このカードが攻撃したモンスターは、ダメージステップ終了後破壊されていない場合自分のコントロール下に置く、
そのカードが自分の場にいる限り、このカードは表示を変更できず攻撃もできない。
このカードが破壊された場合、「スターズ」「ライトニング」と名のついた魔法使い族以外の自分の場のモンスターは破壊される。
なのは「うう、これからどうしよう……」
十代「じ、次回もよろしくな!」
最終更新:2007年12月01日 10:12